かつら たろう(桑本栄太郎)/花冠同人

かつら たろう(桑本栄太郎)の俳句ブログ

虎落笛(もがりふえ)、1月31日(木)

2008-01-31 22:55:42 | Weblog
☆寒暁の尖りし月の尚硬く
☆木枯の雲居の月を祓ひけり
☆寒雲や夜の空にも白く見ゆ
☆虎落笛哀れに悲しき風のうた
☆虎落笛今夜もブルース歌いけり
☆更けし夜の人の恋しや虎落笛
コメント (2)

かいつぶり、1月30日(水)

2008-01-30 21:53:35 | Weblog
☆明け鴉濡れ羽の闇や春遠し
☆雨上がり浮き寝乱るる冬の川
☆カーテンの隙間の日差し春隣る
☆日暮れてもボール蹴る子や日脚伸ぶ
☆かいつぶりあち見こち見でまた潜く
☆かいつぶり潜く行方の見当たらず

=注釈=
潜く(かずく)・・・潜るの古語
コメント (4)

春遠し、1月29日(火)

2008-01-29 20:38:50 | Weblog
☆小雨降るバスの前列春遠し
☆春待たるプラットホームは雨に濡れ
☆春を待つガラスの曇り電車中
☆街の灯の雨の路面や春隣
☆待つ春の雨垂れぽぽと聞こえけり
☆かいつぶり今朝も横目や草城忌
コメント (2)

霙るる(みぞるる)、1月28日(月)

2008-01-28 20:32:05 | Weblog
☆竹林の撓る白さよ朝の雪
☆山肌の白くさざめき寒の晴
☆北摂の山並み白く寒極む
☆寄り添いて岸に近かり鴨の陣
☆霙るるやワイパーきしむ路線バス
コメント

寒の梅、1月27日(日)

2008-01-27 22:10:43 | Weblog
☆青空と雲を水面に寒の川
☆涸池の映すは空の青さのみ
☆実万両枝垂るる紅(あか)の重さかな
☆天の底青く抜けたり風花す
☆むめといふ鉢の古木や寒の梅
=注釈=むめ・・梅の古語での呼び方

=「寒の梅」の句に寄せて=
日曜日毎の高槻の教会へ礼拝に行く時、よく利用するお弁当屋さんは
店先に観葉植物や鉢植えが沢山並べてある。訊ねると店主ではなく、
父親の趣味だそうである。今日訪れると、先週は蕾が豆の弾けたような
状態であった白梅が満開となっていた。高さは30センチ程ながら、根回り
は10センチもある見事な盆梅である。花姿を眺めていると、梅の古語の
「むめ」と言うのが相応しい様に思えた。春は真近いようだ。


コメント (2)

寒の鵯、1月26日(土)

2008-01-26 20:37:34 | Weblog
☆山肌のうすら白さや朝の凍み
☆赤き実に一声(いっせい)残し寒の鵯
☆雲走り明暗走る冬障子
☆地を這いてふくら雀の飛び走る
☆山茶花やめじろの声聞く花の陰

=「寒の鵯」の句に寄せて=
休日の今朝、遅い朝食後所要があって出かけた。昨日から雪模様で
住まいの近くには積もってはいないものの、きりきりする程寒さが厳しい。
近くの京西山の山肌は、うっすらと雪化粧をしていて見た目にも冬ざれの
寒さだ。
陽が射して明るかったかと思うと、すぐ雲が遮り雪もぱらついて来て傘を
持って出かけた。木々の梢が心持膨らんで見え、ひよどりが騒がしく元気
一杯である。
コメント (4)

風花、1月25日(金)

2008-01-26 01:06:54 | Weblog
☆暁に寒の満月冴え残る
☆足跡のひとつもなかり雪の朝
☆自転車のわだちの滑り雪の朝
☆丹波より雪降り至る老ノ坂
☆舞姫の青い空から風花す
☆風花やぽっかり開きし青い空
コメント (4)

極寒、1月24日(木)

2008-01-24 20:07:56 | Weblog
☆寒暁の馬の背の雨街を過ぐ
☆霙降る水滴小僧の枝に列
☆寒空の陽の残りたる枝の先
☆極寒の暮れて魔物が忍び来る
☆きりきりと手足を昇り寒波来る

=「極寒」の句に寄せて=
この冬は、特に年が明けて今年になってからであるが去年の冬の
パターンと大分違い、暦に合わせて寒くなっている。当地、関西
の京都は、雪こそ積もらないものの今年は特に底冷えが厳しく感じ
られる。ここ数日は、冷え込みが厳しい為か朝の目覚めが早く、積雪
が気になって、戸外を確かめてしまう事が多いい。







コメント (4)

春近し、1月23日(水)

2008-01-23 20:25:29 | Weblog
☆音もなく寒の小雨の暁けに降る
☆暁の雨の鉄路や春近し
☆降りしきる雨に寄り添い浮寝鳥

<大阪府知事選挙から>
☆寒空の熱きマイクや府知事選
コメント (2)

初弘法、1月22日(火)

2008-01-22 22:58:46 | Weblog
<京都、東寺の初弘法から>
☆お大師の掌のぬくもりや初弘法
☆大寒の貧者の一燈世を照らす

☆街の灯のちかりちかりと寒の雷
☆大寒の今日の夕餉は一人食ぶ
☆大寒の小さきしあわせ湯の熱き
☆枝先のすべて空向き春隣り
コメント (3)