水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

今週の活動について by顧問

2008年06月08日 14時25分00秒 | Weblog
 大きなことは何もしてません。
 一部生徒は小型船舶免許取得で忙しく、顧問も多忙。
 そのため、生徒は各自活動しています。 
 
 その内容は、海藻採取・クラゲ採取・水族館へ「アマモ」の提供など。キスやアジも釣っていました。
 
 また、クルミは更に芽を出し4/10となりました。

 なお、ブログのほうはパソコンが生徒の手元を離れているため更新されない状況です。ご了承ください。


 さて、ウキゴリ類の棲み分けについて少し記載します。
 
 イワナやヤマメは渓流魚といわれていますが、上流にイワナが棲み、下流にヤマメが棲んでいます。これは常識です。しかし、どちらも棲んでいるグレーゾーンが存在します。釣りをする方であれば判ると思います。

 ウキゴリ類「ウキゴリ・シマウキゴリ・スミウキゴリ」も各種に生息する場所があり、グレーゾーンがありました。

 図鑑で、同じ河川にこれら数種類生息している場合は、棲み分けをしているということが知られていました。

 私たちはスミウキゴリとシマウキゴリについて研究を重ね、スミウキゴリが上流に生息し、シマウキゴリが下流に生息することを突き止めました。 
 
 その要因は遡上能力によるものでした。

 しかし、ウキゴリは調査河川での捕獲は極めて稀で、研究対象魚とはなりませんでした。
 そこで、仮説を立ててみました。

 「調査河川は流れが速く、ウキゴリは遡上しない」というものです。
 
 では、どこが本当の棲息場所なのか?
 
 それは、赤川や最上川などの淀みがある場所であると想定しました。
 
 そこで、ウキゴリが捕獲される場所を聞き取り調査しました。しかし、あまりにマニアックで、市場価値もない魚なため、なかなか情報が得られませんでした。

 そんな中、ある大学生さんから有力な情報を頂くことができました。

 「その川のA地点では、間違いなく3種類が捕獲される」というものでした。

 そして、足を運んでみました。発見しました!

 今日はここまで。