かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

花ゆすら、3月31日(火)

2009-03-31 21:33:26 | Weblog
☆リュック背負ふ(しょう)幼姉妹や春休み
☆花ゆすら補助輪こきと傾ぎゆく
☆今日見れば芽吹くみどりや白木蓮
☆陽に映えて色を深めり朝桜
☆うぐいすの未だサビあり三月尽
☆奥山の峰の色めき花の雲
☆引鴨の隊列整ふ川のふち
☆鴨帰り浚渫船の二隻在り

=三月尽の句に寄せて=
今日で三月は終わり明日からもう四月に入る。
ここ数日、とに角寒い日が続き、花冷えと言うより寒の戻りの様相である。
早朝、起床してから一番にする事はカーテンを開けて結露があるかどうか
調べる事である。ウールのコートから綿コートへ着替えたのはたった一日
ほどで、又、冬のコートへあと戻りである。
朝早目に家を出て、バス停脇の公園に立ち寄り、寸時ではあるが句材を
求めている。
時々鶯の鳴き声を耳にするものの、ホーホケキョとならずホーケリョレロ
とずっこけるほど流れてしまい、今朝は口笛で物真似をして教えてあげた。
直ぐ反応があり鳴き返して来るが、この寒さでは笹鳴きのサビが取れないのか
可愛そうな程である。
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春の鴨、3月30日(月)

2009-03-30 20:08:36 | Weblog
☆葉ぼたんの茎立つ花よ紫に
☆ムスカリの紫こぼれ庭の隅
☆春雲の奔り流れて形なさず
☆庭梅の剪らる高さに咲き満てり
☆紫木蓮の白を解きて在るを知る
☆春鴨のよるべなき身の水輪かな
☆その訳をひとつ聞かまし春の鴨
☆駅舎出で春三日月に囚はるる
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春休み、3月29日(日)

2009-03-29 16:48:07 | Weblog
☆一輪車のおさげ揺れをり春休み
☆花咲けば特急電車の京都線
☆花三分さくら便りを駅に見る
☆教会へ集ふ小道や春の色
☆風ありて幟はためく花の冷え
☆花冷えの白を留めし三分かな
☆山笑ふ赤き屋根見ゆ天王山
☆陽にきそふ土手の南の花菜かな

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木の芽晴、3月28日(土)

2009-03-28 14:29:24 | Weblog
☆陽を溜めて空に明るき竹の秋
☆花辛夷団地の庭にかくれなし
☆さへづりや明るき朝になほ弾む
☆うす淡きみどり滴り木の芽晴
☆木々の芽の少し縮れて青空に
☆子等遊ぶ黄色の声や木の芽晴
☆吾が胸の内なる日の本山桜
☆晴れゐても掟ありけり鳥交る
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鳥の恋、3月27日(金)

2009-03-27 20:22:50 | Weblog
☆雪柳風をさそひて埒もなし
☆初花の”さくらマーク”や阪急線
☆花菜咲く朝日明るき川の土堤
☆囀の明るき朝や名は知らず
☆東雲の明けゆく樹幹鳥の恋
☆耕さる畝の濃くなり草青む
☆朱の色の芽吹く垣根の一巡り
☆春の江の淀川河口に茜かな
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家桜、3月26日(木)

2009-03-26 20:09:39 | Weblog
☆雪柳のかすかな揺れに風を見る
☆鳴声のいまだ錆びある初音かな
☆春暁の生駒連山遙かなり
☆花冷えと言ふは早きや二三片
☆紫木蓮の母なる矢柄の遠き日よ
☆春の瀬の勢いあれど鳥を見ず
☆朝日差す淀川堤や草青む
☆ぼんぼりの早も吊られし家桜
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春きざす、3月25日(水)

2009-03-25 19:59:34 | Weblog
☆春きざす子等の構えは”イチロー”に
☆咲き初めてなほ留めけり花の冷え
☆初花やふるえて白き今朝の冷え
☆花冷えや白く留めし二三片
☆風なくば触れて揺らせり雪柳
☆春の江の茜輝く河口かな

=「春きざす」の句に寄せて=
昨日、勤務先の休憩室で昼休憩の時、WBCの韓国との決勝戦の
丁度良い場面をテレビ観戦する事が出来た。
解説の清原氏がその直前に「イチローで始まりやはりイチローで
決め欲しいですね」と言った矢先、2点タイムリーヒットが出た。
やはり、大リーグで人気を得るだけの事はある。
攻、守、走と揃っているからこう言う選手を敵にしたら、相手チームには
かなりプレッシャーになる事だろなと思った。
先日の休日に、集合住宅の中庭で小さな子供達が野球をして遊んでいて
イチローの身振りそっくりに3塁側に向かってバットを一振りし、その後
左手で右の袖口をつまみたくし上げる、構えをしていたことを思い出した。
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春霞、3月24日(火)

2009-03-24 19:54:53 | Weblog
☆うす淡きみどり滴り土佐みづき
☆ひたむきにただ純真に雪柳
☆雪柳の風を待ちゐる一途かな
☆紫木蓮のうちに秘めたる白も見ゆ
☆むらさきは大正ロマンか紫木蓮
☆初花の駅毎眺む車窓かな
☆川中の間(あわい)に誇る花菜かな
☆見晴るかす海の六甲春霞
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春雷、3月23日(月)

2009-03-23 20:02:47 | Weblog
☆花豌豆蝶を留めたるごとき白
☆雨上がり蝶と競ふや花豌豆
☆街中に田打ち桜といふ辛夷
☆教会の門戸開かれ初音かな
☆白木蓮の地に重なりて潔し
☆春雷の一つ二つや夜の雨
☆もどり来て句を推敲す春の雷
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春の色、3月22日(日)

2009-03-22 15:55:19 | Weblog
☆水滴のならび光りて木の芽雨
☆花馬酔木そぼ降る雨のひとしきり
☆花豌豆の蝶と見まごふ白さかな
☆白木蓮の散り急ぎては雨上がる
☆連翹の雨の上がりて黄をきはむ
☆土佐水木の雨を誘ひてうすみどり
☆初花のいよよ色めく一二片
☆道々の花狩人や春の色

=「初花」の句に寄せて=
三日連休の最後の日の今日、いつも訪れる高槻の教会へ礼拝へ行った。
先週の日曜日は、法事で田舎へ行っていたので2週間振りであるが
気持ちは久し振りの感じがする。
毎年楽しみにしている白木蓮の咲く場所があり、回り道して様子を窺った。
生憎のそぼふる雨の中、白木蓮は盛りを過ぎぽたぽたと落花盛んな状態で
あった。
木蓮は花びらが厚い為、真っ直ぐに「ぼたりぼたり」と落ちて道の真ん中は
真っ白になっていたが、桜のような風情は無い。
むしろ、白い花びらの落ちている様は痛々しい程である。
又、教会への道の途中、郵便ポストの横にある桜の大きな木は、うろが出来
その中に真っ赤で小さな鳥居が入れられている。
2週間前はつぼみがやや膨らんでいたが、今日通りかかってみるとピンク色に
大きく膨らみ2~3片ほど開花していた。
しばらく行くと連翹の花が満開に咲き、塀から零れ落ちていた。
たった2週間ほどであるが、今の時季の変化は大きいものがあると思った。

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