前項の続きで、本項では、「客観的項目」としている6項目のうち、残りの【試験手続き】【認知度】【試験結果データ】を記載します。
(2008年の情報で評価しています。なお、最新の正確な情報を得るには各試験の公式サイトをご参照ください。当ブログの左側のブックマークからもリンクしています。)
【試験手続き】
どの程度手軽に試験手続きができるかを表します。
このあたりからだんだん主観的要素が強くなってきます。
(手続き方法は変わる可能性も高いので、ご注意ください。)
中検:ネットのみで完結。デジカメによる規定の写真要。・・・・4点
HSK:郵送による。写真3枚、180円分の切手要。・・・・・・・・・2点
C.TEST:ネット受付もあるが、写真等を郵送する必要あり・・3点
TECC:ネットのみで完結。写真不要。・・・・・・・・・・・・・・・・・5点
最も高評価なのはTECC。写真が不要で、ネット上だけで申込が完結するため、非常に手軽です。
中検もネット上で完結しますが、デジカメによって規定の写真を撮る必要があるため、1点マイナスしました。なお、メールで申込用紙を請求すると、住所名前が記入済の申込用紙が送られてきます。
C.TESTは、初期受付はネット上でできますが、払込証や写真等の郵送も結果的に必要になります。
さて、ここでも低評価なのはHSKで、写真3枚、90円切手2枚の同封が必要になります。
90円切手なんか常備してません・・・。コンビニにも置いてないとこだってあるんだから。
なので、2点。
受験料あと200円やるから、メンドーなことさせるな、と。
・・・普通に考えれば、申し込み手続きなんかの類は似たり寄ったりでそうそう差なんてつかなさそうなものですが、きれいに四段階に分かれてしまいました。
【認知度】
世間に通用する認知度です。といっても、客観的な尺度を根拠にしているわけではなく、イメージによるものです。(受験者数である程度測れる部分はありますが。)
中検:5点
HSK:4点
C.TEST:1点
TECC:2点
言わずと知れた「中検」。「中国語」に「検定」という王道のネーミング。
老舗の得を存分に活かしています。中国語の試験のことをなんにも知らない人にでも、「中国語検定2級なんだよ」といえば、レベルは伝わりそうです。
そして、中国語学習者にとっては、中検以上に注目されることも多いHSK。
5点でもいいくらいですが、残念ながら世間一般に知られているわけではないので、マイナス1点。一般には、「HSK8級です」と言ってもわかってもらえませんからね。
TECCは、3点にするか2点にするかちょっと迷いましたが、中断期間を考慮して2点にしました。C.TESTやBCTが日本で受けられなかった頃は、中国語におけるTOEICの位置を占めるかと思われたのですが、国際的にはなおのこと、国内においても認知度が高いとはいえません。今後の地位向上(?)を期待します。
C.TESTは本格的に日本で受験できるようになったのは2006年からです。
最近はマス媒体への広告も行っているようなので、こちらも今後の認知度アップに努めてもらいたいところです。
1点なのはまあ仕方がないでしょう。
【試験結果データ】
中検:問題用紙持ち帰り可。解答公表。・・・・・・・・・・・・・・・4点
HSK:なんにもなし。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1点
C.TEST:問題用紙持ち帰り可。解答その他情報公表。・・・5点
TECC:なんにもなし。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1点
試験後に得られる当該試験についての情報です。私はこれを結構重視します。
C.TESTは問題用紙を持ち帰れるし、試験結果は各問の正答・誤答とともに、
各問の正答率まで知ることができます。相対的に見れば5点は妥当だと思います。
中検も問題用紙を持ち帰ることができ、公式ページにて正答も公表されます。
ちゃんと問題用紙に自分の解答をメモしておけば、答え合わせもできます。
C.TESTのように正答率までの情報はありませんが、過去の問題まで公式サイトで見ることができることから、C.TESTに準ずる4点。
・・・さて、あまり書きたくはないのですが、心を鬼にして書かねばなりません。
HSKとTECC。
なんにもなし。なっしんぐ。
試験の点数が届くだけです。よっぽど0点をつけようかと思いました。
もういい加減回数も重ねてきているし、模擬問題集も世に出回っています。いまさら隠したところでどうなるというのでしょうか○○○の○○○○(自重)じゃあるまいし。
特に不可解なのが、TECCで、中断前は、当日にリスニングの音声CDまで配布していた時期もあったそうです。
「TOEICも問題公開してないだろう!」といわれればそれまでですが、それにしても、ねぇ・・・。
以前はこのような、このような、このようなデータまで公表していただけに、返す返すも残念なところです。問題用紙持ち帰り可にして、これらの公表を復活させてもらえば、特別ボーナスで10点を進呈しても惜しくはありません。
次項に続く。
またまた情報ありがとうございました。
ほんとうにぎりぎりになってしまった時の裏技ですね。
他の大学で開設されている孔子学院でも同様のことができるといいんですけどね。(もしかしたらできるのかも??)
横浜線淵野辺駅徒歩一分の桜美林大学FPC 2F 孔子学院の事務所で、直接申し込むことが出来ます。申込書だけ貰うことも出来ます。
http://www.obirin.ac.jp/107/031r.html
もし近くなら、写真を3枚持っていけば、その場で手続き終了で簡単です。
受験料一割引の特典付き、郵送様切っても不要
なお、受験地を東京(桜)に縛られることはありません。
僕は孔子学院の公開講座に通っているので、その序でに申し込みしてます。
ネット上で完結するというのは非常に便利なことではあります。郵送によるタイムラグや事故を気にしないですむし、思い立った時にすぐ申し込めるというのが魅力です。
その反面、らおとうつさんも書かれているように、万人にとって便利とは限らないし、仮想空間上での決済に不安を持たれる方も多いと思います。
時代の要請なのでより便利な方法に向かっていくのは必然ですが、アナログな方法も選択肢として残っている、というのが本当の意味で受験者(顧客)本位の運営(経営)なのかもしれません。
・・・HSKについては、私個人としてはネット申し込みを切に希望しています。
TECCは中断前は非常に充実したデータを提供していました。問題を持ち帰れるだけでなく、chstdさんも書かれているように問題ごとの統計データなんかも公表していたんですよね。以前はできて今はできない、というのが理解不能です。
HSKについても全くそのとおり。chstdさんも紹介されていたこちらが唯一の手掛かりです。
http://www.shigyosha.com/HSK/others/plane.html
TECCって結構ケチなんですね。私、TECCの過去問を持っていますが、それを見る限りでは問題ごとの統計データもあって、もっときちんとしているイメージだったのですが。
HSKも、過去問と正答率-得点の関係を公表してくれたら、かなりいい試験だと思うのですが、私としては過去問で自己診断できないのが非常に残念です。