かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

芥子菜、3月29日(日)

2015-03-29 18:22:34 | Weblog

☆春月の夜更けに光り瞬ける
☆叔母の亡き真夜の報せや春の月・・・花冠★印4点句
☆うす墨のしだれ桜や青ざめし
☆うす墨と云えば哀しき花の雨
☆せせらぎを被い咲き初め春の雨
☆咲き零れせせらぎ蔽う花の雨
☆外つ人の庭のごとくや春の京
☆ぼんぼりの花見小路や春の雨・・・花冠★印4点句
☆生垣の緋色となりぬカナメモチ
☆春雨の草のみどりやサッカー場
☆駅ごとに窓に飛び込む桜かな
☆はくれんの傷つき落ちぬ朝の雨
☆土堤に沿い桜名所や花の雨
☆日曜の街の鎮もり花の雨
☆しとしとと菜花明るき朝の雨
☆西山のけぶる嶺々春の雨
☆春耕の畝の黒さよ春の雨・・・花冠★印4点句
☆芥子菜の土手に雨降る明かりかな
☆おもいでの消滅しそうや春の雨
☆無垢なればすでに朽ち果て白木蓮
☆咲き満てば白の零るる紫木蓮
☆母のなき齢となれど紫木蓮
☆芽吹く木のさみどり映ゆる朝の雨
☆春雨や花壇彩り雨しとど
☆日曜の学校花壇や春の雨
☆オルガンの音に賛美や受難節
☆祭壇の十字架古び聖枝祭

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冴え返る、3月26日(木)

2015-03-26 09:40:36 | Weblog

☆青空を尚みがき居り柳垂る・・・花冠★印4点句
☆冴え返る梢の空の水色に
☆春光の明かり眩しきバスの窓・・・花冠★印4点句
☆竹林の撓り大きく冴え返る
☆建売りの幟はためき冴え返る
☆日射し浴び喇叭水仙木の根方
☆青空のフロントガラスに春の雪
☆寄り添うてつがい一つや春の鴨
☆西空の晴れて明るき春の雪
☆園児等の散歩帰りや風車
☆構内へ車輌の入り赤目もち
☆つんつんと紅かなめもち芽吹き居り
☆冴え返るとは云え日射しの眩しさに
☆鍼灸の医院の門やミモザ咲く
☆枝ぶりの整い庭の辛夷かな
☆草青む新京極の運動場
☆焼肉の刻みて甘き春キャベツ
☆目覚め起きカーテン開けて春の雪
☆部屋干しとなりぬ濯ぎや冴え返る
☆風が吹き嵐となりぬ春の雪
☆春雪の止めば忽ち青き空
☆風落ちて嶺の夕日や冴え返る
☆ふるさとの海を想えば誓子の忌・・・花冠★印4点句

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霾ぐもり、3月23日(月)

2015-03-22 18:22:36 | Weblog

☆建仁寺高き土塀の藪つばき
☆紅ふふみ芽木のふくらむ高瀬川・・・花冠★印4点句
☆せせらぎに紅をふふみて桜の芽
☆川風の行方知り居り雪やなぎ
☆高瀬川の風に揺るるは連翹黄・・・花冠★印4点句
☆大橋のはるか鞍馬や春霞
☆せせらぎの向こうのカフェや桜芽木
☆ぼんぼりの調い都をどりかな
☆釣り人の湾処(わんど)囲み春日傘
☆春耕の畝水光る田面かな・・・花冠★印4点句
☆咲満てばこぼるるばかり白木蓮
☆無垢なれば傷つき易し白木蓮
☆菜の花の蝶と化すには数知れず
☆生駒嶺のうねり包むや春霞
☆生駒嶺のうねりはるかや霾ぐもり
☆貸切りのバスの循環お中日
☆駅前の赤きバス来る彼岸太郎
☆日曜日の園の門扉や桃の花
☆踏みきりの待つ間に見つけ紫木蓮
☆今年また石のはざ間やうまごやし
☆遅き日や庭の賑わう子等の声
☆風落ちて嶺の茜や冴え返る

=注釈=
霾ぐもり・・・よなぐもり・・・黄沙によってどんよりと曇る事

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白木蓮、3月20日(金)

2015-03-20 17:48:28 | Weblog

☆淀川の水面を打つや春の雨
☆水滴の光り土手なる木の芽吹く
☆濡れそぼる朝の雨降る白木蓮
☆初花や雨の滴に堪えかねて
☆句会へと急ぐ近道春の雨
☆無垢ゆえの傷つき易し白木蓮
☆白くれんの無垢とは傷の付きやすき
☆白れんの雨に濡れいる芦屋かな・・・花冠コメント付秀句
☆さみどりの蕾ふくらむ春の雨
☆そのままの翔び出しそうな白木蓮
☆春雨の濡れるコンテナ貨物基地
☆菜の花のあそびせむとや蝶と化す
☆芽吹く木の語り継がばや津波痕
☆みちのくの語り継がばや木の芽張る
☆真青なる空の現る春の雨
☆雨止めば空の青きや春の天
☆春雨のあがり田水や空の雲
☆春泥を蹴散らし走るラガーマン
☆雨あがり空の青さや野梅咲く
☆高槻の雨止むころや春田打
☆野梅咲く紅も白きも一斉に
☆中腹に十字架ありぬ山笑ふ・・・花冠コメント付秀句
☆雨に濡れむらさきすすむ桜芽木
☆春なのに今剪られ居り庭の木々
☆青空に滴つらなり土佐みづき
☆春の鵯隠れ蜜吸う葉裏かな
☆とき至り庭の山茱萸のあちこちに・・・花冠★印4点句
☆初蝶のあそびせんとや生まれけむ

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うららか、3月17日(火)

2015-03-17 17:20:14 | Weblog

☆鴨川の堰水光り風光る
☆建仁寺の塀の高きや落椿
☆芽柳や川端通りという風に
☆せせらぎの音にほださる桜芽木
☆せせらぎの影の煌めき桜芽木
☆水光る河川畑の野梅かな
☆路地周り庭の馬酔木と出遇いけり
☆日曜日の園の門扉や桃の花
☆回るあり止まるも園の風車
☆新駅の白き駅舎や春日さす
☆春霞峡の深さを隠しけり
☆さみどりの濃淡ありぬ山笑ふ
☆さみどりとなりし田面や揚ひばり・・・花冠コメント付秀句
☆耕されそこのみ残る花菜かな
☆菜の花のそこのみ残し耕さる
☆高槻の春はあけぼのと云う嶺に
☆午後よりのとの曇りかな春しぐれ
☆三川の集う中洲や木の芽張る
☆乙訓は風吹く丘ぞ花菜晴れ
☆白れんの少し咲き初め青みけり
☆石垣の矧ぎ目に草の芽吹きけり・・・花冠★印4点句
☆なだらかな遙か生駒や春霞

☆知らぬ間に空曇り来し春しぐれ
☆いかなごの釘煮乗せたり白ご飯
☆うららかにバスの車内の化粧かな
☆式場の植え込み香る沈丁花
☆髪を切り身心ともに春うらら・・・花冠★印4点句
☆亡き父の鏡の中に彼岸入り


=「春うらら」の句に寄せて=
つい3~4日前まで、上が10℃以下の気温であったものが
昨日から急に20℃まで上がり、今日の予報では22℃まで
上がり、4月中旬から下旬ほどの気温とあった。
寒暖の差が大き過ぎる為しばらく控えていた、散髪に行って
全体に短くカットして貰った。朝方は少しひんやりとしていた
ものの、帰宅する昼前頃はかなり暖かくなりコートを脱いで
いる人も目立った。

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雲雀野、3月14日(土)

2015-03-14 09:21:20 | Weblog

☆青空にさみどり浮かべ土佐みづき
☆晴れ渡るゲートボールや梅満開
☆朝日射し微笑む初むや白木蓮
☆枝先のぽつとひと粒ゆきやなぎ
☆枝先のひと粒一花や雪やなぎ
☆外に出でよ春の句材の野面かな
☆春なのに今を剪られし庭木かな
☆朝日射す土手の光りやよもぎ萌ゆ
☆茎のばし風に微笑む仏の座
☆なずな咲く畑にひと株菜花かな
☆いのちあるものの匂いや春の畑
☆さくさくと鍬音ひびき風光る・・・花冠コメント付秀句
☆春耕の畑に鍬音ひびきけり
☆春水の堰水光り流れけり
☆饒舌や田面の天の揚ひばり
☆雲雀野や田面の風のさみどりに・・・花冠★印4点句
☆料峭や日射しを選び歩み居り
☆春大根の野面の脇の無人店
☆堰水のうたかた光る春の川
☆背丈伸びうすむらさきや豆の花
☆紅白の盛り野風に野梅かな
☆葉の剪られ畑に首あり春大根
☆山茱萸のほつほつ解く狭庭かな
☆春日浴び保育園児の叫びけり
☆空の映えつんつんつのる蘆の角・・・花冠★印4点句
☆プロペラの長閑に天の青きかな
☆石垣の矧ぎ目に草の芽吹きけり・・・花冠★印4点句

=「雲雀野」の句に寄せて=
昨日3月13日は朝から晴れ上がり、久しぶりに暖かい春の
日射しとなった。
朝食後矢も楯もたまらず、少し薄手のジャンパ―を着て早速
出掛けた。勿論句帳片手の独り吟行である。
先ずは近在の公園の観梅である。
遅速のあった紅白の梅も殆ど咲きそろい、香りが素晴らしい。
すぐ脇の植え込みにある土佐みづきがうす緑の宇宙船の
ような花を下向に開いていた。
直ぐ近くのグランドではゲートボールの大会であろうか?
時々大きな歓声が上がっていた。
街中を外れ、外側を囲むようにある田園へと向って歩いて行った。
時折り吹く風は、想い出したかのように寒さを感ずるものの
日射しは穏やかで暖かい。
田面の上の青い天には、眼では見得ないが揚雲雀が姦しい
ほどに饒舌であった。田園のすぐ傍にはかなり広い貸農園が
あり、何処も楽しそうに春耕の真っ最中である。
大きな春大根が葉の部分が切り取られ、畑に刺さるように首を出し
保存されていた。
こうしておけば茎立ちする事もなく、中に素が開く事も無い。
又、ブロッコリーの塊が大きくなり、人の頭ほどになっていた。
このまま放置しておけば、先年見たように花が咲き、改めて
ブロッコリーは花芽であったと想い出された。蚕豆の背丈が
先日訪れた時よりかなり背丈が高くなり、うす紫の花の盛りである。
そして池公園をめぐり帰る為そちらへ向ったが、さんしゅゆうが
漸く垣根越しに咲いているのを確認出来た。
池公園に近づくと小さな子供の黄色い声で「おーい!おーい!」と
叫んでいる声が聞こえて来た。
10人ほどの保育園児を三人の保母さんたちが、連れ出し
散歩中であった。
年齢を聞いてみると2歳との事であり、山口に居る孫を思い暫く
微笑みながら眺めていた。その後、池をめぐり帰路へと向かった。
暖かく穏やか春日和であり、青空の高い所をゆくヘリコプターの
音さえ、長閑に聞こえて来た。
久し振りに暖かく穏やかな春のひと時を満喫する事が出来た。

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3・11東日本大震災追悼、3月11日(水)

2015-03-11 12:23:25 | Weblog

<3・11東日本大震災4周年追悼>
☆みちのくの光みせばや木の芽張る・・・花冠★印4点句
☆今年また仮設に春の来たりけり
☆携帯に訓練警報冴え返る
☆冴え返る日差しまぶしき震災忌
☆街中を貨物船往き冴え返る
☆津波寄す春の怒濤や震災忌
☆みちのくの春雪積もる震災忌
☆生きてゆくことは非情や木の芽張る
☆その日なる採用通知や震災忌
☆はらからの笑み見せ嘆き冴え返る
☆黙祷の瞬時四年や春愁ふ
☆天皇(すめらぎ)の式辞かしこき震災忌

☆囀りや朝の日射しの窓明かり
☆殊更に目覚め明るき春障子・・・花冠コメント付秀句
☆春睡の目覚め哀しき夢を追う
☆細枝の赤くときめき春の雨
☆春北風の笛を吹き居り高き棟
☆春北風やまどろむ夢に声をあげ
☆春暁の哀しき夢に嗚咽かな
☆春北風やうつむく列の登校生
☆のどけしやガラスに響く飛機の音・・・花冠★印4点句
☆きゅうきゅうと加湿器哭くや冴え返る

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木の芽張る、3月8日(日)

2015-03-08 17:58:29 | Weblog

☆細枝のついと伸び居り木の芽張る
☆梅が香の紅白そろい盛りけり
☆梅の香の愛でる時こそ香りけり
☆囀や口笛吹いて応え居り
☆継続は力なりきや木の芽張る
☆嶺の端に青空解き春しぐれ
☆さみどりをふふみ芽吹きや土佐みづき
☆さみどりと言う希望の芽土佐みづき
☆丘上の紅白交じり梅満開
☆春暁のほのと明るき生駒山
☆歩みゆくほどに明かるき春の朝
☆芽柳や畔に川風ありぬべし
☆街騒の川端通りや柳の芽
☆紅梅の一本真中や河川畑
☆外つ人のあまた祇園や春しぐれ
☆少年の野球チームや草青む・・・花冠★印4点句
☆茎立ちの花の哀れや菜園に
☆春雲の鉄塔絡み走りけり
☆送電線の少し弛みて山笑う
☆笹竹の支柱に絡み豆の花
☆草萌の天井川の高きかな
☆芥子菜の土手の高さに明かりかな
☆菜園の菜花明るき夕日かな
☆朝日射しにつと微笑む白もくれん

☆ぎらぎらと春の夕日や西の嶺

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楤の芽、3月5日(木)

2015-03-05 12:26:32 | Weblog

<故郷の春追憶>
☆紅梅やふるさと発ちし頃なりき・・・花冠雛祭りネット句会特選
☆校庭の先は
名所や桜芽木
☆叱られし授業の窓のさくらかな
☆竹かごをそれぞれ持ちて蓬摘む
☆想い人の今は何処ぞ新芽立つ
☆楤(たら)の芽やはるか沖には白き波・・・花冠コメント付秀句
☆春なれど吾は覚えず母子草
☆今もある吾の背中や二日灸
☆鄙なれば茎の見えおりよもぎ餅
☆緋色敷く屋敷まわりや落椿・・・花冠★印4点句

☆店先の京の老舗や花菜漬
☆有職のおもざし愁う雛灯り
☆囀りの朝の団地に目覚めけり・・・花冠コメント付秀句
☆立子忌の妻は喪服を染み抜きへ
☆桃の日や妻は母訪いふるさとへ
☆きずあとは男のの勲章恋の猫
☆暮れなずむ山裾村や春燈
☆芽柳を見上げ青空掃くように
☆ぎらぎらと葉面光り風光る
☆人にある遅速のように丘の梅
☆春北風の真夜におらぶや窓の闇

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三月、3月2日(月)

2015-03-02 10:38:23 | Weblog

☆三月に入るやたちまち朝の雨
☆外に出で音なき音の春の雨
☆枝先のうすきみどりや春の雨
☆沈丁のぽつと咲き初む高瀬川
☆せせらぎの桜芽木張る高瀬川・・・花冠コメント付秀句
☆堰水の怒濤となりぬ春の川
☆雨にぬれ桜つぼみの目覚めけり
☆雨にぬれ菜種梅雨かや河川畑
☆小雨降る各駅停車や桜の芽
☆枯れ色のそこだけ明るき春の雨
☆雨降れば雲にかくれる春の山
☆春雨の湾処に杭の並びけり・・・花冠★印4点句
☆紅梅のふいに飛びこむ車窓かな
☆句帳手の眼を凝らし居り春野かな
☆突風の交じり午後なる春嵐
☆紅梅の花びら散りぬ午後の雨
☆水滴のきらりと光り梅満開
☆雨粒のはらりと紅のしだれ梅
☆降る雨の風に流るる三月に
☆医科大の樟の大樹や春落葉
☆ハイウェイの灯火つづくや春の雨
☆草萌の車窓隘路や天王山
☆春雨や枝先潤みむらさきに

 

 

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