負けるな知的中高年◆本ときどき花のちコンピュータ

「知の崩壊」とかいって、いつの間にか世の中すっかり溶けてしまった。
「知」の復権に知的中高年よ、立ち上がれ!

パソコンは一を知って十を知らない智恵のない機械である

2005年01月19日 | 詞花日暦
パソコンは何もわからねえ
あれはバカの塊です
――柳家小三治(噺家)

 発端はデジカメだった。柳家小三治は思い立って買ってみたが、付属品をやたら買い足さねばならなかった。パソコンもそのひとつ。画像を保存し、加工するのにしかたなく買い込んだ。すると今度はやれソフト、やれ何だとお金のかかること。その上、操作もめんどうくさい。
 マウスを一度クリックすると、二度じゃなきゃあだめ。なんで二度なんだ。あげく、画面にあなたは操作をまちがえたと出る。出るだけで、どうしろなんて何も教えてくれない。人間は一を知って十を知るが、パソコンは一を知ったら一しか知らない。つまり知恵がない。
 子供はさっさとパソコンを憶える。一を知って十を知る知恵がないから、取っ付きやすい。その調子で試験に受かって、東大に合格する。親は満足だが、子供の頭はパソコンになっている。世のなかに出て、問題に直面しても、どう生きていいか知恵が出てこない。「バカの塊」がお偉い人になって、世の中ダメにしていると小三治はいいたいようである。