村の水車番

水車小屋のおじさんは見た?  山村のくらしは、今日も快調!

紫蘇の実

2011年09月23日 | Weblog
台風一過の秋晴れである・・・
今日は、紫蘇の実を採る・・・
台風のために適期にシソの実が採られないことにやきもきしていた・・・

紫蘇穂の採取の適期は、ほんの数日に限られている・・・
若すぎると、柔らかすぎて紫蘇穂独得のプチプチ感が無い。
遅いと、実が固くなり、プチプチ感どころか・・・・ごろごろする・・・
特に、入れ歯には、大敵だそうだ・・・

幸いに、私はまだ入れ歯が無い・・・・
小説、楢山節考のおりんおばあさんは、私と同年の69歳とある・信州の貧しい村の掟は、70歳になったら楢山にこもるのが習わしだったそうだ・・・
楢山へ籠る準備に、おりんおばあさんは、まだ欠けていない自分の健康な歯を、石臼の角に打ちつけて折ったそうである・・・
歳相応に、歯も悪くなるのが人並み・・・とすれば・・・
私は、人並みでは無い・・・おりんおばあさんと同じ思いである、

歳取ってから、あまり健康な歯は・・・どことなく引け目である・・・
「子どもの頃に漬けものばかりで育った子は、歯が丈夫だ・・」と田舎では言われていた・・
貧しかったわが家の生活を、そのまま実証している様で、子どもの頃には丈夫な歯があまり自慢できなかった・・・

入れ歯の心配の無い私は、紫蘇の実が好きだ・・・
甘辛く煮た紫蘇の実を熱々のご飯の上に掛けて食べる時・・・
高貴な香りに包まれた、紫蘇の実をプチプチと歯で噛み砕いてゆく時・・・・至福の感がする・・・

今年は、よい時期にシソの実が採れた、




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