オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「スカイウォーカー」

2008年01月30日 23時09分00秒 | ほぼ、文庫本 2008
スカイウォーカー/いくえみ綾×奥田民生/小学館

ぱらっとめくってしまったが最後、全部読んじまったぃ。
文庫本、じゃないけどな。
えー。いくえみ綾が奥田民生を好きなんだな、ああそりゃもう、ぞっこんだな、てなことは、彼女の漫画を読めば分かることで。だって奥田民生が出てくるんだも。いやーそら本人は出ませんけどもね、いくらなんでも、でも、見てると準主役とかチョイ脇役とか、そこここにモロ奥田民生やチョイ奥田民生が、もう。
で、おいらは奥田民生を、そこそこ好きで、そこそこ、でもずーっと好きで、いや好きなわりにCDは買わないしライブにも行ったことないし(す、済みません)、でもテレビに出てりゃちょっと見るし(ちょっとかよ)、…だからそこそこ好きで、ってんでしょ!(逆ギレかよ)
この本は、いくえみ綾が奥田民生を好きなんだな、ああそりゃもう、ぞっこんだよ間違いなく、てなことが伝わってくる(ほんまかい)本ですな。こういう、作者自身が楽しんでますー、な本もたまには良いもんだ。そればっかりだと…ふざけんなそれで金とるんかい!とか思いますけれどもさ…、たまにはね、ええ。
おいらはここへきてまだ「FantasticOT9」買ってませんし(!)聞いてもいません(!)が、この本の続きがあったら、きっと、いやほぼ間違いなく、買って、読むと思います。てか続刊希望です。
…そういえば。
今日の帰り、文庫本を読み終わってたから、音楽聴いてました。
「愛のために」「さすらい」「イージュー★ライダー」…見事に奥田民生エンドレスで。

「ボーイズ・ビー」

2008年01月30日 16時28分21秒 | ほぼ、文庫本 2008
ボーイズ・ビー/桂望実/幻冬舎文庫

年齢差58歳の、
不器用な友情。


という帯のコピーにやられました。ええ、見事に。
70歳で真っ赤のアルファロメオを乗り回す靴職人、偏屈で独り者でやなやつ、にはちょっとワクワクしたけど、なんちゅうか話の落としどころがなあ、結局そうなるのかよ、みたいな。
まあね、そうそう型破りな話は実際にはないんだから、そういう意味でリアルなのかも。
この話の中で一番ぐっときたのは、
「美佳おばちゃんに毎日来てもらったほうがいいかな?」
から始まる父親と主人公(小学6年生)とのやりとり(文庫では223ページ後半から)。
誰かのいない穴を、別の誰かを代わりに置くことでなんて、埋まるわけがない。いなくなった誰かは、他にはいないのだ。つまり、その誰かの穴は、一度空いたら空いたままなのだ。
きっと誰もが同じ様な間違いをする。
寂しいのだ。誰でも。大人だから寂しくないとか、子どもだから乗り越えられないとか、んなこたア誰が決めた?
最後は、それでも日々は動いており、僕(達)は毎日生きている、的なシメだったような気がするけど、ほんとに、日々は何もしなくても動いていて、とりたてて何もしなくても日々は過ぎる。それもアリでいいじゃねえか。そうやって、ヒトは生きていくのだ。と、いうような、話(ほんとかよ)。