今年の桜は、例年より少し早かったようで、この週末がちょうど満開。本来なら、各地の桜の名所は花見客でごったがえすところでしょうが、昨夜から降り続く雨で散ってしまうでのでしょうか・・。あまりにも桜の人気が高いので、まるで“焼き餅”を焼いてるみたいに激しく降る“花散らしの雨”のなんと恨めしい・・!
日本人はとにかく桜好き!花の美しさもさることながら、散り際の見事さに心惹かれるといいます。咲いたばかりだというのに、一陣の風や花散らしの雨に、惜しげもなく舞い落ちる様がいかにも潔く、“諸行無常”の哀れを感じるのだとか。人生、“良い時”は短いですぞ・・桜はそう語っているようでございます。
ところで、官邸でお花見をした安倍首相が、「賃上げの、桜舞い散る、春の風」と一句詠まれたそうです。ふーむ、いくら桜の散る様が美しいといっても、“賃上げ”してすぐに舞い散ったらアカンやろ・・と“まおちゃん”は突っ込んでおりました。そうですね、せめて“花咲き誇る”・・くらいの景気のいい歌にして欲しかったですね。
景気といえば、円安の恩恵がある大手企業などは、過去最高益、最高の賃上げを達成し、景気は回復傾向にあるかに見えます。たしかに・・前政権の時に比べると株価もかなり上昇しましたが、直近の経済指標の雲行きは何だか怪しい。日銀短観や米国雇用統計などの主要指標が、市場予想を大きく下回り、”チト怖いわ~”と言うのは”まおちゃん”。”花散らしの雨”にならなければよいのですが・・
株価が勢いよく上昇する局面では、“持たざるリスク”、逆に勢いよく下がる時は、“持つリスク”・・トレーダーに恐怖はつきもののようです。桜は咲けば、次の瞬間には散るもの、その理(ことわり)を肝に銘じておく必要があるようですね。
写真は”アワビのお造り”。細雪会の皆さまが、”美味いもん食えるうちが花じゃ~!”と言いながら舌鼓を打っておられました!