魅央屋「DVD-PGの集まる店」

ここの筆者「水華ミオ」。注・ここで紹介しているゲームは全て18歳未満購入禁止の商品です。ご意見等は本店のBBSまで。

●ガンシスター~DVDカスタム~

2008年05月23日 | ☆3以下
図鑑No.131
●ガンシスター~DVDカスタム~
原作『SILVER』
キャラクターデザイン『磯野智』
コスチュームデザイン原案『森山犬』
ブランド『AniSeed』
主な属性「シスター/ならず者用心棒物語/アニメサービス」
■女性フルボイス。アニメ有り。パスワード。回想モード(おまけ)。DVD2枚組。


『賞金首の男が町の保安官に?』


 主人公は高額の賞金がかけられている「ならず者」。凄腕のガンマンとして名を世に轟かす秘密は、その銃にあった。
 3世紀半ほど昔、科学で栄華を極めて増えすぎた人類は、最終決戦とも言える大規模な世界戦争を起こした。その戦争で半数以上の人間が死に絶え、科学も滅び去った。その際、生まれたのが「13の古代兵器」と伝わる「エンプレスシリーズ」。その1つであるガンタイプを所持しているのが主人公なのである。
 今日も賞金稼ぎを一発の弾丸で5人を仕留め、馬車でぶらり旅をしていた。
 そして、馬車が事故を起こした。
 気がついたら、主人公はどこかのベッドで治療されて横たわっていたのだ。場所は修道院で、ここの神父に救助されたという。

 そして、誤解が誤解を生み、なし崩し的に町の「保安官」になってしまった主人公は、地元ヤクザの地上げから修道院を守る用心棒となり、何故か保安官補佐になった5人の若きシスター達に武器の手解きをする事になってしまう。


◇登場人物紹介。
『クライド』……主人公のガンマン。「エンプレス」という古代兵器のガンタイプを所有していて、あまりに殺した為についた仇名は「ダイ・ヤング(若死)」。エンプレスに憑依している「電子妖精のアド」とは漫才コンビのようなパートナーになっている。
 主人公を追っていた鬼保安官「とっつぁん」の形見であるバッチを、感傷にひたりながら胸につけてしまっていた事が今回の誤解を生む事に。作中では骨折してギブスをしているが「あっち」に問題は無い模様(笑)。

『リリアルド(アド)』……クライドのガンタイプエンプレスに棲む「電子妖精」みたいなモノらしい。愛称はアド。30センチほどの大きさで、眼鏡っ娘の小うるさい妖精。なぜ電子体の彼女に実体があって、なぜ眼鏡っ娘の姿をチョイスしているのかというのは常識では計りえない(爆)。
 主人公のエクスタシーを吸収して(食らって)エネルギーを得るという構造をしている。もちろんショートホープと比較される身体では、自分で相手をすることはできないので、主人公が「誰かとしないと」空腹でのたうち回ることになる。ゆえに、いつも「女! 女!」とあさましくてやかましい。
 エンプレスは持ち主の精神を弾丸に代えられるので基本的に弾切れがなく、アドの能力があれば弾丸の起動すらかえて複数の敵を抜く事も可能。
 さらに電子妖精の能力は幅広く、レーダー機能や偵察的なコトも出来る。
 バッドエンドになるとサービスシーンもある。(CV/本山美奈)


『ウォーレン』……孤児院を兼ねた修道院を切り盛りする神父。
 片目が刃物傷で潰れた熊のような大男。見た目からして神父ではなく「山賊の親玉です」と言われた方がしっくりくる。
 骨折している主人公をお姫様だっこで持ち運びしたり、これから戦争するのかというほどの武器を用意できたりと、目茶苦茶かつお茶目な人物。
 ストーリーを進める内に謎が謎を呼ぶ、このゲームで一番おいしい役の男。そもそもエンプレス(アド)を知っている時点でカタギではない。とりあえず、主人公以外には人畜無害なキャラである。

『アリシア』……主人公とはただならぬ因縁がある女性。「ソードタイプのエンプレス」を使う女剣士。(CV/鳥香麗子)。

◇ヒロイン紹介。
『マリア』……ふわっとした赤髪をした生真面目なシスター。目覚めた主人公が修道院から脱走しようとした際、偶然開けたドアが風呂場で、そこにいたのが……という最悪の出会いから始まる。それからも抜群のタイミングで主人公の「最悪なシーン」を目撃して 「ケダモノ以下」呼ばわりされる。
 銃を極端に恐れているが、実は有名な「暗殺者の家計」に生まれた娘。今は記憶喪失状態になっているが、身の危険を感じたりすると「覚醒」して容赦なく「障害を排除」する。しかしその後、自分がやった事を忘れるという重度の精神傷害を持つ。
 作中ではハンドガン(二丁拳銃)を駆使する。(CV/杉沢結華)

『エリザベス』……愛称はベタに「ベス」。ダブルの三つ編みに丸眼鏡で最年少でドジっ娘という属性を持つ。人情に厚く優しい性格だが、天性の無器用で銃の方も「1000発0中」という、ある意味名人芸。
 ただ、マンガのような怪力の持ち主で、主人公が冗談半分で「固定型対軍用ガトリングガン(バルカン砲)」を与えたら、ボストンバックのように軽々と持ち上げターゲットを全て「粉砕」してしまった、という恐るべきクラッシャー。
 最年少だが男性経験があり、長いオーラルサービスを披露してくれる。(CV/野神奈々)

『ルカ』……どこぞの部族の生き残りで、狼に育てられ自分も「狼」だと思っているワイルドなブラック(黒人)系の少女。白いブラウスを着ているがボタンは止めず、裾を結んで民族衣装のよう着こなし、半乳出しているところが、さらにそれっぽい。しかも巨乳。
 基本的に「ガウ」としかしゃべらないが、一応カタコトの言葉で会話は出来る。アド(電子妖精)が通訳になるシーンも。
 当然精密機械は使用できず、その人間放れした身体能力での肉弾戦が武器になる。何故か「八極拳」をマスターしている。(CV/海原エレナ)

『シルビア』……修道院で一番年上のシスター。主人公を「坊や」扱いする大人の女性で、修道院のお母さん的存在……か?
 しかしその実体は、趣味と実益を兼ねて「娼婦」をしているエロシスター。主人公がアド(電子妖精)にせがまれて入った娼館で出会ってから、改めて修道院で再開した際、口止めのエルボーを食らう。そんな、パワーあふれる「まだ暴れたい」お年頃。
 武器はマシンガンとグレネードランチャーをコンビネーションで使う。(CV/藤城さらさ)

『ソフィーティア』……愛称はソフィー。4人を攻略してからでないとルートに入れない、真ヒロイン気味なキャラ。
 無口で無機質で、神父すら素性は理解していない謎の少女。一言でのツッコミや妙な言葉づかいでの返事は逆に愛嬌がある。赤眼の銀髪ストレートロングで「氷」を思わせる美少女。
 射撃の腕は一流で、対戦車ライフルでの一撃必殺を狙う。(CV/浦山陽子)



 と、アクション活劇を目指した割に「アクションシーンがショボすぎる」という技術倒れな作品……。

 最初にアド(電子妖精)と心理テストをして、それでどのヒロインのルートになるか決まるという斬新なシステムを搭載している。ヒロインクリア毎にパスワードが表示され、そのパスを打つと「2周目」となり、攻略していないヒロインをクリアすると3周目……で、4人攻略すると、選択肢が増えて5人目の真ルートが現れる。まあ、ディスク2からのクライマックスは全ヒロイン80%が共通なのが、なんだかなーという気が……。

 システムは良い。テンポで言うと、今までの130作品の中でも1、2を争うだろう。ただ、ショートストーリーでDVD2枚組なのが(ディスク入れ替え等)やや面倒くさい。
 パッケージを見るとフルアニメ系を思わせるが、フツーのテキストゲームである。アニメは「サービスシーン」「アイキャッチ」 「カットイン(1回だけ)」のみ。あとオープニングではそれらが編集されて出てくる。
 あ、主題歌付き。
 立ち絵シーンのグラフィックは美麗なのだが、1枚CGの塗りがかなり薄いのでギャップもあって貧乏くさい。
 サービスシーンは一人二回戦分がアニメで表現されていて、なかなか見応えのあるエロス。攻略したヒロインのパスを持っていると、手軽に見られるおまけの回想モード付き。コンプすればマスターパスも出る。
 あとは、パッケージやOPにあってゲーム中にないCGもあったりと「削られたシナリオ」も多数ある模様。


 まとめ。まず、タイトルやウリ文句に反して「銃がそれほど活躍しない」のは期待外れ度高し。
 シナリオ内容は悪くないが「短い」「共通シナリオが多い」などのボリューム不足を感じる。1日でコンプ出来るし。おそらくイベントが結構削られたんだと思う。
 エロスはなかなかよい。アニメ以外のはあまりパンチがないけどネ……。
 あと、真ルート前半は「裏技サーチ」でも見られないようにブロックされているけど、後半部分はサーチできるので最強のパスワードを「盗める」。
 銃なども専門的な知識は出なくて、大ざっぱなのでそっち系の人向きでもない。
 最後に感想として「アニメはエロくてよい」これに尽きる(爆)。
 抜くならアニメ系!
 という人にオススメ。


 オススメ度……☆☆☆。(15%アンダー)


08/3/18




最新の画像もっと見る