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★軍艦島は4G圏だった=上陸編❷

2014年09月29日 | 新聞


【きのう9月28日付の続きです】
観光クルーズ船に乗り、長崎港から約40分、
日ごろの行いがいいのか、晴天と穏やかな波に恵まれ、上陸することができた軍艦島(正式名は端島)。
ドルフィン桟橋から見上げた僕たちに、ドーンと〝廃墟〟が飛び込んできた。

写真は、三菱が炭鉱操業していた時代から実際に使われていたドルフィン桟橋から見上げたところ。
(左下から)
(ブロック状施設)竪坑坑口桟橋跡
第2竪坑に行くために造られた昇降階段部分。

(山の上に見える)鉄筋コンクリート造の職員住宅
軍艦島は住居エリアと鉱業所エリアに分かれていた。
さらに、住居エリアは波が直撃する低地棟は炭鉱員、高い棟は三菱社員・医師らが居住していた。
住む場所の標高でヒエラルキーを表していたことになる。

(数本建つ、鳥居のような支柱跡)貯炭ベルトコンベア
棄てられ、今も高波に打たれながらも建ち続ける姿にもののあはれを感じてしまった……。

(右奥に見える)端島小中学校舎
設立時は三菱社立校で、のちに町立。
昭和初期の子どもたちの遊ぶ声とパイプオルガンの音色が聞こえるよーな気がした。


空はひたすら青く、残墟はひたすら灰色。
ところどころに煉瓦の赤茶が入るが、色が無い軍艦島。
上陸クルーズ船のスタッフ(安全誘導員)は続けた。
「操業時の住民たちは緑を欲しがったようで、外壁に一部緑ペンキを塗っていた跡があります。
それほど、緑が欲しかったんでしょう……」。

上陸グループごとに、数人の誘導員が付き添い、
第1~3見学広場で説明をしてくれる(エリア内写真撮影は可)。
見学所用時間は最大40分ぐらい。
僕たちの他に、大型クルーズで来た130人グループもいたから、天気のいい時は、けっこう込み合うよーだ。

外洋にある無人島・軍艦島。
僕のiPhone(au)は、アンテナマークが3(5が最高)で
「4G」
表示だった。
へぇ~!
当たり前だけど、島内には携帯基地局もWi-Fi設備も無い。
ただし、アレは、あった。
………長くなったので、続く。

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