かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

秋すだれ、8月31日(土)

2013-08-31 09:16:07 | Weblog

☆ベランダの今朝のほど良き秋すだれ
☆中天に日差しありけり秋暑し
☆うす暗き影に日差しや竹の春
☆竹林の仰ぐ高さや秋の空
☆秋暑し吾の影濃く歩みけり
☆秋澄むや新京極へ映画見に
☆寺町の香の香りや秋の朝
☆秋涼の香のかおりや新京極
☆外つ人のカメラの列や秋澄めり

☆異国語の流れ案内秋の京
☆往く人を眺めコーヒー秋の昼
☆はけ雲のうすき流れや秋の京
☆秋暑し湾処(わんど)に釣りの人を見ず
☆葉の萎れ河川の土手の葛の花
☆八月の果てて西空曇り来る

=「秋澄む」の句に寄せて=
昨日は又、久しぶりに映画を観に出かけた。
市内、新京極商店街の中にあるMOVIX京都
にて、宮崎駿監督の「風立ちぬ」のアニメである。
アニメを映画館で見る事は、ずいぶん久しぶり
であるが、芸術絵画のような緻密なスクリーン
には驚いた。
零式艦上戦闘機を開発した技術者、堀越二郎
の物語である。内容は天才的技術者ならではの
物語であるが、映画が完成した後、海外特に
中国、韓国から戦争を鼓舞するものだと批判が
あったが全く当たらない。
感動的場面、趣はそれほど感じられなかったのは
少し残念であった。実を言えば、二条シネマズの
水谷豊主演の「少年H」と迷ったが、映画後に
所要があり、「風立ちぬ」の方を観たのである。

 

コメント (2)

朝冷え、8月28日(水)

2013-08-28 10:08:55 | Weblog

☆朝風に日毎かそけき秋の蝉
☆日が射せば何はともあれ法師蝉
☆払暁の風の目覚めや朝の冷え
☆法師蝉つくづく愛し吾が命
☆法師蝉六十路の過去を想いけり
☆来し方を想い聞き居り法師蝉
☆真近なる嶺の蒼さや秋気満つ
☆雲流れ容ながれて秋高し・・・花冠秀句
☆眼にしみる空の青さよ秋気満つ
☆爽涼の風やカーテン窓を打つ
☆うそ寒や二の腕抱き目覚めおり
☆掻き抱く二の腕ほそき朝の冷え
☆苦瓜の小さく色付きベランダに
☆南瓜煮る妻のレシピや湯呑み入れ
☆カーテンの触れる夜風や虫の声

コメント (2)

涼新た、8月26日(月)

2013-08-27 13:19:33 | Weblog

☆空腹を覚え目覚めり涼新た
☆青空の雲に穴あき秋暑し
☆夕暮れの風を染めおり酔芙蓉
☆大泣きの子供の金魚すくいかな
☆秋驟雨激しく降りて又晴れに
☆新涼や熱きコーヒー飲んでみる
☆そこだけの秋の雷雨の降りにけり
☆秋雨の車窓滂沱や阪急線
☆秋雨の上がり嶺の端青空に
☆時間場所限りて秋の雷雨かな
☆秋空となるやゲリラの雨の晴れ
☆とんぼうの編隊飛行や雨後の晴れ
☆降り止めば忽ち青き秋の空
☆秋蝉の一おし二おし三におし
☆ひぐらしの想い出遠き母の里

=「ひぐらし」の句に寄せて=27日(火)追記
8月27日の今日は、小生の68歳の誕生日である。
昭和20年に入ると米軍による本土空襲が
ひどくなり実家のある鳥取県の米子に近い
弓ヶ浜半島の大篠津と言う所に、海軍航空隊
の飛行場があり、南方の空母を発したグラマン
艦載機が中国山脈の大山を目標に北上し
日本海に出、引き返して飛行場を空襲した
そうである。又、日本海の海岸に平行して走る
山陰線の列車を艦載機が機銃掃射し、大山口駅
で沢山の民間人が亡くなった。子供の頃その
名残りと言う、機銃掃射の痕跡が大山口駅にも
近い実家のある村の水路の土管に残っていた。
そのように米軍の空襲がひどくなり、身重の母は
列車で30分、徒歩で1時間の所の太平記で
名高い船上山に近い峡あいの山里の実家で
小生を出産した。その数日前までは田圃の草取り
を手伝っていたそうである。そしてその母は、小生
が小学校に上がる2年前の6歳の時病死してしまった。
小学校に入学した1年生の12月に父は再婚した
がすでに物心がついていた小生は中々義母には
馴染むことが出来なかった。
あれほど母を失い母の存在を願っていたのにで
ある。いつも義母を「おかあさん」と呼んでいたが
3歳年上の姉がある時小生を物陰に呼び説教した。
「おかあさんと呼ぶのは他人行儀のようで良くない。お母ちゃんと呼びなさい」と嗜めた。
姉の小学校4年生の時である。
そして春休み、夏休み、冬休みになれば何時も
亡くなった母の実家に行き過ごしていた。
母の実家のある村は、太平記で名高い「天皇水」
と言ういつも全く涸れる事がない湧水がある。
「天皇水」との謂われは、後醍醐天皇が船上山
の戦いに勝利し、山を下り京都へ凱旋する途中
とある村で喉が渇き村の者に「此処を掘ってみ
よ」と言われ掘り始めると、大きな岩が出てきた。
そこで村一番の力持ちの若者が出て、一人でその大きな岩を取り除くと清水が湧き出した。
そして後醍醐天皇から「何と強力の者よ」と褒めら
れその謂われによりその後高力姓を名乗るように
なった。
わずか20数軒に満たない小さな村であるが殆ど
「高力」姓であり約700年にもなる。
いつも学校の休みの度、母の実家に行きその
村でガキ大将をして過ごしていた為、村の隅々まで知り抜いていた。
しかし、ある約束事があり休みの度に訪れる時は
必ず通信簿を持参し勉強も頑張っている事を報せて
いた。
又、母の実家のお宮さん、風の良く通る所などで
宿題もよく行っていた。夏休みも終わりになり、少し涼しくなれば山郷の母の実家ではひぐらしが鳴き、もの寂しい郷愁を誘っていた。
今でもひぐらしの鳴き声を聞けば、何をしていてもハタと手を置き聞き入ってしまうほどである。

※ブログに訪問頂きました方へお詫び※
途中でテンプレート変更と編集を行いましたので
後書きの文章の切り替え、文脈が分りづらいようです。どうぞ悪しからず、ご容赦下さいませ。

コメント (2)

処暑、8月23日(金)

2013-08-23 12:00:18 | Weblog

☆暁の暗きうちより秋の蝉
☆処暑の朝窓の風にぞ驚きぬ
☆処暑の日の雲の途切れ
青空に
☆風少し乾きを覚ゆ処暑の朝
☆午後からの雨の予報や処暑の朝
☆朝方は家事を手伝う秋涼し・・・花冠秀句

☆汗ながれ玄関よりの剥ぎ捨てる
☆帰り来て直ぐに湯浴みや秋暑し
☆秋蝉の午後ともなれば黙り居り
☆空覆う雲に歓喜や処暑の雨・・・推敲
☆塩揉みの茄子や胡瓜の昼餉かな
☆小玉とて袋に置かる西瓜かな
☆夕暮れのひと時惜しみ秋の蝉
☆おののける犬の鳴き声秋の雷
☆秋の雷歓喜の雨の降りにけり
☆土ぼこり匂いて秋の雷雨かな
☆秋めきて雨降る夜となりにけり

 

コメント (2)

盆帰省より帰京、8月21日(水)

2013-08-21 07:30:35 | Weblog

☆夕凪の眼下はるけく盆の海
☆見晴るかす島根半島夕映えに
☆いさり火の遠くつらなり盆の海
☆出発は星の涼しき米子道・・・花冠コメント付き秀句
☆新涼のドライブインに降り立ちぬ

☆ほしづく夜眼下に点る里灯り
☆ハイウェイの眼下に灯り涼新た
☆星涼しドライブインの仮眠かな

☆新涼の夜気に背伸びや仮眠あと
☆秋暁の山河仄かに明けにけり
☆戻り来し在所鎮もる朝の秋
☆朝露の光り耀く在所かな
☆戻り来し在所耀く朝の露
☆車に溢れ帰省みやげの野菜かな

コメント

盆帰省、8月17日(土)

2013-08-17 19:39:44 | Weblog

☆街騒の町並後に盆帰省
☆先導の尾燈明かりや盆帰省
☆ハイウェイのヘッドライトに百合の花
☆星月夜眼下に灯りの道の駅
☆山里の赤き瓦の残暑かな
☆発電のプロペラ止まり盆の風
☆ふるさとの山並み遠く夏かすみ
☆懐かしき山河愛でつつ墓参かな
☆花立てに花を生け居り盆用意
☆父母眠る丘の上より盆の海
☆丘上の昔語りや盆迎え・・・花冠コメント付き秀句
☆ふるさとのお墓参りや蒼き海
☆懐かしき友と出会えり盆迎え
☆見晴るかす潮の流れや盆の海
☆水平線蒼き円みの盆の海・・・花冠コメント付き秀句
☆盆の海蒼き丸みの日本海
☆半島の入日真紅や盆の海
☆列車待つ単線駅や蝉しぐれ
☆蔦覆う単線列車や夏の雲
☆列車待つミンミン蝉の駅舎かな

 

コメント (2)

帰省みやげ、8月10日(土)

2013-08-10 08:32:14 | Weblog

☆校門の高きに添いぬ白百合よ
☆立秋の風の匂いの田道かな・・・花冠秀句
☆稲の穂の早やも出揃い香りけり
☆稲の香や朝の畦ゆく道すがら
☆虎の尾の花や菜園朝の黙
☆朝靄の潤む田道や稲の花
☆朝霧を峰に抱けリ吾が山河
☆プロペラの青き実備え青楓
☆国道の残暑厳しき走り水
☆秋暑し嶺の端潤みうねり居り
☆嶺の端の潤みて遠き残暑かな
☆日もすがら炎暑の中の庭師かな
☆部活子の日焼け厭わずおらびけり
☆名札付け帰省みやげの調えり
☆整えて帰省みやげを部屋に置く
☆帰省子のリストに添いぬ旅かばん
☆遠き日の丘の夕日や盆の海
☆突風に巻き上げ収む古すだれ
☆日差し受け襤褸親しき古すだれ
☆高階の窓に夜更けの蝉しぐれ
☆街灯の夜更け惜しむや蝉しぐれ

=夏季休暇のご案内=
いつも当ブログにお立ち寄り頂き大変
有難うございます。
8月11日(日)~8月16日(金)の予定
にて盆帰省致します。
又のご訪問を心からお待ち申し上げます。

コメント

稲の花、8月8日(木)

2013-08-08 08:44:22 | Weblog

☆窓よりの夜気忍び寄り秋立ちぬ
☆立秋のビルの茜や夕日さす
☆生きて在る今が舞台や秋立ちぬ
☆芙蓉咲く資材置き場の朝の黙
☆朝の日の黄花コスモス丘の上
☆田へ注ぐ水音ゆかし稲の花
☆稲の香の朝の田道を歩みけり
☆朝風の香る田道や稲の花
☆彼方此方に吹かれ畑のゑのこ草
☆稲の穂の早やも出揃う田道かな
☆うす靄の朝の山河や稲の花
☆朝の黄の畑の垣根や花南瓜
☆坂道の風を下れば稲の花・・・花冠コメント付き秀句
☆突然の地震警報秋の雷

 

コメント (4)

広島原爆忌、8月6日(火)

2013-08-06 12:37:15 | Weblog

☆炎ゆれ篤き誓いや広島忌
☆祭壇の炎に祈る原爆忌
☆炎ゆれ鐘に黙祷原爆忌
☆献水の竹筒青く原爆忌・・・花冠コメント付き秀句

☆君逝きて早やも七年芙蓉咲く
☆通夜へゆく道の辺赤き酔芙蓉
☆おもかげを偲ぶ七年芙蓉咲く
☆ゲリラなる黒雲集い雷鳴に
☆突風の吹けば忽ち雷走る
☆和菓子屋の帰省みやげの混雑に
☆限定の菓子の試食や夏の夕
☆法師蝉鳴き初む夕や雨上がり

=「広島原爆忌」の句に寄せて=
今年も又、8月が訪れた。小生に取り8月は一年の
中でも特別意味が深く、そして重い月である。
8月6日の広島、9日の長崎の原爆忌である。
そして又、8月6日は小生の終生忘れる事が出来ない
大切に想っていた人が癌のため亡くなった命日でもある。
そして8月15日は終戦記念日、8月27日は小生の
今年68回目の誕生日である。
朝から早めに朝食を摂り、神妙なる気持ちでこの日を
迎え、テレビにて広島平和記念式典の様子を見ていた。
今更ながら、怒りと慟哭の気持ちがつのり、おも苦しい。
広島市長の言葉は、核兵器のみならず東日本大震災の
被災者へ、連携して応援を呼びかけるものであり、感動
した。
又大切に想っていた人は、現役の頃同じ職場で一緒に
働いていた方である。独身であるものの、そんなに若くは
無く特別にスタイルが良いとか、特別な美人と言う訳でも
なかったが、天使のように心が純真でひたむきな人であった。
一度も口に出して、好きであるとか、お誘いなどをした事は
無かった。退職時に「貴女には幸せになって欲しい」とのみ
伝えただけである。
そして8月に退職後、9月に癌を患い入院していると同僚
から聞き、その後5回ほど励ましの手紙を出し、御礼の
やり取りがあった。手紙の中でも、一度もそれらしい事は
書かなったが、「きっと良くなると信じて、祈っている。希望
を持って決して諦めないで下さい」と励ましていた。
その為、小生の想いは伝わっていたものと確信している。
あくる年の8月6日の午後、元同じ職場の同僚から電話
にて知らせがあった。夕刻お通夜に訪れた斎場の前に咲い
ていた
芙蓉の花は、哀しいまでに美しかった。

コメント (2)

旱川、8月4日(日)

2013-08-04 18:27:32 | Weblog

☆街の上嶺の上なる雲の峰
☆日覆いを下ろす車内の扇子かな
☆片蔭の何処にも無きや昼下がり
☆のうぜんの陽色溢れるベランダに
☆夏草の午後ともなれば萎れけり
☆夏川の雲と青空はば狭し
☆キャンパスの煉瓦炎暑や昼下がり
☆枝先の微風逃さずさるすべり
☆緑蔭となるや医大の樟大樹
☆鉄塔の嶺より谷へ雲の峰
☆干上がりて小石の流れ旱川
☆新駅の上に高架や雲の峰
☆ひぐらしの鳴いて郷愁つのりけり

コメント