かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

稲滓火(いなしび)、10月31日(木)

2013-10-30 18:30:05 | Weblog

☆公園を巡る歩道や木の実踏む
☆白き実の爆ぜて照葉や南京櫨
☆せり出して瀬音聞きおり石蕗の花
☆つぼみ黄の咲いて白なる小菊かな
☆実みずきの艶めく紅に朝日かな
☆生垣の香りめぐるや金木犀
☆夕日射し山粧へる天王山
☆山風の吹けば稲滓火煙りけり・・・花冠コメント付き秀句
☆医科大の構内銀杏の黄葉かな
☆十月の果つや夕日のビルに影
<JR大阪駅北ヤード・グランフロント>
☆天空の庭に遊びし秋日かな
☆”おしん”観に秋の日差しを梅田へと
☆朋友と涙映画や秋の日に
☆ビル街を眼下に語る秋西日
☆朋友と昔語りや秋一日

=「秋日」の句に寄せて=
10月30日(水)、嘗て現職百貨店の同期
O君と大阪梅田で映画を観に行った。
東京にて同期入社、そして関西へ転勤に
なった数少ない同期生の親友の一人で
ある。
予ねて予告編にて「おしん」の映画を封切
になれば観たいと思っていて、暫く会って
いないO君に連絡してみた。
心良く快諾したO君と中間点の大阪梅田
にて待ち合わせる事にしていた。
映画館は新装なったJR大阪駅北ヤードの
グランフロント、11階にあるステーション
シネマである。
O君は山形の米沢、小生は鳥取の西部の
出身であり、共に実家は農家である。
映画「おしん」は明治時代後期の農家の
貧しい小作農の話である。NHKテレビで
話題となった橋田作品であり、その後海外
でも大変話題になったものである。
大根の葉っぱを刻んで入れた「大根めし」

に象徴される極貧の哀しさ、辛さであり
7歳で家族を思うけな気な心情が涙を誘う。
約1時間50分程であったが、極貧の中で
お米一俵と引換えに子守の奉公に出され
家族の暮らしを思い、辛さ、哀しみも我慢
する幼い心情を思う時、涙が溢れて止まら
なかった。
この映画が東南アジアを中心に世界的に
有名になったのには納得であった。極貧の
辛さ、哀しさは世界共通なのである。
映画が終わり遅い昼食をビールを軽く呑

ながら摂り、その後喫茶店に移動し久しぶり
話題に話が弾んだ。
嘗ての現職の時の苦労話、現在の日々の
生活、田舎の実家の話題、健康の事、家族
の事などである。
同じような子供時代を過ごし、同じ現職での
苦労を語る同期の親友である。
朋友とは良いものである。

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金木犀、10月28日(月)

2013-10-28 09:47:02 | Weblog

☆バスを待つ間にも充ち来る金木犀
※バス待つ間も金木犀の充ち来る香・・・添削後コメント付き秀句
☆嵐去り鵙の高音の梢かな
☆ゆつたりと雲流れゆく野分晴れ
☆梢より紅葉初めおり嵐あと
☆日曜日の親子ジョギング秋の朝
☆生垣の香りめぐらせ金木犀
☆どの家にも金木犀の香りけり
☆実みずきの
天向く紅や青空に
☆秋草の土堤の艶めく淀川に
☆新築の捗る庭に金木犀・・・花冠秀句
☆生駒嶺や
夕日の照らす秋の雲
☆のぞみ号秋の西日へ奔りけり
☆三川の集う中州や芒照る

☆夕日落つ刈田明かりの香りけり
☆秋入日雲の茜の西の嶺

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洛西の秋Ⅱ、10月25日(金)

2013-10-24 08:18:09 | Weblog

☆愛おしく仕舞いて後の更衣
☆桜木の紅葉且つ散る園の庭
☆黄葉初む銀杏並木や青空に・・・花冠コメント付き秀句
☆日差し居る塀のすき間や藤袴
☆朝日射し狭庭明るく杜鵑草
☆歩みゆく里の青空秋の峰
☆山里の道のすがらや威し銃
☆双葉菜の稚き列のうねりけり
☆ひつじ田のみどり色濃く野の風に
☆畝ごとの背丈や秋の蔬菜畑

☆何処までも田道明かりや泡立草

☆放棄田の風透き通る泡立草
☆コスモスの風にうなずく仔細かな
☆それぞれの丈に風受く秋桜
☆山里の未だつぼみや金木犀
☆大根の同じ畑に今年又
☆菜園に煙り棚引き野菊咲く

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洛西の秋、10月22日(火)

2013-10-22 15:41:45 | Weblog

☆暁の空へとどろく威し銃
☆時代祭り妻の出掛けの昼餉かな
☆双葉菜の列の乱れや秋の風
☆耕さる畝の間(あわい)や秋の水
☆真直ぐなる田道明かりや泡立草
☆杓子菜の穫られ菜屑の乱れけり
☆えのころの穂風色づく田道かな
☆秋蝶の日差しに酔いてさ迷える
☆コスモスの風の狼藉絶え間なし
☆香り来る畑のひと群れふじばかま
☆茎赤くコスモス倒れ空に咲く
☆ペタンクのシニア集いて秋うらら
☆むらさきの生垣つづく真弓の実
☆木の実降る水面の楽となりにけり
☆蘆刈の空開かれて明らかに・・・花冠コメント付き秀句
☆坂道を下る梢や鵙高音

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初鴨、10月21日(月)

2013-10-20 18:47:52 | Weblog

☆秋雨を夢に聞きおり夜もすがら
☆秋雨や楚々と色づく庭の木々
☆朝顔の蒼の垣根に朝の雨
☆雨に濡れ色のときめく泡立草
☆初鴨の雨の水面の濁りけり
☆秋雨の席満杯の珈琲館
☆雨降れば楚々と色付き柿熟るる
☆束ねられ小菊咲き初む朝の雨
☆雨雲の峰駆け昇り山粧ふ
☆晩稲田の色鮮やかに朝の雨
☆水留め間(あわい)耀く刈田雨
☆雨粒の朱色に染まり柿熟るる
☆実みずきの桂西口駅の雨
☆雨に濡れ黄花コスモス更に映ゆ

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実ざくろ、10月18日(金)

2013-10-18 09:40:45 | Weblog

☆浮かれ来る如き青空野分晴れ
☆青空の雲流れゆき泡立草
☆秋空にコンテナ積まる貨物基地
☆山崎の隘路にコスモス畑かな
☆島本の田のステージや案山子立つ
☆朝日透き線路に沿いて芒の穂
☆秋空に赤きクレーンや高槻駅
☆大阪駅ビルの谷間の秋日影
☆実ざくろの赤や芦屋の家々に・・・花冠秀句
<神戸六甲アイランド埠頭へ>
☆秋潮の空へとすべりモノレール
☆秋潮の海辺のカフェの日差しかな
☆寄せ返す波のきらめく秋の潮
☆秋潮へ竿のあまたの伸べらるる
☆さんざめく風の波頭や秋の潮


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木の実、10月16日(水)

2013-10-16 12:19:09 | Weblog

☆ぷちぷちと歩み躊躇い木の実踏む
☆ぷちぷちと足裏優しく木の実踏む
☆歩みつつ団栗拾う家路かな
☆ポケットに木の実を拾い歩みけり
☆美しき木の実を拾う嵐あと
☆一段と色の進みし野分過ぐ
☆鈴懸の実の青空へ野分過ぐ・・・花冠コメント付き秀句
☆嵐去り朱の色透かし水木の実
☆青空に木々の揺れおり窓の秋
☆青空に風の名残りや辛夷の実
☆満天星の堅き葉を染め紅葉初む
☆葉脈のみどり残せる紅葉かな
<故郷の追憶より>
☆藤の実や開拓村の子の昼餉
☆狛犬や鎮守の杜の椎拾ふ・・・花冠秀句
☆狛犬の苔むす杜の椎拾ふ
☆掻き上げの土塁の跡に椎拾ふ

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藤袴、10月14日(月・祝)

2013-10-13 19:02:52 | Weblog

☆青空に朝の旗火や体育祭・・・花冠コメント付き秀句
☆青空の遠き木の枝や朝の鵙
☆コスモスの宙の背丈よ青空に・・・花冠秀句
☆木洩れ日となりて朝日の竹の春
☆校庭の駐輪あまたや体育の日
☆園児等の紅白帽子や運動会
☆秋天の青のまつたき朝かな
☆朝顔の蒼の垣根や空の青
☆嶺上に綿雲あそび秋の空
☆秋天の生駒嶺遠くうねりけり
☆日の色の線路に背高泡立草
☆むらさきに白散りばめて藤袴
☆高槻の晩生田広く色づきぬ
☆雲浮かぶ高槻平野の刈田かな
☆ぷんぷんと香り運びて刈田風
☆やわらかにみどり膨らみ芙蓉の実
☆藁塚の青く立ちいる刈田かな
☆夕暮れの月冷まじく嶺の上

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萩は実に、10月12日(土)

2013-10-11 13:44:30 | Weblog

☆雲影の稜線走り秋の峰
☆青空の青き葉陰やみずきの実
☆雨雲のたちまち集う秋の空
☆雨雲のちぎれ青空野分めく
☆色付きし枝垂れ桜のうす紅葉
☆白花のひとつ残りて萩は実に
☆びつしりと色の深みや実むらさき・・・花冠コメント付き秀句
☆走り根につまずき歩む天高し
☆コスモスの風に色つく朝かな
☆風吹けば汝が影想う秋桜
☆コスモスの風となりたき吾が想い
☆風そよぎ学校花壇は秋の園
☆野の風にエスコートされ秋桜
☆天空は風尽きるらし鰯雲
☆葉鶏頭の茎の赤きや手術あと
☆新しきつぼみの控え椿の実
☆解き放つ脇につぼみ
や椿の実
☆天高くみどりの葉陰の辛夷の実

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秋日ざし、10月10日(木)

2013-10-09 19:00:30 | Weblog

<9/30~10/5まで白内障手術入院>
☆点眼液入れて眩しき秋日かな
☆秋雲の空の青きに入院す
☆秋日眩し瞳孔開く点眼液
☆秋愁や明日の手術を思いおり
☆大玻璃のカーテン引けばいわし雲
☆青空の稜線近き秋の峰
☆又同じ入院話や秋うらら
☆病室の夢の途切れや秋寂し
☆秋傷やとぎれとぎれの夢を見き
☆手術終え群青紺や秋の宵・・・花冠コメント付き秀句
☆眼帯を外し眩しき秋日かな・・・花冠コメント付き秀句
☆青空の嶺に茜のいわし雲
☆青空の雲の黄金や秋入日
☆秋澄むやみな目新し手術後
☆夕暮れの茜となりぬいわし雲
☆秋入日長く短き入院日
☆退院の青空眩し秋の昼
☆診察を終えて家路の金木犀

=「秋日ざし」の句に寄せて=
去る9月30日に入院し10月1日に右眼、10月3日
に左眼の白内障手術を行った。
片眼づつ通院での手術も可能であったが、毎日
通院する必要があり入院しても費用はそんなに
変わらないとのことであり、5泊6日の入院手術を
行う事となった。
白内障手術は比較的簡単であり、それほど難しく
は無いと聞いていたが、それでも眼と言う場所で
あり、どのような手術かと不安は隠せなかった。
10月1日の右眼手術は、2時間前からの点眼を
15
分間隔で8回行い、最後には手術室に入る。
手術の少し前に麻酔液を点眼し抗生物質の点滴
注射を行いながら
、心電図、血圧計をつけて手術
に入る。頭をかたく固定し、顔にカバーを掛け眼を
出して手術を行う。手術中は絶対頭を動かせてはならず咳、くしゃみは厳禁との事である。
手術が始まると視界は真っ暗になり、その真中に
眩しいほどの蛍光管状の細長い光が常に点って
いた。
眼の水晶体をレーザーメスで破砕し、吸引し
水晶体の袋に、新しいアクリルのレンズを入れて
完了となる。時間は20分と比較的早く終わったが
痛みは殆ど無いものの、手術中はどのような理由
か、その真っ暗な宇宙のような画像が揺れる度に
船酔い状態になり嘔吐を覚えて大変気持ちが悪
かった。その後ガーゼを当て、アクリルの透明な
眼帯を当て病室に戻った。
翌日、治療室にて昨日手術を受けた人全員に
目薬の点眼方法の指導があり、5時間毎に3種類の点眼を1日4回毎日行った。
眼帯が取れてみると、視界が大変明るく、遠くまで
はっきり見え、色彩までも鮮やかであり、「嘘みた~い!!」との感動的体験であった。
この光景が普通ながら、中学校2年生の頃から
56年間眼鏡を掛けていて驚愕的体験であった。
眼の手術は食事制限がなく、広くてゆったりとした
病室で快適であったが、入浴、顔を洗う事が出来
ず困った。
又、1日4回、3種類の点眼液投与は大変不自由を
感じる。それも約2ヶ月もである。

 

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