かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

乙訓の春、三月尽、3月31日(木)

2011-03-31 16:18:23 | Weblog

☆青空の雲流れ去り三月尽
☆空に揺れ風にゆれ居り白木蓮
☆少年の子犬と走り春休み
☆ぼつてりと重きつぼみや桜の芽
☆灰をもて花を咲かせん並木かな
☆残り菜の花菜畑となりにけり
☆水の音風の音さへ春の色
☆もろもろの匂い立ち込め春の野辺
☆鶯の藪に木霊す初音かな
☆遠近(おちこち)の春の畑や耕運機
☆菜園の区画それぞれ花菜かな
☆竹幹の音のかろきや春の風
☆青空と雲の水面や蘆の角
☆みちのくの供花となれかし白木蓮
☆雪柳の風に踊りし家路かな

=「白木蓮」の句に寄せて=
今日は19日より勤め初めて二度目の休日である。
朝から良く晴れ気温も18度まで上昇との予報に
朝方、朝食を摂り所要を済ませ久し振りに近在を
散策に出かけた。
3週間振りであろうか?春の3週間の変化は大変
大きいものがある。関西の桜の開花予報は30日と
あったが、ここ洛西地区は丘の上にあり、風が良く
吹いて寒い為か開花は未だである。ポップコーンの
弾けるような桜のつぼみの状態である。
いつもの街中を抜け、田園に着く頃には暖かい陽射
しに汗ばむほどであった。
犬ふぐり、仏の座、たんぽぽは茎が伸び、すかんぽ
の穂が出掛かり、なづなの花が風に揺れ、カラスの
豌豆の濃紫の花が咲き始めている。
山裾の村中を通り過ぎれば、田舎の香り・・堆肥の匂い
がして来る。気温が上がり始め土中の枯草が発酵して
いるようだ。
畑に残っていた野菜はほとんど茎立ちし、菜の花になり
畑の彼方此方に明るい。暖かい田園と静かな村中の
路を散策していると、あまりにも静寂の為、記憶が薄れ
てきそうである。村中のいつも通りかかればピアノの
練習の音がしていた、離れの屋根の上の白木蓮が真っ白
に咲き、しばらく見蕩れていた。ピアノの音はここ2年程
絶えて久しくなる。
春うららとはこうような状態であろか?
明日からは4月に入るのであるが、日本全体が早く明るい
笑顔になって欲しいものである。

 

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桜芽木、3月30日(水)

2011-03-30 20:40:46 | Weblog

☆ムスカリや妻の春愁いつまでも
☆ベランダの妻の寄せ植え松雪草
☆立ち乗りの少女のふたり木の芽張る
☆紅ふふみ開く気配や桜芽木
☆ラジオカーの桜開花の取材受く
☆道端のすかんぽ伸びて赤き穂を
☆橋渡り人の行き交う柳かな
☆橋上のラジオ取材や川柳
☆橋上のつぼみ鼓動や桜芽木
☆落としものの届けあまたや春眠し

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木の芽張る、3月29日(火)

2011-03-29 20:38:29 | Weblog

☆カーテンを開けて滴や冴返る
☆室内の鉢に日が射し君子蘭
☆連翹のたたむつぼみの黄を開く
☆嶺の端の微かにおぼろ雨催い
☆鉢植えの草を掻き分け松雪草
☆桜芽木いよよ開花か午後の雨
☆枝先の赤く艶めき木の芽雨
☆自転車をチャリと言い居り春少女
☆春眠し傘の行き交う眼下かな
☆通勤のルーフロードや木の芽張る
☆足元の鳩の首振る春意かな

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連翹、3月28日(月)

2011-03-28 20:58:48 | Weblog

☆人智とは足るを知るべし冴返る
☆あるがまま受け容れ今朝の白木蓮
☆沈丁のうすむらさきや香り過ぐ
☆剪られたる脇にあじさい芽立ちけり
☆連翹のたたむつぼみや開き初む
☆陸橋を越えてライトや春燈
☆うす闇の陸橋照らすや春燈
☆うす闇の迫る欄干春燈
☆父が居て子の幼きや春の夢
☆人の世の闇を照らすや橋朧

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春しぐれ、3月27日(日)

2011-03-27 20:40:43 | Weblog

☆輝きて細き流れや水の春
☆沈丁のうすき紫朝の道
☆北に雲南に朝日春しぐれ
☆雨雲のつぎつぎ嶺に春疾風
☆次の雲嶺に控えて春しぐれ
☆青空の日照り雨降る春しぐれ
☆はためけるセールの幟春北風
☆鎮魂の白の数多や雪柳
☆青空に供花となり居る
辛夷かな
☆街道の花菜明かりやバスの道
☆街道の紅がら格子や花菜風
☆風を避け岸辺に集う春の鴨

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花馬酔木、3月26日(土)

2011-03-26 16:40:08 | Weblog

☆囀りの語尾の転がる樹間かな
☆雨雲の嶺を降り来る春北風
☆川沿いの木漏れ日ゆらぎ風光る
☆薔薇の芽や勤め初めの休養日
☆厚きもの重ね外出春寒し
☆男にもある憂鬱や馬酔木咲く
☆ワイパーの時折揺れて春しぐれ
☆春北風の幟はためくセールかな
☆背の丈を余す支柱や花豌豆
☆鎮魂の数ほどゆらぎ雪柳
☆春昼のブルース哀し珈琲館
☆リセットの辛き六十路や花馬酔木
☆春寒やこの世はいつも想定外

=「薔薇の芽」の句に寄せて=
徒歩10分の所に第三番目の仕事が決まり、
19日(土)
から通勤している。百貨店、ホテルと併設した約50店舗
が入る二階建ての商業施設の事務局である。
京都市住宅供給公社が開発し管理している、洛西地域
の施設である。商業施設の事務局と言っても、事務ばかり
ではない。インフォメーションカウンターも兼ねて、バスの
定期券、回数券、ごみ処理券の販売、ポイントカードの発行
とお買物券への交換、拾得物の受付、問い合わせ、そして
もうすぐ始まるイベントの実施と管理が主な仕事となる。
余りにも雑多と思える内容であるが、来店者との対応は
百貨店勤務で経験していて、大変楽しい。19日(土)から
7日間連続して通勤し、慣れない雑多な仕事ながら小額の
お金のやり取りと照合もあり、間違えないように気を使う為
か、かなり疲れも覚える。
しかし、この仕事を行って見ようかと思い立った理由のひとつ
に大きな志がある為である。この地域の住民もかなり高齢化
が進み、徒歩10分の自宅近辺にも買物のカートが放置され
て居て、所謂高齢が理由の買物難民の問題の事である。
惣菜の宅配便と言う業者もあるが、一週間の献立が決められ
その日に食べたいものが買えない。人は時にはその日に急に
食べたくなるものもある。あれこれ選び、買物をする行為は
生きている事を自覚する社会的行為の一つではなかろうか?
その辺りのシステムを考え構築すれば、商業施設の店舗も
潤い、地域住民も助かり引いては、施設を管理する公社も
社会的責任も果たせ、一挙三得の商業の理念が実現出来る
ものと確信していて、その事を是非実現したいものと思っている
のである。
今日は、8日目の初めての休養日であるが朝から病院へ行き
血圧の薬を貰いに行き、久しぶりの外出となった。
家と徒歩10分の職場との行き返りのの日々には少し寒くても
大変刺激的である。

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春休み、3月25日(金)

2011-03-25 21:19:45 | Weblog

☆スケボーの音競いおり春休み
☆春陰の傘持つ人と出会いけり
☆ガラス越し眼下の傘の春意かな
☆足もとの鳩の逃げざる春意かな
☆口を開け海を偲べる目刺かな
☆飛立たず走る小鳥の春きざす
☆想い出の色に出にけり落椿
☆一つづつ想う事あり落椿

☆おそ春や瓦礫に残るランドセル
☆スタンドに行く油無く冴返る
☆みちのくの夜を想えり春北風

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花菜漬、3月24日(木)

2011-03-23 23:17:31 | Weblog

☆色競い香をきそいおり沈丁花
☆沈丁の白きつぼみに朝日かな
☆みちのくの春を想えり滲む陽に
☆お代りを妻に乞いおり花菜漬
☆青皿にみどりばかりや花菜漬
☆春陰や眼下に歩む紅の傘
☆みちのくの道路復旧や遅き春
☆おそ春の買物カート放置かな

☆磯菜摘むはるか遠きや隠岐の島
☆引潮の岩の現れ磯菜摘む

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君子蘭、3月23日(水)

2011-03-23 20:58:50 | Weblog

☆恐ろしきうなりをあげて春北風
☆カーテンを開けて結露や冴返る
☆ガラス戸の建てつけ揺らし春北風
☆一斉に朝日に芽吹き花梨の芽
☆室内の窓の明かりに君子蘭
☆過保護とは斯くも愛しき君子蘭
☆街灯の陸橋照らして冴返る
☆藪椿やぶは無けれど盛りけり
☆ターミナルの始発到着春うらら
☆陸橋を渡り通勤風光る
☆勤めても家で昼餉や春うらら

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春きざす、3月22日(火)

2011-03-22 20:29:42 | Weblog

☆朝日射しなんじゃもんじゃの芽立ちかな
☆膨らめるつぼみ数多や藪つばき
☆川岸の道に日差しや花りんの芽
☆雨上がり在所吹き抜け春疾風
☆春北風の水を汲み置くバケツかな
<震災鎮魂の句)
☆故郷を捨てる決意や春北風(はるならい)
☆みちのくの被災地覆い春の雪
☆再会の授業始まり春きざす
☆普段着のままで送られ卒業す
☆被災地に善意広がり春きざす
☆買占めの春の北風なりしかな

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