かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

九月尽、9月30日(水)

2009-09-30 20:22:41 | Weblog

☆バス停の朝のしじまや金木犀
☆穂芒の濡れて叢なす孤高かな
☆秋雨や日々に色濃き庭の木々
☆唐突に靴の鳴り出す秋の雨
☆バス 待ちの長き行列秋黴雨(あきこさめ)
☆秋雨のバスの車窓に滲む灯よ
☆秋雨に朱鷺の放たる佐度ヶ島
☆生業(なりわい)の日々に疎まし九月尽

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柿紅葉、9月29日(火)

2009-09-29 22:05:51 | Weblog
☆山畑を曲がるバス道柿の秋
☆山畑は柿の紅葉の小雨かな
☆実水木の錆びゆく如き葉陰かな
☆色づきし朝の庭木や露時雨
☆みほとりの日々に色づき九月尽
☆曇りでも映えるが如く柿の色
☆コスモスやなべて初恋破れけり
☆やはらかに色づくものや秋湿り
☆草の穂や日々に覚えし肩の凝り
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曼珠沙華、9月28日(月)

2009-09-28 21:34:54 | Weblog

☆小雨降りうすびと萩の花は実に
☆石垣を伝ふ一葉蔦もみじ
☆野に老ひて白髪乱れし芒かな
☆黄金にも田毎の差あり秋陽かな
☆色濃きは名残とみたり紅芙蓉
☆華やぎのあとは寂しき曼珠沙華
☆破れ蓮の日毎拡がる水面かな

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草の花、9月27日(日)

2009-09-27 20:04:29 | Weblog

☆墨で刷くごとき夕雲月上弦
☆山畑に朝日映えをり柿の色
☆ゑのこ草風なき時はもの思ふ
☆色濃きは名残惜しむや草の花
☆破れ蓮の錆の厳しき日差しかな
☆あの雲の千切れ故郷へ秋の空
☆竹春の峰の確かに天王山
☆秋の蚊のあえかなる声悲しかり

 

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夜寒、9月26日(土)

2009-09-26 13:34:04 | Weblog

☆秋暁の舗道の茜をバス停へ
☆坂道の朝日茜や金木犀
☆バスを待つ朝のしじまや金木犀
☆きのふより今朝の深さや草もみじ
☆天上天下唯我独尊曼珠沙華
<於大阪、中ノ島公会堂>
☆秋宵のライブ流るや中ノ島
☆土佐堀のネオン彩なす水の秋

☆階段の手すりに夜露の家路かな
☆独り言多くなりゐる夜寒かな
☆パソコンに我を忘れし夜寒かな

=「水の秋」の句に寄せて=
二ヶ月に一回の割合で行っている、異業種間交流の集い{言志会」が
大阪中ノ島公会堂の中にある貸し会議室であり、昨夜は参加して来た。
毎回、テーマを変え講師を招いての社会勉強である。
昨日は、きき酒師、ビアアドバイザー、スピリッツアドバイザーの肩書き
を持つ伊関秀雄氏の解説による「日本酒に魅せられて」とのテーマで
行われた。
伊関氏は金沢美術工芸大出身で凸版印刷入社後、パッケージデザイン
SP企画を担当され、昨年退社後現在は同社が運営する「SAKE王国」
の企画を運営されている。興味のある方は是非、このインターネットの
ホームページにアクセスしてみて頂きたい。
アイルランドに語学留学を兼ねて、三ヶ月滞在した時の話、日本各地の
蔵元を訪ねたり、杜氏も兼ねて勉強した事。本醸造、吟醸、大吟醸、純米酒
などの違い、甘辛の違いなどの話。新潟の本醸造「八海山」、和歌山の純米
「黒牛」、灘の大吟醸白鹿の「千年寿」、菊正の辛口「樽酒」などの試飲も
あり、適度にアルコールが入って質疑応答も活発に行われた。
勿論毎回、会の終了後居酒屋へ流れ、講師を囲んでの楽しい集いがあり
半分以上それが狙い?でもある。
メンバーはかなりいるが、女性も含め毎回10人位が集まっている。
これまで、かなり回数を重ねて来ていて、約十年以上継続している。
小生は途中からの参加であるが、官、民含め多様な職業経験の人が集まり
お互いの業界事情を話したり、毎回テーマも多様でメンバーは皆楽しみに
している。
最近で面白かったテーマは、「日本文化としての銭湯」、「豪華客船での船旅」
樹木師による「里山とビオトーブ」、コーヒー店、スターバックスの店長と女性
スタッフによる、「喫茶店でのサービスについて」などは有意義で興味をそそ
られた。現職の時とは違い時折のネオン街、知人との交流は楽しみである。

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草ひばり、9月24日(木)

2009-09-24 21:26:10 | Weblog

☆秋暁の日の出眩しく目のあたり
☆秋川の朝日眩しき水面かな
☆淀川の土堤に地蔵や彼岸花
☆雲刷いて空の青さよ曼珠紗華
☆草の実や日ごと荒野の休耕田
☆稲株のみどり微かに刈田晴
☆案山子かと思ふ散歩人田道往く
☆さざ波の入日黄金や秋の川
☆飛行機のライト伊丹へ秋入日
☆吾が庭の寝息の如しや草ひばり

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澄む秋、9月23日(水、祝)

2009-09-23 15:47:46 | Weblog

☆水澄みて湾処(わんど)の釣人桂川
☆水澄めば離宮近きや桂川
☆秋うらら新京極は人の波
☆澄む秋や短パン闊歩の新京極
☆末枯れの葉を伐り数ふ小さき実よ
☆学校のフェンス紫紺や朝顔の
☆実の垂れし支柱覆いて末枯るる
☆秋分の正午の日差し見えざりき

=「水澄む」の句に寄せて=
昨日は、雨模様との天気予報に久し振りに河原町、新京極へ
映画を観にいった。映画は、織田信長の安土城建築を題材に
にした、西田敏行主演の番匠の生き様を描いた「火天の城」
であった。このややこしい時季に人の集まる映画館なんて・・と
家内は白い眼である。連休の中日の朝一番であればそんなに
混雑はしないだろうとの予測で、9時45分開始の第一回目で
観た。
案の上、半分ほどの入りであったが、電車バス同様、マスクは
しっかりつけての上である。西田敏行の渋い演技は益々磨きが
かかり、大竹しのぶの番匠の妻の役もなかな好演であった。
日本映画も中々頑張っていて、台詞も示唆に富んだものである。
織田信長の言葉「女子(おなご)が元気で働く国は栄える」とか、
仕事で行き詰まった西田敏行役の番匠が、大竹しのぶ役の妻が
いつもにこにこ笑顔で応対している事に対し、「おまえは、何故
いつもそんなに笑っていられるのか?」と詰問し、大竹しのぶの
妻は「女子(おなご)は家内の日輪、どんな時でも笑顔でいなければ
家の中が暗くなると親に教えられて育った。女子も人の子、顔で
笑っていても、どんなに悲しんだり辛い思いをいているのか貴方は
分かろうとしないのですが?」と言い、笑い顔が最後には泣き顔に
なり、やはり凄い演技力である思った。織田信長を初め、番匠など
男の生き方、夫婦のありようなど考えさせられる映画であった。
昼過ぎに映画がはね、新京極を家路についたが、朝とはうって
変わって、外人も多いい賑わいであった。

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続、乙訓の秋散策9月22(火、祝)

2009-09-22 16:01:11 | Weblog

☆風に揺れ門に触れをり秋の薔薇
☆見上げれば銀杏の梢や秋の雲
☆溝川の音のかそけき刈田かな
☆馥郁と刈田の匂ひ陽の匂ひ
☆村中を歩むすがらや金木犀
☆乙訓は丘なる郷ぞ秋の風
☆山里の瀬音高きや芋水車
☆畦を占めこの世の紅蓮や彼岸花
☆堰を切る吾の想ひか曼珠沙華
☆数珠玉の黒き実もある川辺かな

☆三代の夢を見しかな秋彼岸

=秋彼岸の句に寄せて=
シルバーウィークと言われる、この連休は少し休養の意味もあって
殆ど遠出をせず、自宅近辺の散策ぐらいで過ごす事に決めていた。
この夏は殆ど酷暑らしい暑さは無かったものの、日中の気温と夜の
気温差が激しく、夜、床について深夜に肌寒くなり起き上がって窓を
閉め、そのまま今度は寝つかれなくて、うとうとして朝を迎えたりした
日々がかなりあった。疲労が溜まっていた為か、時々めまいを感じて
立っているのが辛い日がかなりあった。
血圧は高くなく体温も正常であるが、係り付けの内科で受診し点滴を
受けて、総合病院の耳鼻科で検査もして貰った。所見では特に異常
はないとの事であった。
昨日は敬老の日、毎日朝早い勤務が続き少しづつ身体に堪えている
のではないかとも思った。
昨日、昼食後2時ごろから一時間ほど昼寝をしたが、ぐっすり寝ていて
その中で小さい時に亡くなった母の実家で、あるひとコマのような夢を
見ていた。母の母親の祖母、従兄妹達、叔父叔母などが居て皆元気で
にこにこ私を迎えてくれていた。目覚めた時は気持ちがほんのりと和む
ような温かい夢であった。秋彼岸の一日の中で、亡くなった親戚、血縁の
人たちが、見守ってくれているのだろうと解釈した。

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乙訓の秋散策、9月21日(月、祝)

2009-09-21 18:38:27 | Weblog

<乙訓の秋>
☆季(とき)過ぎて朝顔の紺褪せにけり
☆双葉菜の畝に稚なき乱れかな
☆鵙鳴いて煙たなびく山の畑
☆秋蝶のキャベツ畑を去り難き
☆赤き実の支柱に垂れをり蔓南瓜
☆溝川の音のかそけし野菊咲く
☆鯉の口頻りにおちょぼや秋の池
☆鵙猛る尾を引く声の野末かな
☆竹伐りの見上ぐ眼差し竹の春
☆破れ壁の土塀に色づく柿の村
☆花梨の実見上ぐ大樹の古刹かな
☆うす黄色オクラの花の昇りつむ
☆ひたすらに紅蓮放てり曼珠沙華
☆銀杏のその葉は緑に色づける
☆萱の穂の風にほほけて乱れけり
☆村中を歩む身辺(みほとり)金木犀
☆うらぶれて実莢重ねし蘇芳の実
☆里柿の色づく離れやピアノの音
☆黄昏の闇にむらさき藤袴

☆来年は老ひを厭へず敬老日

=乙訓の秋散策に寄せて=
八月末以来、休日の度に何かと所要があって出来なかった近在を
今日、久し振りに散策出来た。今の時季の3週間ぶりの野山、田園の
変化はあまりにも大きい。田んぼの約半分は刈られていたが、畦に
彼岸花が丁度見ごろであった。
今年はやはり、例年より10日から2週間ほど秋の到来が早いように
思えた。日中の気温もすでに30度をとっくに切っており、何と言っても
朝晩の冷えが早く、その事が秋の到来を早くしているようである。
家を出て、田園、山裾の村中を2時間ほど歩き、立ち止まり、眺め、
メモをとって駄句ばかりながら並べてみた次第である。
      

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野川澄む、9月20日(日)

2009-09-20 18:55:08 | Weblog

☆天高しとは雲なき空の深さかな
☆天井川の土堤の高さよ曼珠沙華
☆川に沿ひ風に逆らひ蜻蛉往く
☆野川澄み魚影の確と川上へ
☆とんぼうの目玉と出会ふ土堤の上
☆水澄みて川面の魚影をみとめけり
☆秋川の空より深し蒼の波

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