かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

春近し、1月31日(土)

2009-01-31 19:12:25 | Weblog
☆雨だれと雨と雨だれ春近し
☆高階の雨だれを聞き春を待つ
☆待つ春の枝に雨滴の並びけり
☆鉢棚の蕾ゆるめり寒紅梅
☆枯萱や雨降るなかに明るかり
☆角刈の垣に花継ぐ山茶花よ
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寒ゆるむ、1月30日(金)

2009-01-30 20:21:32 | Weblog
☆寒ゆるむ紫ごちたる枝の先
☆寒ゆるむ朝の釣人二人どち
☆春隣り今朝の上司は午前休
☆暖房の熱きに過ぎるうつつかな
☆やはらかな雨の家路や冬送る
☆裾からげ辿る家路や冬の雨
☆寒ゆるみ雨の家路に独りごつ
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寒林、1月29日(木)

2009-01-29 19:47:21 | Weblog
☆冬暁の遠き茜の車窓かな
☆寒林の東雲明かりほのあかり
☆陽を透きしポプラ並木や寒茜
☆土堤草の焼かれ黒々寒の朝
☆春隣る午後の浪花の雨もよひ
☆寒燈の赤黄さざめく夜の川
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寒梅、1月28日(水)

2009-01-28 20:09:26 | Weblog
☆寒暁の闇に固まる木々の枝
☆おもむろに寒の朝日の黄金かな
☆みな真直ぐ冬木の枝の天を向く
☆寒梅の堅きつぼみや紅ふふむ
☆淀川の水輪黄金や寒夕焼
☆寒星や闇の深さのたとえなし
☆寒星のおどろおどろに木々の枝
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寒星、1月27日(火)

2009-01-27 21:27:14 | Weblog
☆寒晴や一刻後の雲の満つ
☆淀川の朝日真紅や鳰くぐる
☆寒晴やパンツ・スカート地下鉄に
☆ジャズ流る朝のコーヒー春隣り
☆娶らざる吾子の三十路や日脚伸ぶ
☆寒茜夜間飛行機伊丹より
☆寒星や夜間飛行機西へ過ぐ
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春隣、1月26日(月)

2009-01-26 20:25:53 | Weblog
☆訳もなく悲しく目覚む寒夜かな
☆水浅き鴨の歩める寒の堰
☆陽光の堰に煌き鴨歩む
☆ベスト着る犬の散歩や日脚伸ぶ
☆川風に桜冬芽のふふみ揺れ
☆退出の空の青さや日脚伸ぶ
☆改札のミニにブーツや春隣
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寒林、1月25日(日)

2009-01-25 19:31:43 | Weblog
☆風花や青き深空の何処より
☆青空の高きクレーンや日脚伸ぶ
☆寒晴や隘路に迫る天王山
☆紅梅の青き深空に弾け初む
☆寒禽の赤き花びらこぼし翔つ
☆寒林のおどろに暗き日暮れかな

=注釈=
②おどろ・・草木が重なり茂った様子

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もがり笛、1月24日(土)

2009-01-24 20:27:52 | Weblog
☆大寒の狂女の如き風に遭ふ
☆木枯や街路樹確と力こぶ
☆春隣る陽光燦とバスの中
☆寒風に雲払われて空の青
☆高階に袋舞い上げ寒の風
☆建売の幟に厳し寒の風
☆図書館の戸外におらぶもがり笛

=「もがり笛」の句に寄せて=
休日の今日、遅めの朝食を摂り所要で外出をした。
台風でもこの様に強くはないだろうと思えるほどの、寒くて強い風が吹き
危うく吹き飛ばされそうになった。コンクリートの重石に立てられた幟が
風で倒れる程であった。雲が風に吹き飛ばされて、真っ青な空が見える
ものの、時折、真っ白な霰が空から舞降り、とにかく強烈な寒さであった。
そのような寒さの中でも、バスに乗り風が遮られれば眩しい程の陽光が輝き
日差しの強さに春の近い事を感じた。
夕刊の記事に、琵琶湖でヨットが風で倒れ遭難したとの報道があった。
人命には何事も無かったのが幸いである。
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深雪晴、1月23日(金)

2009-01-23 21:36:12 | Weblog
<故郷の冬の遠い追憶から>
☆槌音の高く遠きや藁砧
☆黙として父母の夜なべや藁仕事
☆祈るごと縄を綯いあげ藁砧

☆降り止みてまろき白さや深雪晴
☆音もなくただ静まりて深雪晴
☆積もりたる青き深さや雪の原
☆鳥罠の赤きを餌に青木の実

=追憶「深雪晴」の句に寄せて=
厳寒の今頃の時季になると、既に50数年以上前になる鳥取の田舎での
子供時代の冬の暮らしを想い出してしまう。
俳句の季語では「藁砧」は秋の季語であるが、農閑期の農家では何処の
家でも、冬仕事に納屋で藁仕事をしていた。
父母は時には夜なべまでしていた。
嘗ては田舎の鳥取でも、海岸べりにある実家の周りでは雪が40センチは
直ぐ積もっていた。
吹き溜まりが出来、学校が休校になる事もしばしばあった。
そんな冬でも子供の私は、友達と畑の斜面で竹スキーや、箱そりをして
遊んだり、ツグミ、ヒヨドリの罠を仕掛けにいったり、雪の中でビー玉
をしたり少しも家の中に居なかった。しかし、親達は絶対単独で出掛け
たりせず、いつも数メートルは離れて行動するようにいつも注意していた。
もの心が付くようになると、どんより暗く、寒くて永い山陰の暮らしには
うんざりしていたものだが、今ではそれも悲しくなる程懐かしく想われる。

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寒の雨、1月22日(木)

2009-01-22 19:36:37 | Weblog
☆寒暁の路面濡れをり光りをり
☆寒暁や鴉も鳴かぬ濡れ羽闇
☆冬の雨路面のあわく濡れゐたり
☆濡れ光る路面の息吹春近し
☆午後からの雨の気配や春隣
☆すれ違ふ傘の上げ下げ寒の雨
☆寒の夜の曇りて見えぬ車窓かな

<オバマ大統領就任の時事句>
☆春隣る就任礼拝の聖歌かな

=「春隣る」の句に寄せて=
今日、昼休憩のテレビニュースで昨日行われたアメリカの新大統領
デレク・オバマ氏の大統領就任式後の礼拝の様子が報道された。
黒人歌手による聖歌、「アメージング・グレース」を暫く聴いていたら
涙が出て来て仕方がなかった。
新大統領、オバマになったからと言って魔法のようにがらりと変わる
事は先ずないであろうが、少なくともアメリカ国民を始め、世界中の人が
期待し注目している。
新大統領にお願いしたい事は、①力による正義ではなく、愛による正義を。
②世界経済再生のリーダーシップを。③地球環境の保全と再生のリーダーシップを。
④世界平和に向けて国連機能充実のリーダーシップを。
その為に、先ずアメリカが自ら為すべき事の一つに銃刀法による規制を
必ず実施して欲しい。
Yes,youcan If,youwere!!


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