オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「Sweet Rain 死神の精度」

2008年04月17日 22時38分28秒 | 水曜日は映画の日
「Sweet Rain 死神の精度」
出演者/金城武、村上淳、小西真奈美、吹越満、光石研、富士純子ほか


これはまず、何がどうでも、死神大集合の図がかーわいいよ!!
レコードショップ然り。
ヤのつく職業の男のねぐら然り。
その場にふさわしいようにすっごいこわもてな黒づくめの男たちが、どっか飄々とした顔で
「よ」
と片手をあげたところ、想像してみ?
…っくーーーーーっっ!! か わ い い ぞ !!←←

でもな。
おいらこの映画で
どっきゅんw
きたのは、光石研さんだよ、ちくしょう。
元々、なんか目につく脇の人ってんで、注目はしてたんですよ。おいら好きなの、そういう脇で地味に、でも光ってる人。(さらにおしなべてオヤジだってのは、どうなんだろう)
ちょっとヤな人、の役が多かったんだけど、コトー先生ドラマの第2弾で、自分の娘が喘息で、その療養を兼ねて島の小学校に赴任してくる先生がいたっしょ?あの人あの人。あの時の、こう、芯はしっかりしてるんだけど、どこまでもやさしい人(あ、コトー先生とカブるぞ?)で、くらっ、ときてね。
次に映画「めがね」の旅館ハマダの主人役で、くらくらっときてね。
で、今回の、これでダメ押し。
どっきゅんw(しつこいよ)

映画のストーリーとしてはね、ええと、面白かったです。
ただ、藤木一枝が最後の美容師のばあちゃん本人だ、っつうのは、どうなんだ。そこはだってほら、じゃあなに、彼女は自分の歌をしみじみ聞くことが、結構、あるって設定かい。…えー…、それは、どうかなあ。
あそこは、面倒でも別人の設定にしてほしかったなあ。

ま、でも、映画だから。
2時間の枠の中に、あの設定は無理だろうし。
そうでなくても、原作でおいらの好きな話は入ってなかったしな。
でも、それもこれもどれもナニも、映画だから、というのでおいらは納得。

それにしても。
金城武の死神役はハマってるよな。
…そうか、イケメン(!)が近づいてきたら、死期が近いってことを覚らないといけないんだな。(って、そうじゃないだろう!)(あー、でもなんかヤバい話っていう点では、そうとも言えるよね)←←←

「ガールズ・ブルー2」

2008年04月17日 21時08分44秒 | ほぼ、文庫本 2008
ガールズ・ブルー2/あさのあつこ/ポプラ文庫

「ガールズ・ブルー」は文春文庫から出てた。ので、買った。(まあその頃はポプラ文庫はなかったんだけど)(当たり前だろう、これが創刊だってんだからさ!)(ぎゃふん)←

「ガールズ・ブルー」を読んだ時、多分同時期に桐野夏生の「リアル・ワールド」を読んで、同じ高校生を題材にしている本なら、もう一回読みたいのは「リアル~」だ、みたいな事を思ったような、気がする。
といって、「ガールズ・ブルー」を読みたくないわけではなくて、忘れた頃に、
…んー、2年に1回くらいなら、読んでもいいかなあ、と思う。

そんなわけで、実はこの「ガールズ・ブルー2」も、ポプラ文庫ではあったけれどもちょびっとだけ期待した。
あの続編かー、彼女達(=主人公とその周り)はどうしてんだろうな。

…。
彼女達、は1年進級して、高校3年生になっていた。(留年しなくて良かったなオイ)←←
(でも、ほんとならそれって結構深刻じゃね?)
睦月は大学へ進学していたし、染子(犬)は亡くなっていた。

なんか、な。なんだろな。

はっきり言うと、これ、残念なお知らせです、て部類だわ、おいらにとって。
読まなきゃよかったよ…とほほ。

ぬるい。
ぬるいよ。
こいつら、こんなんじゃないよ。
桐野作品(リアル・ワールド)と比べると、ガールズ・ブルーは、やっぱり甘いなー、て印象があったけれども、それはそれで、構わなかった。

ぬるいと甘いは違う。

残念。すごく。
理穂がまず、なんでこんな説明ちっくなのさ!
おばあちゃん子で古い言葉をよく知ってるとか、あー、時間がちょっと経ってるから詳しくは忘れたけど、なんかもう、行動一々について説明、ていうかもうむしろ言い訳?が多すぎる。美咲はよくこういうのを野放しにしてるなあ。(ていうか美咲なら放っておくのかも。)
その美咲にしても、なんでこんな、生ヨワイの!ちょびっとだけ、いい感じに毒が抜けたのさ!相変わらずの悪口雑言ばり、に書かれてるけど、明らかに毒が抜けてる。んー、ていうか、もっと強かったのにな。これもまた、ぬるい。
スウちゃんにしても、なんでそんなに存在感ないの。口数は前から少なかった(というよりも理穂が異常に多くて、美咲は言葉の一つが重いので、自然にスウちゃんの印象が薄まる)けど、今回はそんなんじゃ済まないほど薄いぞ。理穂ばっかりに説明させてたらマズいから、スウちゃん、後よろしくね、的な役だろこれ…!
ていう印象が離れません。
ほんでまた、睦月と理穂の話もぬるい。どう言えばいいのか分からんけど。
最後に出てきたビックリネタ(では全然ないけどな、おいらには)の、美咲と如月の話にしたって、これなんだ、悪い冗談だろ、ってな。
如月はこういうテンションでこういう事言うのか?
さらにそれに対して美咲こういうリアクションとるのか?

ありえねーだろー!

言いかた悪いけどもさ、
あさのあつこ、書かなきゃよかったのにな。
彼女達のその後、を書くなら書くで、それが1年後という設定ならそれはそれで、話としてはアリだけど(ていうかおいらも興味あった)、
こうなるんだったらさ!!!
こういう話なんだったらさ!!!
別に彼女達を使って書かなくてもいんじゃね?

もう、
ほんとに、

がっかりだよ!

「隠居の日向ぼっこ」

2008年04月17日 21時06分57秒 | ほぼ、文庫本 2008
隠居の日向ぼっこ/杉浦日向子/新潮文庫

モノ、についてのエッセイとか読むの、わりと好き。
そのモノの範囲が、たとえば一生モノ!みたいな、一転豪華主義!みたいな、いわゆるブランド品でもまあアリだろうとは思いますが、なんかそれって、文章がどうにも上から目線に思えるのは、
…ああそうさ単なる僻みだろう、ああそうだよ、おいらは庶民派だよ!!(逆ギレかよ)
いやまあそれは話2割引くらいで聞いておいてもらって(つまり8割はそう思っている、と…)。
おいら自身、そういう豪華主義なモノは持ってないし、持ちなれてないし、なんての、馴染んでない、そうそう、それだ、馴染んでないからね、そんなモノについて書かれてもね、知らんよ…、みたいなオチですわ。

とにかく、この本はそういう他人行儀なところがなくって、ほんとに身の回りにある(かつてはあった)モノだから良いです。
ただ、現在はすっかり姿を消したものもあるし、絶妙なマイナーチェンジ及びバージョンアップを経て、逞しく生き残っているものもあるんだけど、そのラインナップの中でどれだけ知ってるか、で年齢がバレちゃうだろうなー。あわわ。

いつか、こういうモノをほんとに、ほとんど知らないよ、てな世代が出てくるんだろうなあ。
…可能性としては考えられるけど、それは、んー、時代劇が好きなおいらとしちゃ、寂しいよなあ。