日本人の感覚で描いた漫画だと、
あちらさんではお手上げになる
――手塚治虫(漫画家)
国産初のTVアニメ『鉄腕アトム』から四十年、平成十五年にCGを駆使した新作アトムが復活した。米国のソニー・ピクチャーズ製作で、世界中に配給された。国産アニメのアトムが登場した昭和三十八年、これもアメリカでリメイク版が放映された。タイトルは『アストロボーイ』。アトムはアメリカの隠語で行儀の悪い生理現象をいう。NBCフィルムの社長宅に招待された夜、その家の子供が指摘し、新しい名付け親になった。
タイトルだけではない。アメリカ版は原作とかなりちがっていた。改作のポイントは残酷さ。アトムが敵のロボットを叩き壊すシーン、天馬博士がアトムをサーカスに売る人身売買など、家庭で観るTVだけに規制はきびしかった。
いまや海外では、日本製アニメが日本文化の代表選手。四十年まえにアトムが受けた仕打ちは、遠い夢のようだ。かつて手塚は、お先真っ暗の現代生活でうっ積したものを伝えるのがマンガだと書いた。あれから世界は、うっ積したものがおおくなったのだろうか。カウンター・カルチャーとして世界の若い世代が受け入れつつある。
あちらさんではお手上げになる
――手塚治虫(漫画家)
国産初のTVアニメ『鉄腕アトム』から四十年、平成十五年にCGを駆使した新作アトムが復活した。米国のソニー・ピクチャーズ製作で、世界中に配給された。国産アニメのアトムが登場した昭和三十八年、これもアメリカでリメイク版が放映された。タイトルは『アストロボーイ』。アトムはアメリカの隠語で行儀の悪い生理現象をいう。NBCフィルムの社長宅に招待された夜、その家の子供が指摘し、新しい名付け親になった。
タイトルだけではない。アメリカ版は原作とかなりちがっていた。改作のポイントは残酷さ。アトムが敵のロボットを叩き壊すシーン、天馬博士がアトムをサーカスに売る人身売買など、家庭で観るTVだけに規制はきびしかった。
いまや海外では、日本製アニメが日本文化の代表選手。四十年まえにアトムが受けた仕打ちは、遠い夢のようだ。かつて手塚は、お先真っ暗の現代生活でうっ積したものを伝えるのがマンガだと書いた。あれから世界は、うっ積したものがおおくなったのだろうか。カウンター・カルチャーとして世界の若い世代が受け入れつつある。
ここ10数年、大したスターも排出できず、行き詰まったショウビジネス界は、やむなく自らの閉鎖性を解かざるを得なくなった....ってな感じではなかろうかと思っています。
考えてみると、ディズニーのオリジナルではなく、英国あたりの童話を元に作られたアニメに感動していたんですね....海底二万マイル(実写)などは、未だに愛する映画作品の一つです。....何せ、『貴方の尊敬する人は?』と聞かれたら迷わず『ネモ船長』と応えますし、メルアドの頭にはNautilus(ノーチラス号から)を冠しているほどですから....ハハハ(^^)
勿論、黙っていれば船の行き先も流れのままになってしまいます。....今、真に必要な教育は、自らの置かれた環境に騙されず、この世に最初に生まれた人間(アダムとイブ)のようなピュアな視点で物事を見れる人間形成なのだと思います。...しかし、そう言った人間は、権力の場にいる輩のもっとも嫌う反逆児となるであろう事も事実であります。.....まあ私の場合で恐縮ですが、あらゆる物との出会いを通じて、前述の“ネモ船長”や、英国のTV番組で一時期一世風靡した、邦名“プリズナーNo.6”..古い実在の人物としてはガリレオ・ガリレイなど、真実であるが故の“反動分子”を賞賛、推奨するに至った今日このごろではあります。