酔月庵 A Side

設計屋系システム屋から見た世界

キレイゴト

2005-11-21 06:53:12 | 仕事
責任を負う立場に無い人ほど、カッコイイ発言をする。

「リスクを恐れず積極的に行動しよう」
リスクを負うのが自分で無いならば、いくらでも言える。

「痛みを伴うとしても、今は行動すべきだ」
痛みを負うのが自分で無いならば、いくらでも言える。
そんなのは勇気でも何でも無い。

責任を負う立場に無い人の無責任なキレイゴトの方が、責任を負う立場の人の現実的な慎重論よりもカッコヨク聞こえるものだ。
しかし、責任を負う立場に無い人の発言は、聞こえの良さとは裏腹に驚く程裏づけの無い軽い発言である事が多い。

キレイゴトにどこまで耳を貸すかは、発言者が責任を負う立場にあるのかどうかを確認してから決めても遅く無い。

皆で笑っていられたら、どんなに幸せな事だろう

2005-11-21 06:44:11 | 仕事
 最近仕事をしている上で、良く思うことがある。
 もう絶対に一緒に仕事をしたく無いと思う人であっても、飲み仲間としてならば、きっと上手くやっていけるのだろうと感じる事がある。仕事の進め方や能力に問題があろうが、人間として魅力的だったり、楽しい人だったりすれば、損得抜きでの飲み仲間としてならばきっと楽しく飲み明かすことができるだろうと思う。
 その逆に、良く一緒に楽しく飲んでいる気の合う良く友人達であったとしても、一緒に仕事をして上手くいくかといったらそれは全く別問題だろう。きっとどんなに気の合う仲間だったとしても、一緒に仕事をして上手くやっていけるかといったら、仕事の進め方や価値観や、お互いに能力的に期待する事には大きな隔たりがあるだろうから、そう上手くいくものでは無いと思う。

 誰も不幸にならずに、みんなが楽しく笑っていられるような状態なんて、損得が複雑に絡み合った仕事の場においては、絶対にあり得ないものだ。例えば、厄介ごとは他人に押し付けて自分だけ楽をしようと考えている人が一人いたならば、皆で楽しく笑っていられる状態なんてあり得ない。誰かが笑えば、誰かが泣く事になる。

 みんなで笑って仕事ができたら、どんなに幸せな事だろう。
 しかし悲しいかな現実は、誰かが笑えば誰かが泣くことになる。

 だから私は、鬼になる。