橋一つ渡れば風より秋めける
九月来る玻璃一枚の空の色
また一つ木槿咲く朝婚祝う
新涼の風のままなる蔓の先
窓越しの鳴き澄む虫と夜を分つ
西条市
石鎚の空くっきりと稲実る
秋の雲高速一路加速する
新涼のビール工場海近し
嶺近き街に流るる秋の水
一粒の真珠を胸に空澄める
俳句添削教室
【原句】橋一つ渡る風より秋めける
【正子添削】①橋一つ渡れば風より秋めける
②橋一つ渡れば風の秋めける
【コメント】①と②では、句意が違います。①は橋を一つ渡ると、まず風が秋めいて感じられます。そう感じると秋めいているものは、風だけではありせん。いろいろと。
②は、橋を一つ渡ると風が秋めいて感じられます。
主語はご自分でしょうか、風でしょうか。元の句はそれが曖昧です。
★九月来る玻璃一枚の空の色
【コメント】新しい月、それも季節の変わる月は新鮮でいいですね。玻璃一枚に透ける空も秋らしい色に思えます。(高橋正子)
第16回フェイスブック句会
★窓越しの鳴き澄む虫と夜を分つ
「夜を分かつ」によって、窓の外の虫音と内とが繋がって、しっとりと落ち着いた虫の夜となっている。「鳴き澄む」虫の声が透徹している。(高橋正子)
夜長に、好きな読書や趣味などしながら、ふと窓越から聞こえくる虫。「夜を分かつ」虫の音を生活の中にも取り入れていて、素敵な句です。(祝 恵子)
「夜を分つ」に余韻を残すとともに、きっぱりとした決断も感じられます。「鳴き澄む虫」に心傾けながら「窓越し」に心を交わす清清しさ。 (小西 宏)
秋の夜は夏と違い窓を開けているので、窓越しに鳴く虫の音も澄んだ声で聞こえてきます。そんな虫の音と夜を過ごす、秋の風情はのどかな楽しいひとときです。 (高橋秀之)
★また一つ木槿咲く朝婚祝う
夏の頃から次々と花を咲かせて楽しませてくれる木槿。一日花ですから、毎朝新しい花が咲きますね。「また一つ」「咲く朝」に、ご結婚されたお二方へのやさしい祝意が、静かに温かく伝わってきます。(小川 和子)
九月来る玻璃一枚の空の色
また一つ木槿咲く朝婚祝う
新涼の風のままなる蔓の先
窓越しの鳴き澄む虫と夜を分つ
西条市
石鎚の空くっきりと稲実る
秋の雲高速一路加速する
新涼のビール工場海近し
嶺近き街に流るる秋の水
一粒の真珠を胸に空澄める
俳句添削教室
【原句】橋一つ渡る風より秋めける
【正子添削】①橋一つ渡れば風より秋めける
②橋一つ渡れば風の秋めける
【コメント】①と②では、句意が違います。①は橋を一つ渡ると、まず風が秋めいて感じられます。そう感じると秋めいているものは、風だけではありせん。いろいろと。
②は、橋を一つ渡ると風が秋めいて感じられます。
主語はご自分でしょうか、風でしょうか。元の句はそれが曖昧です。
★九月来る玻璃一枚の空の色
【コメント】新しい月、それも季節の変わる月は新鮮でいいですね。玻璃一枚に透ける空も秋らしい色に思えます。(高橋正子)
第16回フェイスブック句会
★窓越しの鳴き澄む虫と夜を分つ
「夜を分かつ」によって、窓の外の虫音と内とが繋がって、しっとりと落ち着いた虫の夜となっている。「鳴き澄む」虫の声が透徹している。(高橋正子)
夜長に、好きな読書や趣味などしながら、ふと窓越から聞こえくる虫。「夜を分かつ」虫の音を生活の中にも取り入れていて、素敵な句です。(祝 恵子)
「夜を分つ」に余韻を残すとともに、きっぱりとした決断も感じられます。「鳴き澄む虫」に心傾けながら「窓越し」に心を交わす清清しさ。 (小西 宏)
秋の夜は夏と違い窓を開けているので、窓越しに鳴く虫の音も澄んだ声で聞こえてきます。そんな虫の音と夜を過ごす、秋の風情はのどかな楽しいひとときです。 (高橋秀之)
★また一つ木槿咲く朝婚祝う
夏の頃から次々と花を咲かせて楽しませてくれる木槿。一日花ですから、毎朝新しい花が咲きますね。「また一つ」「咲く朝」に、ご結婚されたお二方へのやさしい祝意が、静かに温かく伝わってきます。(小川 和子)