すぎなみ民営化反対通信

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24日総務財政委:あんさんぶる財産交換議案撤回!入口が空手形、仕上げが八百長価格鑑定?子ども犠牲許すな

2016年02月21日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

    2月24日の杉並区議会総務財政委員会で最大の激突となる第25号議案(財産交換について)。1月情報公開事実とその衝撃の中で開かれた2月12日から2月17日の第一回定例杉並区議会代表質問・一般質問と田中良区長ら区理事者の答弁で明らかになったことは何か?

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶる-地域・職場・決戦2~3月議会版)

    質問では、くすやま美紀議員(日本共産党)、佐々木浩議員(自民・維新・無所属)、松尾百合議員(杉並わくわく会議)、堀部やすし議員(無所属)が、あんさんぶる財産交換議案に対して、事の起こりとして情報公開で明らかになった2010年12月3日田中区長名・財務省理財局局長宛『荻窪税務署建替工事について(要望)』から、財産交換議案提出の前提となっている先日の1月19日杉並区財産価格審議会答申と国の「妥当」合意に基づくあんさんぶると税務署等の不動産鑑定評価額にいたるまでの核心に切り込む追及に立った。この4人の区議会議員のあんさんぶる財産交換に関する質問と区側答弁は、すべてネット上公開されている区の公式ホームページの録画放映(速報版録画)を通しで視聴した。今日の記事では、この視聴結果であらためて鮮明なうえにも鮮明となったあんさんぶる財産交換の犯罪性について、これまでの報道を踏まえて、さらに、もう一歩切りこみ、田中区政のやっていることをさらにえぐりだしたい。

  なお、放映録画については、区の公式ホームページでみるより、関係部分をすぐ視聴できるようにピックアップし、「荻窪 子どもの居場所を守る会」のサイト「杉並のみなさんに知ってほしい 子どもの居場所のこと」  http://suginamichildren.tokyo/#yo/# で以下の通り、案内されています。 関係部分視聴のために時間が節約できるので、直に聴きたい方には手助けになります。 

  ▲日本共産党杉並区議団・くすやま美紀議員による財産交換に関する代表質問は速報版2月12日全体(その1)の1:54:00頃から、財産交換についての田中良区長答弁は速報版2月12日全体(その2)の0:15:10頃から0:21:55頃まで、くすやま美紀議員による再質問および区長再答弁は同0:25:40頃から0:36:43頃まで  ▲自民・無所属・維新クラブ・佐々木浩議員による財産交換に関する代表質問は速報版2月12日全体(その2)の1:13:10頃から1:20:20頃まで、財産交換についての田中良区長答弁は速報版2月12日全体(その2)の1:44:10頃から1:49:20頃まで、佐々木浩議員による財産交換についての再質問および区長再答弁は同1:55:55頃から  ▲杉並わくわく会議・松尾ゆり議員によるあんさんぶる荻窪の財産交換と施設再編整備計画に関する一般質問、答弁および再質問は速報版2月16日全体(その3)の0:51:00頃から  ▲無所属・堀部やすし議員による一般質問、答弁および再質問は速報版2月17日全体(その1)の0:45:25頃から 

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なぜ「あんさんぶる」?! なぜ「あんさんぶる財産交換」でなくてはならないのか!田中区長は地元と子どもたち・親たちに住民説明会を開いて答えよ! 

・・・田中区長ら区理事者答弁では「財産交換しかない」といいながら、この最大の核心点について言及・説明はまったくなかった

   実は、区長が、この点について触れるか避けるか、触れることができるかに注目していた。なぜなら、この点について、質疑で突っ込まれようが突っ込まれまいが、財産交換という以上、「あれがほしい」と言う以上は「これと交換する」というのがなくてはならず、「なぜこれで交換するのか」「これを交換に出していいのか」という問題が、2013年9月30日田中区長名・東京国税局長あて文書『荻窪税務署の移転について』で財産交換を提案している区の側には問題があるからである。田中区長は「喫緊の特養整備の大規模用地確保の課題と荻窪税務署の効率的効果的建替えの課題を同時に解決できる」(2月12日答弁)と言い、また前掲の9月30日文書では、「交換候補用地の概要」として、2004年建設、駅地下であることを示す地番表示、地上6階地下2階の建物規模、敷地面積、延床面積をあげて「あんさんぶる荻窪」を国にとって良い交換物件候補として提案し、国に検討を求めているが、それは国の交換に係る財産評価や使い勝手の眼鏡に叶うかどうかの点での「あんさんぶる」の評価・選定・提示ではあっても、なぜ、区が「あんさんぶる」を積極的に交換物件として選んだのか、なぜ手放すのか、という点については一切触れていないからである。

   「あんさんぶる」が空き地なら話は別だろうが、「あんさんぶる」は単なる用地、空き地ではないのである。その土地の上には築10年にも満たないまだまだ新しい建物が乗っており、年間7万2千人の児童が利用する区内最大の荻窪北児童館があり、近くに安心して子どもが遊べる場所がない荻窪南口の子どものかけがえのない居場所となっている。年間24万人の区民が利用し、集会室や会議室の利用、近くの保育園等の幼児施設からやってくるっ子どもや保護者、イベントも含めれば年間30数万人が利用しているコミュニティ拠点なのである。

   田中区長は、区長就任以来、天沼3丁目の税務署・宿舎の隣接大規模用地については目をを付けていた、行政需要からいずれ区が取得、活用したいと思っていたと言い、特養整備が喫緊の最優先課題となってからは、大規模特養整備、在宅介護・医療と一体の地域包括ケアのためには、あそこしかない、6千平米をこえる用地は、方南町住宅と高円寺住宅と天沼三丁目税務署・宿舎用地しかない、前二用地が使えない以上、天沼三丁目の大規模用地を確保する以外に特養整備はあり得ないということを今議会でも強調に強調を重ねる答弁に終始した。田中区長が「天沼三丁目隣接大規模用地をおいてない」「あれが欲しい」と思うのは勝手だが(ホントはまったくよいことではないが)そのことから何で、「財産交換を措いて他に方法はない」「あんさんぶる荻窪と交換する」ということになるのか。「なぜ財産交換か」「なぜ、あんさんぶるで財産交換か」「なぜ、あんさんぶるか」-このことについては、区長、理事者はまったく、はっきりさせていないのである。正当な説明、人が聞いて得心がいく説明などできない、できるはずもないのである。

   実は、この問題こそ、あんさんぶる財産交換問題、施設再編整備計画問題の核心問題である。コトバでは「施策の優先順位」「選択と集中」と政治的なきれいごと(きれいでも何でもないが)を並べるだろうが、「特養の整備のためには、あんさんぶるを国に差し出してもかまわない」「お年寄りのためには子どもの居場所など犠牲にしてもいい」と面と向かって、議会や説明会や地域とりわけ地元や児童館で言えるか、言い切る「覚悟」「自信」(そんなものは覚悟でも自信でも何でもない)があるか。しかも、情報公開で明らかになったことは、このあんさんぶる財産交換に至る一連に経過のそもそもの出自・出発点(2010年12月当時)では、「特養整備」のことなど具体的には絡めて考えてもいない、視野にもなかった(区長答弁、白垣政策経営部長答弁)と言っており、むしろ、よくもまあ正直に言ったものだと思うが、区長に就任した時からあの土地(天沼三丁目隣接大規模用地)を狙っていた(着目していた)というのだから、なおのことである。

   あんさんぶるは、経過の如何や内実にかかわらず田中区長いうところの「行政需要」(あそこが欲しいという利権施策、タネ地志向)を満たすためのとして使われた、単なる財産上・金銭上の土地・建物として使われているということだ。子ども、親たち、地元住民、施設(あんさんぶる)職員、人間の血が流れ、心が通っており、声が聞こえる地域施設、そうやって育まれ、愛着と誇りと絆を培ってきた地域になくてはならないコミュニティ施設がどうなるか、どうするか、という最大の緊張を伴う判断・選択の問題が完全にスポイルされているのだ。

   だから地元で平場で住民に対して説明会を開いて説明できない、説明できる内容もない、住民説明会を開こうとはしない、開かない、開けないのはそのためである。

   田中区長と区理事者は、2・24総務財政委員会で、この「なぜ、あんさんぶるか」「なぜあんさんぶる財産交換なのか」についてこの理由を明らかにしなければならない。いな、そもそも、議会で答弁する前に、地元荻窪南で田中区長は説明責任を果たさねばならない、住民説明会を開き、そこで区長は答える説明義務がある。それなしに財産交換議案を議決することは絶対に認められない。

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「田中区長の空手形」事実は確定!「田中区長に反省の色なし」ですますな!2010年12月3日田中区長名文書を証拠隠滅した杉並区の廃棄処分ゆるすな!あんさんぶる財産交換問題で、議会は区に全事実経過開示を求め、関係者の参考人招致を行なえ! 

★ごまかしようがない田中区長の空手形の問題

   田中区長は、2010年12月区長文書の内容に関し、ハッキリと、税務署建替の休止を最優先して、そのために、「2014年度供用開始」「国に賃料負担はさせない」という条件を提示したと、そうでもしないかぎり建替休止には持ち込めまいという判断であえてそうしたという趣旨の答弁を今議会で繰り返した。

   さらに区長答弁と白垣答弁で、当時、荻窪駅北口に再開発ビルや税務署移転先の具体的あて、根拠となるようなものはなかったとも当時の実情を明らかにした。当時区が再開発ビル建設用地確保のために精力的に動いたという事実がまったくなかったということは北東(上荻一丁目)の商店主や住民の証言でもハッキリしている。つまり、現実的に見て、実現する可能性もその根拠となる足掛かりもないのに、国に税務署誘致話をもちかけて、話に乗せたということが確定した。

   「2014年度供用」という、しかも口約束ではなしに、区長の財務省理財局長あての文書で具体的期限を切って、税務署誘致話を国に持ち込んだ。あんさんぶる財産交換問題の一連経過のそもそもの原因、起点はここにある。国は現地建替で進めていけば2014年には新税務署庁舎は竣工している、そういう行程の中で「2014年度供用開始」とメドを提示した田中区長の責任は重大なうえにも重大だ。努力したが結果的に「空手形に終わった」のではなく、最初から空手形で事をすすめ、国を巻き込んだ。その当然の結末として、国は「もう待てない」「これ以上先送りできない」と激怒した。誰が見ても、国にとっての荻窪税務署移転先の代替地として、区が「あんさんぶる」を国に差し出したことは明白である。

  田中区長は、移転先の目途もないのに、「2014年度供用開始」と約束に等しい文書で、税務署建替の休止を求め、税務署の誘致を提案したことについて、空手形を切ったと事実を認めるのかどうか

★区にとって都合が悪い事実や証拠を隠し通そうとしている

   2010年12月3日区長文書を「3年間の保存期間経過」を理由に、区は廃棄処分したと言うが、3年後とは2013年12月であり、11月に麻生・田中合意であんさんぶる財産交換を確認し、特養整備のためとして大々的に打ち出した直後である。施設再編整備計画(素案)の説明会が持たれ始め、あんさんぶる財産交換を盛り込んだ施設再編整備計画(案)の発表も説明会もまだの段階だ。区の施策や計画の形成過程で、その前段にあたる重要経過に係る文書、国と区の接触経過、交渉経過に関わる不可欠の重要資料を「3年間の保存期間経過」を過ぎたからと言って、係争中なのに廃棄処分するなどどう考えてもあり得ない話であり、今も隠しているか、文字通り、闇に葬り去った(証拠隠滅した)としか考えられない件の12月3日文書は国においては廃棄せず保存しており、国からもたらされた情報公開である。

   いずれにしても、「空手形」の点でも、「特養整備のための財産交換」としてあんさんぶる財産交換を進めるという点でも区にとって隠し通し、隠しおおせなければ大変なことになると思っている、都合の悪い証拠だからこそ隠したり廃棄したりしていることは明らかである。2010年12月3日区長文書の情報公開で知り得た事実は、驚愕の事実であっただけでなく、あんさんぶる財産交換をめぐっては一事が万事、この文書同様に、事実も文書資料(証拠文書)も隠されているか、既に処分されているのではないかという証拠隠滅疑惑、隠しごと疑惑があるということである。そもそも、あんさんぶる財産交換の先取り契約兼実務手順書という位置にある2014年7月9日の関東財務局・東京国税局・杉並区の覚書も、情報公開なしには私たちの知るところとはならなかったのである。この覚書については、情報公開されても、区は議会や説明会で公式にその内容を明らかにしようとはしない。

  因みに前掲2010年12月区長文書『荻窪税務署建替えについて(要望)』と2013年9月30日区長文書『荻窪税務署移転について』と2013年11月7日東京国税局長文書『荻窪税務署移転候補の提示について』と合意文書があるのかどうかもわからない2013年11月13日麻生財務大臣・田中区長合意の3文書と4事実の間には、いかなる経過があったのか、まったくもってその経過の実際を知り得る文書資料は明らかになっていない。議会は、区にそのかんのすべての文書資料、国と区の交渉記録、議事録等を開示させ何が行われてきたかを審らかにする必要がある。それなしで、公正な審議や財産交換議案の議決などどうしてできるというのか。現に2010年12月3日区長文書が示すように、まったく違う事実経過や反対証拠が出てきたら、どうするのか。証拠資料文書に基づいて、また文書が廃棄されている期間については関係者の参考人招致をもって、経過を検証しなければならない。

★区がウソや口先説明・二枚舌でごまかし言いぬけようとしている事実についてもシロクロの決着をつけねばならない

   ここでは記事原稿枠との関係で、結論的にとどめるが、あんさんぶる財産交換問題では、空手形問題、証拠隠し疑惑問題以外にも、事実経過の問題として検証・確定しなければならない問題がある。以下は、田中区政の手法問題、体質問題でもあるが、手法・体質ですませられない、あんさんぶる財産交換の犯罪性、シロクロに関わる具体的事実の認定・評価問題である。

①桃二小改築問題・・・区は校舎の老朽化、耐震改修・改築の点で区が建てていた改築優先校に入っていなかった桃二小を、このあんざんぶる財産交換問題が浮上してから急きょ優先改築校のトップに持ってきた。区の実行計画になかった桃二小改築を計画改定手続きをとって優先した。財産交換によるあんさんぶる廃止→あんさんぶる内の学童クラブ・小学校放課後居場所事業の桃二小移転→改修では対応しきれないとの判断から急の改築方針の決定となったことは誰が見ても明白。区は、これを「いずれすぐ改築する予定だった。地元町会からも要望(※)があったから改築を決めたと説明している。コトバでつじつまを合わせ、ゴマカシでも説明をしたのだから、それで済んだという話ではない。これは桃二小改築問題であると同時に、あんさんぶる問題であり、荻窪北児童館問題であり、子どもの居場所問題であり、桃二小と児童館の子どもたちがいかなる数年間をこれから過ごし、そこで将来に重大な影響が生じる子ども犠牲問題であり、あんさんぶる財産交換の総建築経費・税金問題でもある。

②七つのハンコ事件、「児童館はまるごとスポッと桃二小に移転」問題・・・2014年7月23日に荻窪地区連合町会(七町会)の「桃二小早期改築要望書」が区長あてで提出されている(現在、荻窪五丁目町会と南荻窪会は「話が違う」と要望書を取り下げている)。区は、区として地元町会へは足しげく説明に通い、あんさんぶる財産交換や施設再編整備計画について理解をいただき、学童クラブ等の移転のために桃二小を早期改築してほしいと七町会会長連名要望書が出されたと経過説明した。しかし、地元町会はじめ町会は、あんさんぶる財産交換や施設再編整備計画について了承した覚えはなく、それを前提に桃二小早期改築要望書を出したわけでもない。「児童館はまるごとスポッと桃二小に移転」という区の説明があったから提出を確認した。因みにその五カ月あまり前の2月10日開催された第245回国有財産関東地方審議会の議事録にも「荻窪北児童館は子どもセンターとして駅近くの小学校に移転整備される」との記載がある。要望書には「児童館まるごと移転」とは書かれておらず、「機能の移転」という記載になっているが、区が「桃二小に児童館はまるごと、そのまま移転するから問題はない」と国や区に説明していたことは明かである地元町会が「話が違う」と気付いたのは、桃二小改築検討懇談会第一回の12月18日だ。そこで「児童館まるごと移転は無理、あり得ない」と区が説明したことから、騙されたことがわかったのだ。区は、区がやろうとしていることをウソをついて騙し、ここでも空手形というべき口約束、口先説明を行なっていたということだ。この要望書自体についても区のあんさんぶる特命担当課長が本文から署名部分・提出部分まで作成し、それを区の地域課職員が町会長自宅の戸別訪問で文書の趣旨説明もせずハンコをとってまわって完成させたという経緯が説明会や議会や地元町会文書で明らかにされている。区は当初「関知しない」「全くの事実無根」と否認したが、議会答弁で「職員が文書作成やハンコとりで町会のお手伝いをして関与することはある」と言い換えて事実上、区の自作自演を認めている。この問題は、区が、荻窪南という、あんさんぶる地元で一度も説明会を開かず、地元に説明義務を果たさず、地元があんさんぶる財産交換に合意も了承も与えていないという核心問題にかかわる重大事実の問題である。因みにこの要望書は、控えを町会長が持っており、七つのハンコ事件、区の自作自演要望書事件として広範に知られているが、それでも区はこの要望書そのものを議会や説明会で開示して説明することはしていない。あんさんぶる財産交換問題とは、子ども犠牲問題とともに地元きりすて問題なのである。

③天沼三丁目宿舎跡地・複合施設棟の実体問題・・・区は、実際に跡地につくるのは「あんさんぶる」に現在ある(児童館をのぞく)施設の移転整備庁舎であり、その棟内にある在宅介護・医療関連は「在宅生活を支える区事務室」という3階に設けられる猫の額ほどの狭いスペース、わずか1カ所であることを百も承知しているにもかかわらず、今議会の区長答弁や吉田施設再編整備部長の答弁や広報等では、大規模特養と一体の在宅介護医療を複合施設棟に整備、この用地としては6331平米の隣接大規模用地が必要だったと複合施設棟実態を覆い隠した二枚舌の説明をしている。多くの区民は「あんさんぶる」からの施設の移転整備庁舎などとはつゆ知らず、隣接用地全体に大規模特養と在宅介護医療関連施設ができると思っている。複合施設棟の図面をみただけで、区が二枚舌でウソをつき、「特養と在宅介護医療の一体的施設」で区民を騙していることは明らかである。こんな馬鹿げたイカサマをまかり通らすのか。田中区長の「特養整備のためのあんさんぶる-隣接二用地の財産交換」もまたウソと空手形であり、詐欺だということだ。議会はシロクロはっきりさせよ。

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交換財産に係る不動産鑑定評価→1月19日区財産価格審議会「適正評価」答申→1月20日国側「妥当評価」の合意文書→2月2日区「財産交換議案」提出通知!「八百長」と言って何ら過言でない!

【1】宇賀神雅彦副区長・白垣学政策経営部長・南雲芳幸会計管理室長・渡辺幸一都市整備部長(以上、4名区そのもの)、川原口宏之公明党区議・浅井くにお自民党区議(区議会田中与党)、坂野正和みずほ銀行荻窪支店長(区職員給与支払い等メインバンク)、鈴木秀章杉並都税事務所長、宮嶋三世東京都宅地建物取引業協会杉並支部長(※(カッコ)内は当通信コメント)。

  上記は、1・19杉並区財産価格審議会に出席し、区が「あんさんぶる」と「税務署等跡地」の不動産鑑定を依頼・委託したその鑑定評価をたった一回の審議で「適正な評価」と答申した審議会委員9名である。説明は要しない。率先して、あんさんぶる財産交換を進めている中枢幹部を区が、何と「公正・中立」で「当事者的利害得失関係にない」有識者や専門家で構成しなければならない審議会に4名も送っている。田中与党の自公議員や区のメインバンクの支店長が、区の意向に協力しないはずがない。「公正・公平・中立」らしさを装うことすらしない。

【2】何とその翌日にはまるでスタンバイしていたかのように国側「妥当評価」だ。2月17日吉田部長議会答弁によれば「合意文書はある」とのことだ。

  特別に留意すべき事実も判明している。本来、また通常、売買・譲渡・交換では価格評価等でセンシブルかつセンシティブな利害得失関係があることから、積算や鑑定では、双方が別個に積算・鑑定を行い、その結果をもとに協議・交渉するが、なぜか、国側は、独自鑑定を(既に行なっているかもしれないが)実施しないと当初方針を変更した。(2月17日の議会答弁で明らかになった。)

  そのこととも関連性が非常に疑われるが、国(関東財務局)の諮問機関であり、2014年2月10日第245回審議会で、あんさんぶる財産交換に関する「了解事項」審議を行ない、「了解答申結果」を出している国有財産関東地方審議会の委員であり、その審議会でも積極的発言をしている伊藤聡氏は、一般財団法人日本不動産研究所関東支社長である、今回杉並区からの依頼・委託を受けて不動産鑑定を受託・実施しているのはその一般財団法人日本不動産研究所の鑑定士チームである。区の財産交換の意思決定は、財産交換議案の議決承認で行われ、国による了承・合意を必要とするが、国の財産交換の最終的意思決定は、国としての決定を要し、その決定に最終的なゴーサイン判断を送る位置にある事実上実質上の最終決定権者としては国有財産関東地方審議会である。つまり区は財産交換の片道切符を得たが、往復で交換契約締結・所有権移転に至る過程で関東地方審議会の最終答申は、非常に大きな意味を持っている。このプロセスを見据える時、区は、今回、鑑定依頼・委託に関して、伊藤聡氏と同じ一般財団法人に所属している鑑定士を選定してはならないし、受託した側の鑑定士チームも、受任・受託すべきではないことは明らかである。また伊藤聡氏は関東地方審議会委員を辞するか、あんさんぶる財産交換に係る審議会委員から外れなければならない。また関東地方審議会に日本不動産研究所から送られた委員がおり、あんさんぶる財産交換の審議にもかかわっていることが判明している以上、今回杉並区から委託され鑑定を受託した日本不動産研究所鑑定士チームの鑑定評価も排除され無効としなければならない。

  ここから明らかなことは、第25号議案は、無効な財産価格をベースとして、「交換に供する財産」と「交換により取得する財産」を提案理由に明記している以上、無効であり、議会により斥けられねばならないということである。

【3】何が何でもこの議会で通す、そのためになりふりかまわず、しかし策を凝らしに凝らし、必ずわが意を通すために仕上げの構造をしつらえた田中区長ーそれが用意周到にしかけたに違いないこの「八百長」としか言いようがない鑑定評価・答申のしくみとスケジュール

  々頭をめぐらしたが、「不公正」とか「自作自演」ではまだまだ足りない、口さがない表現で記事読者のみなさんには申しわけないが 「八百長」という言葉しか残念ながら思い浮かばない。尻尾がつかまれていなければ、うまくやればいいという話ではない。策士、策に溺れるということも程なく田中区長と中枢は思い知ることになる。とんでもない構造的「八百長」である。

  入口は空手形、経過は証拠隠し・事実隠し、ウソと二枚舌、仕上げは「八百長」鑑定評価額・答申・・・田中区長があんさんぶる財産交換でやっていることは、どのひとつをとってもめったに出会うことがないくらいの前代未聞のアンフェアのオンパレードである。怒りに堪えないことは、それが、田中の強欲・利権と地位、保身と固執のために行なわれ、子ども、親、地元、職員、区民を犠牲にして成就させようと躍起になっていることである。国は、この田中区長とグルになって進むことを「仕上げ」の手助け-不動産鑑定評価で示した。「八百長」に手を貸した。 だが、国が区とグルになればなるほど、あのダミ声とマフィァ顔の麻生財務大臣(2013・11・13麻生・田中合意の麻生大臣)の顔が浮かんできて、比例的に、「税務署来るな」「税務署を来させるな」「税務署反対」の声が広がる。

◆財産交換議案議決の前に、するべきことがある。区は地元・荻窪南で「あんさんぶる財産交換」の住民説明会を開け!田中区長は、一連の経過について、とりわけ、なぜ「あんさんぶる」かについて地元住民、地元商店街に答えろ!それができないなら「財産交換」のすべてを撤回せよ。

◆区は隠しているすべての事実、証拠を開示せよ。議会は、「あんさんぶる財産交換」の一連の経過について田中区長の喚問、関東財務局、東京国税局はじめ関係者の参考人招致を行え。

◆これらの区と議会がなすべき手続きが尽くされるまで、区と国は、あんさんぶる財産交換に係る設計、工事、施設再編、職員異動・整理等を一切凍結せよ。桃二小改築に係るいっさいを凍結せよ。

 

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