飲兵衛の酔写アルバムPartⅡ

毎週1回月曜日に更新します

雄踏歌舞伎(その2・恋飛脚大和往来~封印切りの場)

2020-01-27 00:00:01 | 田舎歌舞伎

雄踏歌舞伎より「恋飛脚大和往来」を、今回の「封印切りの場」と
次回の「新口村の場」との2回に渡ってご紹介いたします。

大阪の飛脚屋亀屋妙閑の養子忠兵衛は、新町井筒屋の遊女梅川と深い中に
なっている。
既に身請けの50両を渡してあるが後金ができない。

 

 

今日も堂島の武家屋敷に届ける三百両を懐に梅川のもとへ来てしまいました。

 

 

そこへ忠兵衛が居るとは知らずに丹波屋八衛門が来て忠兵衛の悪口雑言。
実は八衛門は梅川に惚れて身請けをしようとしていた。

 

 

 

 

八衛門の悪口雑言にいたたまれず、忠兵衛は奥の部屋から飛び出してくる。

 

 

忠兵衛は八衛門の挑発に乗り、お屋敷の三百両の封印を切ってしまう。
飛脚屋がお客の金の封印を切れば横領と見なされ、死罪は免れない。

 

 

死を覚悟したした忠兵衛はその金で梅川を身請けする。

 

 

誰も居なくなった座敷で、忠兵衛は今の金はお客の金だと打ち明け、
共に逃げようと告げる。

 

 

 

 

共に逃げる覚悟を決めた忠兵衛と梅川は養父や親方に身の不孝を詫びる。

 

 

梅川は井筒屋に別れを告げ、
目立たぬ様に一人ひそかに落ち合う約束の場所へと向かう。

 

 

 

 

梅川の後を忠兵衛また落ち合う場所へと向かうのでした。

大量に投げ込まれた「おひねり」(投げ銭)がこの場をを寄り一層盛り上げていました。

 

次回(1月30日・木)は「新口村の場」です。
雪の降り積もる中、追っ手の目を逃れながら忠兵衛の実父の住む新口村にたどり着い
た二人、
まさに近松門左衛門の世界が繰り広げられます。
是非見てくださいね。