かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

蝉の殻、7月29日(水)

2015-07-29 16:45:15 | Weblog

☆明易や早やもぱさりと新聞受け
☆朝暁のゆらぎ一つに蝉の声
☆じうじうと鳴き初む木々の夏暁かな
☆塩飴を二つ三つ持て炎天へ・・・俳第投句グッド
☆日に三度シャワー浴びゐる夜風かな
☆茜空見上げ推敲西日さす
☆ベランダの影の消えたり油照
☆蝸牛忌や水煙高き五重搭・・・俳第投句グッド
☆梢にはまだまだ遠き蝉の殻
☆空蝉の遠き眼や想ひ出に
☆半眼と見るは吾のみか空蝉に
☆繕ひてまた潜りをり蟻地獄
☆爪を立て遠き眼や蝉の殻
☆雷光の走り轟音来たりけり
☆地響きを立てて木魂すはたた神
☆風一陣立てば降り来る驟雨かな
☆雨上がり涼風来たる窓辺かな
☆驟雨去り水の匂ひや木の匂ひ・・・俳第投句グッド
☆うすき紅空に留まり夏茜
☆稲株の太き密なり田水湧く
☆校庭に怒声ひびくや夏休み
☆日に二度の配達人やお中元
☆吾が姿妻の嫌がる半ズボン
☆さうめんの作り過ぎたる昼餉かな
☆妻の留守なりし夕餉や茄子を焼く・・・俳第投句ベリ―グッド
☆梅干の三年ものや厨奥
☆鉢ものの紫蘇を薬味の昼餉かな
☆足もとをはたき推敲団扇かな
☆世の中にあると言ひけり左団扇
☆吾が日々の左団扇とならざりき

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炎暑来る、7月26日(日)

2015-07-26 15:13:44 | Weblog

☆梅雨明や嶺の奥なる茜雲
☆つひに吾も馬鹿になりたる夏の風邪
☆新妻の泣いて料理や玉葱に
☆炎天の日に影を透くスカートかな
☆西山の嶺隠れをり梅雨戻る
☆返り梅雨朝より混みし珈琲館
☆図書館の朝より混むや夏休み
☆木の匂ひ水の匂ひや梅雨戻る
☆饒舌のすずめ窓辺に夕焼くる
☆蝉鳥も鳴かぬ静寂や昼下がり
☆蝉の声とぎれ昼寝や昼下がり
☆ふたつ児の婆に電話や大暑来る
<四条大橋>
☆大橋を渡り南座さるすべり
☆鴨川の堰堤きらめく晩夏光
☆真青なる水の流れや夏の川
☆鞍馬嶺のはるか彼方や雲の峰
<京都南座>
☆炎天の舗道に列や若柳会
☆炎天のをどりの会や南座に
<高瀬川>
☆せせらぎの風誘ひをり白木槿
☆せせらぎの風の木蔭や白木槿
☆夏川の水の流れや真青なる
<阪急京都線>
☆炎天の鉄路揺るるや走り水
☆少年野球埃まみれの炎暑かな・・・俳大投句グッド
☆遠峰の青空あおく雲の峰
☆遠嶺に雲育ちゐる生駒かな・・・俳大投句グッド
☆日盛の駅のホームや蔭の濃き
☆ひまわりの青空恋ふや午後の日に
☆青空に雲育てをり夏の嶺
☆勢ひを付けて戸外へ炎暑来る
☆うす雲の峰に這ひをり夏霞
☆高槻城址の風の息吹や青田波
☆遠嶺の遙か生駒や夏かすみ
☆片蔭をつたひたづぬや教会に
☆炎昼や乾した容に濯ぎもの
☆かなかなの鳴けば望郷つのりけり・・・俳大投句グッド

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浮いてこい、7月23日(木)

2015-07-23 11:41:15 | Weblog

☆梅雨明けや胸の内なる厚き雲
☆玉葱を剥ひて涙の若き妻
☆日盛やドア開けもどる妻の息
☆西山の嶺隠れをり戻り梅雨
☆返り梅雨珈琲館へ老夫婦
☆部活子のコンビ二占める戻り梅雨
☆目覚めゐて窓を閉めたり夜の驟雨
☆娶らざる吾子の孤食や浮いてこい
☆河童忌の母を呼べどもすでに亡く・・・俳大投句グッド
☆河童忌の夢の三度や母を呼ぶ
☆避暑の子と言われど村に生れし吾
☆又同じ面と刀の夜店かな
☆後ろ向きべんたう食ぶや夜店人
☆子に烏賊を食はせ商ふ夜店人・・・俳大投句グッド
☆あてなどの無き世となりぬ西瓜割り・・・俳大投句グッド
☆夏芝居水あふれ出づ扇子かな・・・俳大投句推敲後グッド
☆野外映画風に幕揺れ顔のゆれ・・・俳大投句グッド
☆カンデラの火に顔輝かせ夜振の子・・・俳大投句グッド
☆ずぶ濡れの子の皆泣くや水遊び
☆好きな娘(こ)に草矢撃ちをり餓鬼大将
☆草笛や少年母を想ひつつ
☆枕辺の明かりに顔や蛍籠
☆捕らえても掴むに難し補中網
☆朝未だ来窓に目覚めり不如帰
☆端居して熱くなりけり安保論・・・俳大投句グッド
☆日焼子のバスの家路や姦しく
☆弁慶の火事場見舞ひや日焼の子
☆てつぺんは恐るおそるや髪洗ふ
☆大阪は水の都や舟祭
☆大阪の橋の都や船渡御に
☆熊蝉の蝉のしぐれや雨あがる
☆甘露忌やめまひのやうな蝉の音・・・俳大投句グッド

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梅雨出水、7月20日(月)

2015-07-20 09:56:55 | Weblog

☆梅雨きのこ重ね生えたる雨あがり
☆空蝉のむくろ舗道に転(まろ)びけり
☆木蔭より親しく吾に揚羽蝶
☆梅雨きのこ雨のつづきて重ねけり
☆呑み過ぎて又ぶり返す暑気払ひ
☆橋げたの草の高さや梅雨出水
☆鴨川の怒涛となりぬ出水かな
☆せせらぎの梅雨の濁りや高瀬川
☆せせらぎも白くにごるや梅雨出水
☆雨上がりむつと咲きけり白木槿
☆いろいろの浴衣姿や京をんな
☆雨上がり溽暑の京となりしかな
☆新駅のホームにせまる稲の花
☆少年野球の河川公園梅雨出水
☆小指立て涼しき車内のスマフォかな
☆上気してバスに乗り込む日の盛り
☆向日葵の花の高きや雨上る
☆山崎の聖観音さるすべり
☆鬱蒼とみどり籠るや古墳森
☆夏台風去りてぽつかり青空に
☆炎天の逃げてにげても夢つづく
☆じゅりじゅりと夏の燕や発つかまへ
<安保法案絶対反対>
☆ふつふつと怨嗟渦巻く蝉しぐれ・・・俳大投句グッド
☆丘上の街並みはきと炎暑来る
<桂川・宇治川・木津川が合流淀川へ>
☆三川の集ふ中洲や合歓の花・・・俳大投句グッド
☆新駅の上は高架や合歓の花
☆割濠の水のにごりや花南瓜
☆打ち水の宵のとばりや先斗町・・・俳大投句グッド
☆石畳光る祇園や夏ともし
☆水撒きのやがて泥んこ遊びかな・・・俳大投句グッド
☆ナイターのどよめき聞ゆ団地かな

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夏台風、7月17日(金)

2015-07-17 09:22:16 | Weblog

☆蜘蛛の囲を払ひ散歩や朝の坂
☆朝涼や霧雨嶺を被ひ来る
☆雲の間の青空見えて朝涼し
☆ハイタッチして子の見送りや朝涼し・・・俳大投句グッド
☆夏帽子迷ふほどなき出掛けまえ
☆深梅雨や診察待ちの長きこと
☆炎暑来る乗り継ぎ辿る病院へ
☆病院のバスの家路や日の盛り
☆直前の句会中止や夏台風
☆夏台風句会中止の連絡網
☆人の世の注目集め夏台風
☆畳間へ鉢もの溢れ夏台風
☆憂ひあれば備え畳へ夏台風
☆ベランダの狭庭片付き夏台風
☆カーテンの窓に膨るる涼夜かな・・・俳大投句グッド
☆清冽な白き筋伸ぶ青すすき
☆草叢の早やも馬追いすだき初め
☆川べりの宵待ち草や坂の道
☆玉葛やふるさと放れ五十年
☆玉葛の青空目指し伸びにけり・・・俳大投句推敲後グッド
☆静けさは嵐の前か夏台風
☆浴衣着て祭囃子へ京をんな
☆宵山のをんな爪先赤く染め
☆つま先を赤く染めをり浴衣の娘・・・俳大投句推敲後グッド
☆山鉾の飾り湿りて巡行す
☆和傘さす祇園囃子の四条かな
☆茅舎忌の祭囃子や雨の中
☆朝顔の塀の紫紺や喜雨亭忌・・・俳大投句グッド
☆夏台風雨音激し日もすがら
☆下校子の元気な声や白雨中
☆祖父孫と安保うからや夏台風
☆あの蟻の穴や如何にと大雨に
☆忌まわしき悪事流せよ梅雨出水
☆リセットのやうな大雨夏台風
☆夏台風のノアの方舟かくあらん
☆夏台風水に流せといはれても
☆雨音を聞いて昼寝や日もすがら

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炎暑来る、7月14日(火)

2015-07-14 11:27:38 | Weblog

☆夜鷹鳴く団地の朝に目覚めけり
☆朝涼や腹の掛ものたぐり寄す
☆腹巻のずれを直すや朝涼し・・・花冠★印4点句
☆鳴き初めて直ぐに止みけり蝉の声
☆眺めゐて昼餉の来たる金魚かな
☆入り口の砂盛りあがり
蟻の列・・・俳大投句ベリーグッド
☆白き筋しごき芒の草矢かな・・・花冠★印4点句
☆駅中の祇園囃子や河原町
☆ピーヒャラリ祇園囃子のコンチキチン
☆カップルの靴脱ぎ涼むせせらぎに・・・花冠★印4点句
☆日盛の祇園小路につまづきぬ
☆せせらぎの木蔭歩むや片蔭り
☆つたひ行く祇園の路地や片かげり・・・俳大投句ベリーグッド
☆鴨川の堰水光る炎暑かな
☆咲く構へ見せてほのかや百日紅
☆木蔭なれど黄色明るきカンナ燃ゆ
☆白花の垣根を区切り夾竹桃
☆白花の寺の結界夾竹桃
☆街道のはるか彼方へ大西日・・・俳大投句グッド
☆安保反対の集ひ怒号や炎暑来る
☆送電線の垂れて見えゐる炎暑かな
☆峰雲やふるさと放れ五十年
☆百日紅もやもや出づる角の家
☆教会のとんがり屋根や夏の峰
☆夕日さす浴衣や下駄のをみなかな
☆コンチキチン祇園囃子の駅舎かな・・・俳大投句グッド
☆安保反対のデモの怒号や雲の峰・・・俳大投句グッド
☆朱の色の葉蔭に確と柘榴の実
☆さるすべり割烹料理の店の角
☆上気してバスに乗る子や日の盛り
☆青空の見えて哀しき夕焼かな
☆西日窓眺め聴ききをりニニ・ロッソ

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雲海、7月11日(土)

2015-07-11 14:37:50 | Weblog

☆鷺舞ふやはるか彼方の青田風・・・花冠★印4点句
☆夏潮や陸(おか)へと傾ぐ松並木・・・俳大投句グッド
☆雲海を眼下にのぞむ旅路かな
☆身の丈に合はぬ津和野や鴎外忌
☆大山の樹海涼しき乗馬かな・・・花冠コメント付秀句
☆馬の背の幼児固まり蝉の声
☆大山の高原涼しログハウス
☆白鷺や彼方の田圃の風来る
☆海よりの風の仏間の昼寝かな
☆網ぞうき台所より夜振りかな
☆川狩の流れせき止むごろた石
☆初蝉のいつしか止みて午後の日に
☆蝉鳴くや背なの毛穴を全開に・・・俳大投句グッド
☆カーテンのふくらみへこみ夏の風
☆青くさき匂ひ来るや草いきれ
☆戻り来て畑の匂ひや夏野菜
☆あめんぼに嫉妬してゐる長き脚
☆青々と木蔭を奔る蜥蜴の尾
☆ひつそりと木蔭に番ふ通し鴨・・・俳大投句グッド
☆飛魚の野焼きと言ひし竹輪かな
☆飛魚のひれ羽根のごと張りつけて
☆初蝉の昼寝かその後鳴かずなり
☆風落ちて溽暑の夕の茜かな
☆うつすらと鈍き茜や梅雨夕焼
☆心もとなき昼餉かな心太
☆冷や冷やと奴に素麺冷ばかり
☆心せよ触れなば弾く鳳仙花
☆渇きたるよはひの肌や竹婦人

 

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鳥取帰省、烏賊火、7月8日(水)

2015-07-07 19:21:11 | Weblog

☆くづほれて八重の梔子なほ匂ふ
☆梅雨晴や巡回バスの左折のみ
☆青柿を翳し日差しや雨あがる・・・花冠★印4点句
☆老鶯のドライブインの朝餉かな・・・花冠★印4点句
☆裏山の夏鶯やドライブイン
☆ハイウェイの路肩に並ぶ合歓の花
☆漁火を沖に愛でつつ夏の海
☆漁火の水平線や夏の海
☆漁火の沖に滲むや夏の海
☆夏潮の風にゆるりと発電塔・・・俳大投句グッド
☆潮の香や烏賊火の沖のどこまでも・・・俳大投句グッド
☆城山の夏鶯や叔母の家
☆梅雨冷や故郷静もる海の色
☆玫瑰(はまなす)や白兎海岸午後の日に
☆色変はりしてうつろなり七変化
☆木の肌の上下に出会ふ蟻の列
☆うす曇り色の褪せたり七変化
☆中洲なるみどり滴る日野川に
☆大山の嶺隠れをり夏霞
☆大山の夏の霞や青き空・・・花冠★印4点句
☆鷺の舞ふ日差し明るき青田晴
☆ふるさとの庭に色濃きアガパンサス
☆蒼ざめて木蔭の風や額の花
☆黒瓦屋根の軒端や夏つばめ・・・俳大投句グッド4
☆潮の香の混じり涼しき実家(さと)の庭・・・俳大投句グッド
☆裏庭の潮風匂ふ夕焼かな
☆あぢさゐの色の褪せゐる日差しかな
☆夏つばめ旋回してゐる里の路地
☆羽ばたかず旋回してをり夏つばめ
☆青柿やしきりに揺るる潮風に
☆初蝉や耳のつまりし音かとも・・・俳大投句岡田先生一句鑑賞選
☆海風の坂道上り涼しかり
☆夏霧や眼下にのぞむ村の屋根

=「烏賊火」の句によせて=
田舎鳥取の当方の母、家内の母が老人介護施設へ入って居り
山口在住の次男夫婦と孫3人が、休暇が取れたのでお見舞い
がてらに田舎へ行くと言い、当方の夫婦も京都から出掛け田舎で
合流する事になった。

7月5日(日)であったが、当方夫婦は早めの7月3日(金)から
出掛けた。3日の夜は実家に居る弟は仕事先の呑み会があり
弟の嫁と当方の夫婦3人で夕食を外で摂る為に出掛けた。
夜の7時30分ごろであったが、夕暮れの闇が濃くなるにつれ
遙か日本海の沖には、烏賊釣り船の漁火が並び暗闇の海の
水平線が見渡す限りびっしり烏賊火で埋まった。
京都市内に居れば、海は見えず何とも幻想的であり、子供の頃
からの心象風景ともなっていて、哀しい程の旅情であった。
7月5日は山口からの次男夫婦と孫に介護施設にて合流した。
どちらも同じ町内であり、偶然にも同じ介護施設へ入院していた。
お見舞いを済ませ、遅め昼食のを5人で摂ったがやはり昼間の
日本海が見え、遙か沖には隠岐の島の島影が望まれた。
2歳3ヵ月になる男の子の孫は、正月に出合った時よりすっかり
大きくなり、良く話すは、良く食べるはで少しもじっとしていない。

6日は午前中米子市内に居る姉夫婦を尋ね、午後から又次男
夫婦と合流して大山山麓の途中にある、乗馬クラブへ訪れた。
家内の弟が有志を募って立ち上げた会員制の乗馬クラブである。
設備はまだ充分整っていないながら、馬が2頭居りその1頭に
次男、そして初め怖がっていた孫も一緒に乗った。
家内も勧められ、大喜びで乗馬を体験した。海からかなり離れて
いる大山山麓であり、林の中は肌寒い程爽やかであった。
途中には、りっぱなログハウスもあり夏でも爽やかな高原であろう
と想われた。


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