かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

八月尽、8月31日(水)

2011-08-31 20:04:31 | Weblog

☆顔前を声無く飛びし秋の蝉
☆水木の葉早も色づき八月尽
☆朝道の吃音激し法師蝉
☆悲壮なる声を尽くせり秋の蝉
☆青空を雲の奔るや八月尽
☆夜濯ぎの朝には乾き八月尽
☆漸くに空の展がり八月尽
☆雲奔り枝を揺らすや八月尽
☆いろいろの記念の在りし八月尽
☆女生徒の奇声の中庭虫の闇
☆深更のとうとう雨の八月尽

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ちちろ鳴く、8月30日(火)

2011-08-30 21:23:12 | Weblog

☆少しづつ遅き目覚めや秋の蝉
☆リード伸び先行く犬の涼新た
☆秋天のうす雲刷きぬ朝の道
☆木洩れ日を梳きて散策秋の蝶
☆日毎見し若きつばめの帰燕かな
☆見守りて育ちしつばめ帰りけり
☆夜のみに巣に戻り居り秋燕
☆稲雀そろそろ田圃に集いけり
☆外に出ればちちろの闇の家路かな
☆夜濯ぎの闇の深きにちちろ鳴く

 

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みそはぎ、8月29日(月)

2011-08-29 20:44:43 | Weblog

☆遮断機の降りて待つ間や秋暑し
☆底紅の花に朝日の忌日かな
☆陽を返す市街地農地や鳥威し
☆起重機の五基の屋上秋暑し
☆みそはぎや田中の畦の交差せり
☆北摂の嶺の薄らぎ秋かすみ
☆雨雲の忽ち集い秋暑し
☆紅白のテープきらめく稲穂かな
☆コンクリの壁にとりつき秋の蝉
☆えのころの夜風に茎を競いけり

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破蓮(やれはす)、8月28日(月)

2011-08-28 19:06:06 | Weblog

☆露の玉耀よう朝をバス停へ
☆雨上がり行き交う朝の露万朶
☆新涼の木洩れ日つづく路線バス
☆日当れば朝日に優し秋の薔薇
☆稔るほどテープきらめく稲穂かな
☆青空と黒き日陰や秋の色
☆ずず玉の黒く艶めき川光る
☆草垂れ水面耀よう秋の川
☆青き実をつけて花継ぐ百日紅
☆蓮破れ少し水面を戻しけり

=「破蓮」の句に寄せて=
昨日、8月27日は小生の誕生日であり、今年で
66歳となった。昭和20年8月27日の事である。
実母は小生をお腹に抱え、米空軍の本土襲撃に
おびえ、山深い実家に帰って小生の生まれるまで
実家の田の草取りなどを手伝い過ごしたと周囲の
人から聞いていた。
谷に囲まれた山深い母の実家が小生の生家である。
その母も小生が5歳の頃病で亡くなり、母の実家
には3歳年上の姉と一緒に、小学校高学年になるまで
いつも
当たり前のように訪れていた。
人、一人の人生は小説のようであると聞いた事が
あるが、まったく然りである。
悲喜こもごも色々な事が沢山あったがそれが
「人の人生」と言うものであろうか?
幸、不幸は人が言うものではなく、本人の感ずる
所である。しかし今の小生は周囲の色々な人に
支えられ生きて来た事を思い、感謝の日々である。
今日28日は久しぶりに日曜日の休日となり、高槻
の教会に礼拝に訪れた。
感謝と現在の仕事が神様にあって、いつも小生と
共にあり愛され、勇気づけられ、背中を押して頂い
ていると何時も感じている。礼拝に訪れ、賛美歌を
歌っているとき、ただ涙が溢れて仕方が無かった。

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秋曇リ、8月27日(土)

2011-08-27 21:21:00 | Weblog

☆新涼の朝の日影の長きかな
☆爽やかや木陰を選ぶ通勤路
☆新涼のリード伸び居り散歩犬
☆姦しきとは哀れなり秋の蝉
☆青空と白き雨雲秋の色
☆雨上がり哀しき色や秋夕焼
☆露しぐれ彼方の空の茜かな
☆秋雨の晴れてひと日の夕日かな
☆新涼や風の声聞く雨のあと
☆秋曇りあごの髭伸ぶ家路かな
☆うそ寒や今日生誕の六並び

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秋暑し、8月26日(木)

2011-08-26 19:47:19 | Weblog

☆線香の匂いや朝の涼新た
☆草の葉の光る朝や露の玉
☆玉露の光る朝日や空の青
☆秋日傘行き交う橋の通勤路
☆秋暑し昼餉の後のチョコレート
☆一群れの黒雲集い秋の雨
☆雨雲の彼方に穴の秋日かな
☆天窓の空や明るく秋暑し
☆雨雲の空に茜や秋の声
☆民が主と言いて人無き秋暑し

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露時雨、8月25日(木)

2011-08-25 20:02:00 | Weblog

☆秋雨の哀しき夢に目覚めけり
☆降るごとく勢い増せる秋の蝉
☆秋蝶の地の水飲める黄色かな
☆雨弾き八重の色増し木槿咲く
☆濡れそぼつ葉に朝日かな露むぐら
☆木の下を選び歩めば露時雨
☆秋雨の降れど彼方の青き空
☆民が主と言いし議員や秋暑し
☆推敲の深まるほどに虫の声
☆秋簾はずし夜中の濯ぎもの

 

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虫の秋、8月24日(水)

2011-08-24 19:37:56 | Weblog

☆うそ寒や朝ひと刻の夢うつつ
☆秋暑しサイダー飴をなめてみる
☆足下の鳩の歩めり涼新た
☆飛び来たる途端に鳴きし秋の蝉
☆流れゆく雲の東へ秋めける
☆新涼の木洩れ日をゆく路線バス
☆たそがれの雲の茜やつく法師
☆そこはかと無き歯ざわりやオクラ食ぶ
☆一睡の夢の果てなき邯鄲よ
☆庭中の楽器総出や虫の秋

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処暑、8月23日(火)

2011-08-23 19:43:41 | Weblog

☆処暑の日の雲の切れ間や空の青
☆市街地のたんぼ色づく処暑の日よ
☆病院の玄関チャイムや涼新た
☆処暑の日の筒中暗きM・R・I
☆花びらの赤き夕べや酔芙蓉
☆処暑の日と思えば垂るる田んぼかな
☆苦瓜の葉陰に紅きエコカーテン
☆処暑の日の虫篭窓開く山陰路
☆えのころの一息つきし雨の中
☆独り乗り来たるバス停葛茂る

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虫の秋、8月22日(月)

2011-08-22 21:59:00 | Weblog

☆雨あがり青空映し草の露
☆輝ける朝日に眩し草の露
☆一斉に木々賑わえる秋の蝉
☆久方に雨の上がれば秋陽射し
☆秋蝉の小さく鳴くや通勤路
☆昼と夜の顔のふたつや秋の雨
☆仕事果てちちろの闇の家路かな
☆虫の音の種類数える家路かな
☆街灯の明かり哀しきちちろかな
☆帰り来る夜のとばりや虫の秋

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