かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

白つつじ、4月30日(木)

2009-04-30 20:02:02 | Weblog
☆白藤や未だ蕾はうすみどり
☆春落葉とは言へ緑のあまたなる
☆花虻やをどり狂ひて埒もなし
☆草むらのからすの豌豆莢うすく
☆つめ草の花輪忘らるベンチかな
☆躑躅咲く白き花にも紅を注し
☆白つつじ未だ愛しき亡き人よ
☆干されゐし布団の温もり四月尽
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昭和の日、4月29日(水、祝)

2009-04-29 18:34:35 | Weblog
<昭和の日>
☆みどり濃き山河常(とこ)しなへ昭和の日
☆地下足袋の農夫草刈る昭和の日
☆いそがしく鳩の首振り昭和の日

☆歩みゐる吾に投げ声揚雲雀
☆行く春や花なき花菜の莢とがる
☆すかんぽの穂が揺れ畦に赤く揺れ
☆蝶とまりそのまま花となる日暮れ
☆夕陽に穂高きはそのまま蘆の角
☆遅日かな明るきうちに入浴す

=昭和の日の句に寄せて=
旧、天皇誕生日の今日4月29日は昭和の日として休日になって
から久しい。
久し振りに近在の田園を散歩ウォークしながらその事を考えた。
戦後生まれの自分にとって、昭和の全てを知っている訳ではないが
昭和という時代のイメージは、日本が急に近代化を目指した明治、
急成長をして世界に認められ始めた大正、昭和に入って他国へ侵略
進出し大戦争になり、そして敗戦。戦後の復興を目指し国民全員が
一生懸命働き復興を遂げた証しとしての東京オリンピック開催と、国民
の生活と国情は激動の日々であったと言えるのではなかろうか。
久しぶりに歩いた田園はすっかり晩春から初夏の景に変わっていた。
五月に入れば、日毎に初夏の光景が進み早稲の田植えも始まり賑やかに
なるだろう。
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蝶の昼、4月28日(火)

2009-04-28 19:40:58 | Weblog
☆葉桜の点描えがき今朝の晴れ
☆葉柳の風を含みて重きかな
☆花藤やはかなき風に微動せり
☆房の実の垂れし暮春や雪やなぎ
☆青空の微風捉えし藤の房
☆儚くも色の揺れけり藤の房
☆制服の未だ似合わず若葉寒
☆吾が魂の化身となりし蝶の昼
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藤房、4月27日(月)

2009-04-27 19:47:08 | Weblog
☆藤房の風の無けれど揺れにけり
☆曇りゐてむらさき深む藤の棚
☆曇りても白さ確たり花みずき
☆ひこばえの丸太のごとき街の樹に
☆朝の陽に柿の若葉の車窓かな
☆若葉寒とはいえ朝日の煌めけり
☆すかんぽの穂の色づきし日永かな
☆夕陽受け焦げんばかりや竹の秋

=今日の言葉の小道=
ここ数日、思わぬ寒さが続き新聞の天気予報でも雨マークのほか
予想気温が出ていて、京都、大阪は最低7度~9度、最高も17度と
とにかく朝夕は寒い。先日まで24度もあった事が嘘のようである。
人が寒さを感じるのは絶対温度もさる事ながら、身体の慣れた温度との
温度差による事が多いいものである。
今朝、勤務先のロッカー室の前に、鍵の開く定時8時5分前に待機して
いて、女子従業員が次々に出勤して来て待ち時間の会話の内容を聞く
とはなしに聞いた。
「今朝は余りにも寒いのでストーブを又焚いてしまった」との事。
?何か引っかかる会話だな~と聞いていたが、「ストーブは焚くのではなく
点ける」ではと思った。又、関西でよく使われる言葉に、調理で煮る事を
「炊く」と言う言い方が多いい。例えば筍を鰹節を入れて炊く、○○を炊いて
食べると美味しい、○○の炊いたんなど。関西言葉はかなり慣れて自分でも
よく日常使うものの、時々引っかかるものがあって絶対使わない言葉もかなり
ある。やはり、言葉はその土地で生まれ育ち長年かかって生活しながら身に
付けて行くべきものであると感じた。言葉は文化なのだと。
言葉はその土地で生活しながら長年かかって体得すべきものであり
そうでなければ、皮膚感覚として理解し難いところがある。
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柿若葉、4月26日(日)

2009-04-26 18:52:16 | Weblog
☆朝日透き柿の若葉や雨上がる
☆山間(やまあい)に雨雲かかり若葉寒
☆山峡のみどりの濃淡夏近し
☆若葉影山裾奔る新幹線
☆菜の花の莢の増えをり夏近し
☆夕暮れの日差し赤きや竹の秋
☆甥の子のひとり暮らしや若葉寒
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花みずき、4月25日(土)

2009-04-25 18:36:17 | Weblog
☆吾になく妻にありけり花粉症
☆枝垂れても今朝は重たき雨柳
☆日暮れても白さ確たり花みずき

<北摂イースター大会・ゴスペルコンサート>
☆山裾を走る車窓や竹の秋
☆竹秋や雨雲奔る天王山
☆めぐみとは言へど苦しき若葉雨
☆ゴスペルの割れんばかりや復活祭

=復活祭の句に寄せて=
今日、4月25日(土)久し振りの雨の中、北摂イースター大会が
摂津市民文化会館で開催され、ゴスペル・コンサートがあった。
摂津市、茨木氏市、高槻市、島本町、吹田市のキリスト教プロテスタント
教会各派の合同イースター大会である。
音楽ゲストはゴスペル歌手市岡裕子氏で、嘗て「奥目の八ちゃん」
として吉本新喜劇で有名であった、岡八郎の長女である。
市岡裕子氏本人の、何故キリスト教を信ずるようになったかの証が
語られたが、家庭では芸人の妻の母の自殺、岡八郎のアルコール
依存症、弟のアルコール過飲による肝硬変での病死、結婚と離婚
など様々な出来事を体験し、英語の勉強にアメリカに渡り、南部の
黒人教会でゴスペルを聴き、嘗て尼崎のキリスト教の幼稚園で過ごした
体験から再度、目覚めたとの事であった。
アメリカ南部のバプテスト教会に多いい歌い方で、せっつファミリークワイヤーを
バックにした歌い方は声量満点の迫力があった。

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若葉寒、4月24日(金)

2009-04-24 20:01:38 | Weblog
☆石垣の隙間埋めをり草青む
☆新樹晴朝日入り来る席に座す
☆青き実を包み優しき枇杷若葉
☆陸橋を急ぐ朝道春落葉
☆さわさわと風に葉擦れや若葉寒
☆あぜ道の酸葉(すいば)伸び来る遅日かな
☆父母のなき故郷は遠し若葉寒

=若葉寒の句に寄せて=
この数日、気圧配置のせいか朝夕が急に冷え込み、風のある日は
コートも欲しい位である。いくら何でもと思うものの、寒く感じるのは
絶対温度の低さではなく、温度差によるものであり、寒暖の差が激しいと
身体がついていけないほどである。
天気が良くなれば花粉と黄沙、気温差で風邪、又貰い風邪予防の為の
マスクと、真冬よりマスクをしている人が多いい日々である。
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藤波、4月23日(木)

2009-04-23 19:54:54 | Weblog
☆風あればなほ濃く枝垂る藤の波
☆遠目には花咲く芽吹き赤芽モチ
☆プラタナス朝日に煌く新樹かな
☆植込みの日毎色増し躑躅燃ゆ
☆生垣の角揃えられ躑躅燃ゆ
☆夕暮れてボール蹴る子や花みずき
☆遅き日の部活賑わう若人等
☆新樹冷ゆダクト唸りて昇降機
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樟若葉、4月22日(水)

2009-04-22 20:32:57 | Weblog
☆さえずりの声に目覚むや今朝の晴れ
☆青空を視界に入れる藤見かな
☆朝日燦車窓に煌き草青む
☆ためらひつ又ためらひつ蝶の昼
☆医科大の構内大樹や樟若葉
☆吹く風の天地きらめき夏近し
☆山吹の剪らる高さに黄の揃ふ
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藤の棚、4月21日(火)

2009-04-21 20:19:44 | Weblog
☆花藤や雨のもよひに色の濃し
☆花藤の甘き色香に佇めり
☆佇めば甘き色香や藤の棚
☆山藤のうすむらさきのバス路かな
☆街道の山裾往けば藤垂るる
☆筍に勢ひありて雨いよよ
☆ひこばゆて幹に葉のある銀杏かな
☆芽吹く葉の藻のごとくなり街の樹は
☆電車待つ朝の構内躑躅燃ゆ
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