中検2級というのは中国語学習者にとっては、ひとつのマイルストーンになる地点だと思います。
一説によると、「(中検3級レベルの時点から)中検2級に合格するまでの学習時間は、その人が3級に合格するまでに要した時間の3倍必要になる」(ここでは「3倍の法則」と呼びます)とのことです。
学習環境は各人によって異なるし、習熟度も大きく個人差が出るものなので、2級レベルに達するまでの絶対的な学習時間を一般論として語るのは難しいと思います。でも、「3倍の法則」なら、ある程度の目安にはなるでしょう。
ここでは、法則にほぼ当てはまったケースとして、私自身の実績を紹介します。
(参考記事:学習累計時間と取得級の対応(~2010年6月))
私の場合は、学習開始から3級までで、約210時間(平均30時間/月 ×7か月)かかりました。
「3倍の法則」にあてはめると、3級から2級までは、約630時間となります。
実際には、3級から2級までで、約660時間(ちょうど3年。)を要したので、ほぼ法則に当てはまっています。ゼロからだと通算870時間(3年7カ月)です。
このケースでは、1日平均3時間の学習を継続できれば、ゼロからでも1年もかからず2級に到達できることになります。
(参考・chstdさんは、900時間/1年3カ月 程度で2級レベルに到達(完全独学)されたとのことですが、「3倍」ではなく、2倍弱くらいで到達されています。このことだけを見ても、個人差があることがわかります。)
私は5回目の受験にして2級に合格したのですが、2級が難関のため手こずったということではなく、絶対的な学習時間が足りていない(実力が伴っていない)状況で受け続けていたことが不合格が続いた最大の原因です。
3級に受かってすぐに2級にチャレンジされる方も多いようです。多くの場合は合格点までの乖離が大きいと思いますが、「3倍の法則」を勘案するとがっかりする必要はまったくなく、「学習時間を重ねればそのうち受かる」と、楽観してよいのではないでしょうか。
(注)前述のとおり、環境や個人の資質によって大きく個人差がでると思われるので、3倍の法則も、2級に受かるまでの時間も、あくまでも参考ということで。
<おまけ:2級から準1級は?>
2級から準1級までは果たして「何倍の法則」が当てはまるでしょうか。
統計もデータもありませんが、ゼロから2級までの2倍程度は必要になるのではないかと推測しています。
このあたりのところは、実際に準1級レベルに達した方の感想をうかがってみたいところです。
私の場合では、2級取得時点から、あと1740時間。ここ1年ほどの学習時間はほぼ月に20時間のペースで安定しているので、あと7年以上かかる計算になります。
準1級がどうこうというよりも、それくらい学習を継続して少しずつでも運用能力を高められればいいなと思っています。
結構個人差があると思っていたのですが、aripさんも同じくらいだったんですか。そのあたりが割と標準的なセンなのかもしれませんね。
難易度によるというのはそのとおりで、私の場合だと700時間で受かる可能性も、1000時間でダメな可能性も両方ありました。
準1級は年に1回ずつくらいのんびり受けていこうと思っています。
「続けていればとれる」というのは同感です。
累計600時間未満のときに初めて受けたのですが、その時に「あ、これならそのうち受かるな」と思いました。(その時の予測からは若干遅れましたが)
HSK8級は学習者にとってはなかなかよい目標だったんですけどね。目標設定であれば、C.TESTやTECCのようなスコア式の試験に切り替えられてみては?
ところで、2級に合格した人の次の適当な目標って何があるんでしょうか? 準1級の壁は厚過ぎてやる気がでません。 惰性で中国語教室に通っていますが、週に2時間 2級レベルの復習だけをしています。
人によっては2倍やそれ以下のケースもあるでしょうが、ひとつの目安ということで紹介しました。(4倍要するケースは少数だと思います。)
私はとりあえずC.TESTで600点、TECCで700点を次のステップの目安にしています。
今年中には厳しそうですが、今のペース(月20時間程度)でもそれほど遠くない将来に到達できるのではないかと踏んでいます。
問題を持ち帰れることと、各問の正否データのフィードバックがあることから、お勧めするならC.TESTの方です。
(参考)下記URLの記事で、独断による試験レベルの対応表を貼り付けています。
http://blog.goo.ne.jp/sugi_june/e/4f8f4cc95e1a6e90c2a723055be36016
2級の基礎が有れば自分の好きなことに進んで行けますよね。会話だったり、小説だったり。
あと、世間話もしたいですねー。
でも、英語使っている勤務先の人を見ると、水に落ちると泳がざるをえないというのも真実...。
おっしゃるように2級は基礎ですね。私は「中級の入り口」と位置付けています。
どのような学習方法をとっていても(試験を意識しなくても)時間の積み重ねによっていつかは到達すると思います。
Shiraさん
語学習得の近道があるとすれば、水に落ちてみることだと思います。人間必要に迫られるとなんとかしてしまうものですからね。
私はいままで英語を使う仕事からは逃げ回ってきたのですが、最近はそうも言っていられない状況になりつつあります…。
英語は私も逃げ切れなくなっていますが、趣味でやる中国語と違い義務感があるとやる気が出ません。(^_^;
今度はTOEIC900を目指してください。
私も中国語学習は続けたいのですが、状況によっては一時休止して英語の運用力を集中的に伸ばす、という選択肢も今目の前にちらついています。
とりあえずはだましだましで目先を乗り切っているところです。
わからない部分でもわかったふりをして、後で部下に内容確認しました。わからないって言うとそこで会話が止まったりして前になかなか進まないですから。 さすがに、OKって言ったりしたら危ないとこだけ注意しています。 英語もTOEIC900点だけど、同じです。 早く駐在期間が終われとカレンダーに毎日バツ印をつけています。 それは冗談。 日本に帰って居場所があるように、中小企業診断士の受験勉強を始めました。 みなさんモチベーションをなくさないように頑張ろうね。
そうですよね。商談で使うとなった途端に誤りが許されなくなりますからね。シビアです。
来月中国に1週間ほど出張することになりました。今、現地と事前のやりとりをしているのですが、間違いがあってはいけないので、メールも電話も全部日本語で通しています。
仕事は間違えられないので、確実に伝わるように簡単な表現にするか、日本語OKなら日本語ですね。中国出張へ行ってから現地から中国語でメールや電話が来るようになりました。
深圳です。3年半ぶり2回目の中国渡航となります。
先方が中国語を使ってくるということは、コミュニケーション力を認められたということですね。「この相手には通じるだろう」という。
今の自分の実力ではメールひとつ書くにしても不正確かつ時間がかかりすぎ、実用には程遠い状態です。
中検2級合格して会社から1万円もらいました。
微々たる金とはいえ、もらった以上会社に仕事で還元する必要あるかも。
先方には私が少々中国語ができるということはまだ伝えていないので、反応を楽しみにします。
「仕事で中国語を使える」というただそれだけで、軽ーく1万円以上の便益を会社にもたらしていると思いますよ。
私の今回の中国関連の仕事については、言葉の問題を解決するために多大なるコストをかけています。(怖くて金額はここには書けませんが。)
2級取得は50万くらい、今まで100万くらいかけているかも。普通の習い事と同じくらいと思っていますが。
sugiさんの年表に費用入れると面白いかも。
情勢が随分きなくさくなってきました。
「不急の出張は自粛するように」との命令が出るかもしれません。(出張も命令なので自粛もクソもないのですが、このような表現でよく通達が出るのです。)
もうすぐ丸4年になるのですが、私も100万近くかけているかもしれません。社会人の趣味としては安上がりな方だと思います。
毎月ゴルフに行く人、車・服飾にお金をかける人、また「飲む打つ買う」に力を入れている(?)人はこんな金額ではすんでいないでしょうね。