俳句の部屋

俳句ブログ 花冠同人/高橋秀之

8月21~31日

2014-08-23 08:31:17 | Weblog

8月22日
静けさの吉野の山に法師蝉★★★
初秋の吉野の道を一人歩く★★★
南朝の都跡地に秋日差す★★★★

8月29日
水平線の上は大きく高き空★★★★
絹雲の広がる空に鳥の群れ★★★
秋の日が照らす対岸駒ヶ岳★★★

8月11~20日

2014-08-22 23:36:32 | Weblog
8月17日

伏見から見渡す京と秋の山★★★
法師蝉聞きつつ歩く下り道★★★★
鳴く声の途切れることなし秋の蝉★★★

■8月ネット句会■
■入賞発表/2014年8月20日■
【銀賞】
★秋晴れて千本鳥居の中を行く/高橋秀之
伏見稲荷の千本鳥居だろうか。朱色の鳥居が千本立ち並ぶ。
朱の鳥居は大変シンプルな形で、秋晴れの青空と好対照である。
秋晴れにこそ潜りたい千本鳥居である。(花冠主宰 高橋正子)


8月1~10日

2014-08-05 20:05:09 | Weblog
8月4日

大皿に白く四角い冷奴★★★★
大人数に用意された冷奴。大皿の白く四角な冷奴が、
「白」「四角」のイメージで如何にも冷たく涼やかだ。
(花冠主宰 高橋正子)

雨上がりと同時に蝉の大合唱★★★
真っ青な南の空に雲の峰★★★

8月5日

夏の風雲と雲とが交差する★★★
夏風と木々のざわめきリズムよく★★★
南から北へと夏風船は航く★★★★

8月7日
大空は淡き水色今朝の秋★★★★
「今朝の秋」が実感をもって詠まれて、それがさわやかだ。
「大空」もいい。広々とした空が淡い朝の水色で詩情がある。
(花冠主宰 高橋正子)

今朝の秋窓から吹き込む風涼し★★★
秋に入る遠くの生駒がくっきりと★★★


8月8日
初秋の朝の晴れ間が夕に雨★★★
秋初め雲が真っ直ぐ流れ行く★★★★
立ち止まる秋の暑さの淀屋橋★★★


8月9日
台風に備えて船が出港す★★★★
台風が来ると、小舟は港に入るけれど、大型船は港の外へ出て碇を下ろす。
来つつある台風に備えて、何隻もの船があわただしく出港する。
台風前の港の活写。(花冠主宰 高橋正子)

台風の近づくニュース夜は更けて★★★
束の間の晴れ間の後に台風が★★★