すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

右手で「放射線安全」、左手で「南相馬市復興支援」!「反原発」鎮静化ねらう田中区政

2011年08月22日 | 杉並田中区政批判

8月25日午後4時45分杉並区役所に集まり、7・30「放射線に関するシンポジウム」を仕組んだ危機管理対策課と田中良区長に抗議しよう!

フクシマと子どもたちを見殺しにするのか!! 危険な放射能に未来を奪われてたまるか!!! 7・30杉並「放射線シンポジウム」強行に満身の怒りをこめて抗議する!!!! 原発再稼働のために「放射線安全」デマ宣伝の先頭に立つ杉並・田中区政を徹底的に弾劾しよう!

(1)

 7・30放射線シンポジウムは、「放射線に関するシンポジウム」を騙って、福島第一原発事故とその拡大のもとでの放射能汚染と放射線被曝の危険(実態そのもの)に対する危機感と不安、政府・東電のデマへの不信から真実と情報を求める住民を裏切り、名うての原発擁護・放射能安全デマの御用学者をパネラーにしたてて「放射能に今すぐ命にかかわるような危険はない。危険視することによるストレスこそ一番危険」とクロをシロと言いくるめるために、仕組まれ強行された。参加した区民自身が怒りの声をあげている。徹底的に弾劾する。

(2)

 パネラー加藤和明は放射線安全フオーラム理事長として、福島原発事故直後に、3月21日緊急声明を出して世界共通の国際規制値である「年間1㍉シーベルト」の被曝限度規制値の変更(拡張)と「現状の放射線量への過剰な危険視はかえって健康にとって危険」の論陣を張ることを各界の学者・専門家に呼びかけた人物であり、シンポジウムでも「放射能は文明発展の道具」「放射能による便益は本能的欲求であり基本的人権」「放射能のリスクはあまたあるリスクの一つで、危険の一可能性に過ぎず危険そのものではない」「放射能を危険とすることによるストレスこそ猛毒」「放射能と付き合うことは宿命」と言い放った。

 津金昌一郎は、国立がん研究センターとして5月15日NHKで会見し、そこで「放射能による発がんの可能性は、飲酒・喫煙・生活習慣による発がんの可能性と確率上同じ」「放射能の影響をゼロに近づけようとして大きなストレスを背負いこむよりも、バランスをもって生活習慣の改善することががんの予防になる」と発表し、シンポジウムでも同様の話に終始した。

(3)

 杉並区危機管理対策課と田中区長は、二人のパネラーの講演内容がこうなることを百も承知で、否、そのように「放射線安全」キャンペーンを杉並区として全面的に展開する意図的目的と決断をもって、この7・30放射線シンポジウムを準備し開催し強行した。何のためか。原発再稼働のためである。そのために世論調査でも7割以上に達している「反原発・脱原発」の政治感情を鎮静化し、反原発・脱原発の大運動を圧殺するためである。

(4) 

 7・30放射線シンポジウムにはフクシマの「フ」の字もなければ、放射線被曝で最も危険にさらされ続けている原発労働者の問題も、子どもたちや母親の問題も一言も語られてはいない。いま現にあり、汚染と被曝を拡大し続けている放射能の危険は「過剰な危険視」「大したことはない」「受け入れるべき宿命」で片づけられている。フクシマを見殺しにするのか!これだけの未曾有の犠牲と被害、危険が拡大しているのに、その原発・放射能と共存しろ、それは宿命だというのか。7・30放射線シンポジウムを徹底弾劾し、原発再稼働と「放射線安全」デマキャンペーンの先兵・田中区政に満身の怒りを込めて抗議する。すべての原発いますぐなくせ。放射能から子どもたちを守れ。放射能に私たちの未来を奪われてたまるか。これは福島県民と全国全世界の人民の声であり、怒りであり、叫びである。

(5)

 さらに許せないことには、田中区政は、「杉並区の兄弟姉妹都市」である南相馬市の「復興支援」シンポジウムをこの9月2日に座・高円寺で開催しようとしている。原発推進の民主党・東京都トップの田中良区長が、「南相馬市救援」「南相馬市復興支援」を呼びかけ、7・30放射線シンポジウムに続いて9・2「南相馬市復興支援シンポジウム」を開催する意図は何か。原発再稼働の先兵としての正体を隠ぺいし、杉並区が被災地復興・支援の先頭に立っており、その杉並区・田中区政に対する労働者住民の抗議・弾劾の闘いを「被災地・フクシマ」に敵対するものであると描き出し、「反原発・脱原発」の労働者農民漁民自営業者母親学生市民の運動が杉並でも発展することを妨げるためである。田中区政は、クビきり・民営化・住民きりすて・原発推進の杉並区に対する区職の正規・非正規労働者、闘う労働者住民の決起に手かせ足かせをはめるために、「南相馬市復興支援」をその政治的道具として利用しようというのだ。杉並区=田中区長はそのためには、南相馬市長の講演をメインにすえ、さらにこのかん福島原発事故や原発・放射能に関する批判と反原発・脱原発サイドへの取材、インタビューで著名な二木(ふたつき)啓孝(日本BS放送取締役・BS11解説委員)をパネリストにした。田中区政はこれを反対派が「反論」「批判」「反対」しにくい「最良」の論陣と考えている。すべては原発推進の田中区政のもとで反原発・脱原発で闘う運動を解体するためだ。だが田中区政の思うようになるか。百パーセント否だ。右手に「原発再稼働・放射能安全デマ」、左手に「原発事故被災地の復興支援」などという極悪のペテンなど通用するはずがない。許すことはできない。私たちは原発推進・「放射線安全デマ」の先兵・田中区政を徹底弾劾し、怒りのフクシマ、懸命のフクシマと連帯し、「故郷(福島)を返せ」「職場を返せ」「未来を返せ」のために闘う。「故郷を返せ」の闘いは、原発事故をすみやかに収束させ、廃炉にし、全犠牲全被害を賠償させ、すべての原発をなくす闘いと一体である。

(6)

 フクシマをめぐる闘い、原発・放射能汚染・放射線被曝との闘い、これは「人間が人間として生きることができる社会にするための戦争」である。「絶対に負けるわけにはいかない戦争」である。「子どもたちを守る戦争」である。原発・放射能と人類(人間社会)は共存できない。フクシマと連帯し、すべての原発いますぐなくそう、そのために全国でとりわけこの杉並で決起する。そのために杉並区で働くすべての労働者とともに、放射能から子どもたちを守るすべての父母住民とともに、私たちは原発再稼働・「放射線安全デマ」の先兵・田中区政とのたたかいに総決起する。7・30杉並「放射線シンポジウム」徹底弾劾!原発事故被災地・南相馬市を原発再稼働・「放射線安全デマ」の政治小道具にするな。田中区政による原発再稼働・原発推進の「隠れ蓑」=9・2「南相馬市復興支援シンポジウム」の狙いを暴露し、粉砕しよう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする