花冠同人・多田有花の俳句ブログ

日々の俳句の備忘録

2 コメント

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桜しべ (志賀たいじ)
2007-04-26 07:05:09
もう誰も見上げぬ桜しべ降らす/有花
花終えて大きくした蕊を降らす桜、持て囃された花の時期に比べ見上げる人も無い。人の心とは無関係にちょっぴり寂しい景だが桜のの樹は黙々と生の営みを続けている、人の生き方をも教えてくれる様な思いがする好きな句です。
"花楓"の句も好きです。秋の鮮やかな紅葉に比べて晩春の青空を背景に見る小さな暗紅色の花がちょっと寂しげに咲く。終り行く花あれば、秋の葉の美しさに期待を持たせる葉もある。自然の営みの奥深さを感じます。
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たいじさまへ、お礼 (多田有花)
2007-04-26 18:46:27
コメントいただきありがとうございます。

まだ桜の種類によっては花が残っているものもありますが、大半は葉桜になって、春も終わりだなあと思います。葉桜に吹いてくる風もまたいいものですね。

楓の花はささやかで、やはり葉が目立ちます。若葉の柔らかな色合いが陽に透けて見えるのは、この時期の美しさですね。
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