かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

大歳、12月31日(水)の句とご挨拶

2008-12-31 17:15:16 | Weblog
☆夜も更けて泣いて止まずよ虎落笛
☆片付けの仕上げの暦年暮るる
☆大歳の一つひとつに日暮れけり
☆ベランダの鉢にカバーの冬囲
☆大歳の時折雲見るすずろかな
☆これでまあどうやら片付き晦日そば

=ご挨拶=
高橋信之先生、正子先生、そして句友の諸姉、諸兄の皆様
知人の皆様、本年は大変お世話なりまして有難うございました。
来年も、どうぞ宜しくお引き立てご指導を賜りますよう伏して
お願い申しあげます。
どうぞ良いお正月を迎えられまして、来年も健やかで稔り大きい
年でありますよう心からお祈り致します。
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小晦日、12月30日(火)

2008-12-31 00:15:07 | Weblog
☆歳晩の片付け終わらず日暮れけり
☆迂回せる朝に出勤歳末ダイヤ
☆人気(ひとけ)なき朝の駅舎や小晦日
<大阪堺筋本町のビル街>
☆ビル前の竹の切り口門の松
☆御影石玄関高く注連飾る

☆小晦日のスーツの乗客見るを得ず
☆バスの灯の曲がりて土堤に芒枯る
☆年流る花咲く季(とき)のつづきしを

=注釈=
小晦日・・こつごもり・・大晦日の前日、12月30日の事。
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歳晩、12月29日(月)

2008-12-29 19:40:32 | Weblog
☆想い出を捨てる如きに煤払ふ
☆玄関に買い物置くも年の内
☆新聞の仕切りのありぬ冬菜着く

☆いつもとは顔ぶれ違ふ年末ダイヤ
☆年迫る日毎に少なきバスの客
☆淀川の朝の茜や浮寝鳥
☆歳晩の雲の切れ目の青深く
<仕事納めの電車内>
☆歳晩の容貌(かお)となりたる電車客
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煤払ふ、12月28日(日)

2008-12-28 18:28:13 | Weblog
☆青空を支えし力冬木立
☆若枝のみな青空へ枯木立
<山陰旧街道>
☆志士の碑の古びて読めず花八手
☆門先に葉牡丹ならぶ旧街道

☆数え日や片手で足りる日となりぬ
☆己が過去消してゆく如煤払ふ
☆煤払ふ指示の厳しき山の神
☆煤払ふ吾が背低きは親に似て
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実南天、12月27日(土)

2008-12-27 17:34:48 | Weblog
☆風花の路面は青く光りけり
☆マスク子や電車の座席の両隣
☆底冷えの厨に置かるボトル水
<山陰旧街道の景>
☆小春日や対向バスの止まり待つ
☆葉牡丹や街道わきなる虫篭窓
☆街道の連子格子や実南天
☆裸木となりて庭木の拳見せ
☆街路樹に力こぶあり冬日ざし

=注釈=
虫籠窓・・むしこまど・・古い土蔵、商家、町屋などの
      土壁の二階にある明かり取り、通風目的の
      小窓の事。
     
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牡蠣鍋、12月26日(金)

2008-12-26 20:22:48 | Weblog
☆カーテンを開けて初雪今朝の庭
☆身支度の朝のマフラー選びをく
☆息白し階段下りて地に立てば
☆初雪や朝には融けて灯に光る
☆襟を立て暗き朝路をバス停に
☆初雪や一番バスの屋根白く
☆マスク子の電車の座席に両隣る
☆女房のレシピ談義や牡蠣の鍋
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年の瀬、12月25日(木)

2008-12-25 21:00:55 | Weblog
☆冬雲の切れて茜や今朝の空
☆年の瀬の雨の五十日(ごとび)や浪花街
☆煤逃げは許さじ妻の指示厳し
☆相槌は一人で打てぬ煤払ふ
☆あと幾日指を数えて賀状書く

☆暗き世に歓喜の光降誕祭

=注釈=
五十日(ごとび)・・・五と十の付く日の支払い、集金日の事。
             大阪独特の呼び方である。
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霜の朝。12月24日(水)

2008-12-24 21:05:33 | Weblog
☆玻璃つたひ結露流るや霜の朝
☆暁闇に冬の新月冴えてあり
☆着ぶくれて肩身のせまき五人掛け
☆壁面の聖樹の電飾御堂筋
☆暗闇に貴方は光クリスマス
☆二人居は静かな夕餉クリスマス・イブ
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山茶花、12月23日(火、祝)

2008-12-23 18:59:35 | Weblog
☆山茶花の赤々赤の散り敷けり
☆踏みしだき土の色なる朽葉かな
☆どうだんの赤き冬芽の真直ぐなる
☆豌豆の白きマスクや透けて見ゆ
☆道を逸れ小路を行けば冬菜畑
☆一陽来復といふも言葉の限りかな
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冬の星、12月22日(月)

2008-12-22 20:44:15 | Weblog
☆採る人の無くて一樹や木守柿
☆虎落笛明滅つづく街路の灯
☆蛍光灯の明滅始む夜寒かな

☆高階に灯の点りけり冬の雨
☆浮寝鳥岸に寄り添ふ今朝の雨

☆ささやひて吾に微笑む冬の星

<星の夜に呟く>
人はみな逝くと天に昇り星になるといふ
そして夜空に輝き私たちを見守っているといふ
弱い人強い人があるやふに
星の光りにも強い光り弱い光りがあるといふ
優しかりし父母、祖母
親しかりし友がき
愛しかりし君
どの星がさふだろふか
星の数ほどあるこの想ひに
どんな言葉があるといふのだらふか
今夜も数多の星がまたたき
私にささやひている。
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