T.S.D.

Tomorrow will be a
Splendid
Day !!

*宣伝などのコメントはご遠慮ください*

初めての体験

2006-01-25 | 日々思うこと
縁あって、ローカルなケーブルテレビの視聴者ゲストとしてある番組に出演することになりました。

非常にローカル!!すぎてうちですら見ることはできません。だから、果たして誰が見ているのか、さっぱり分かりませんが、それでもテレビはテレビ

30分番組なのに、たくさんのスタッフ。ああ、こんなにたくさんの人で一つの番組が出来上がっているのですね・・・。ということは、私がNG出したら、これだけの人が「あーあ」と思うわけですよね!?

私は雰囲気に負けることがよくある。
例えば、「六本木」ってことだけで、その街に負けた気分になってしまう。
「クラブ(平板読みの方)」だって、フリードリンクと言われつつも、全然気分がフリーじゃないから喉を何も通らない。踊るって何をどう踊るんですかね?って自問自答して意味も無く自分に微笑んだりしてしまったりもする。

今回は「ギョーカイ」っていう感じに打ち負けてしまい、緊張で顔もこわばり、手も足も顔も妙に不自然になってしまいました。

ちょこっとした打ち合わせのあとにすぐ本番。
グルグルとお腹はなるし、緊張して鼻息は荒くなるし、必死でした

ま、私が映るシーンは3分くらいしかないんだけど。
どうやって映ってるのかは分かりません。

で、服を着替えて2週目分をまた収録。
1回目よりはちょっとは雰囲気に慣れたけど、手が汗ばんでいるのは変わりませんでした。

昔、人生初のカラオケをした時に、今までバカにしていたアイドル歌手をちょっと尊敬の目でみるようになったことがありました。
人前で歌うのって、どんだけ大変かその時に身に染みて感じたから。

今回は、今まで「あー、あのアナウンサーって下手だよね」って言ってた自分の言葉を撤回。
テレビに出てる人って、こんな状況の中でも自然に振舞ってるのってすごい。
仕事とはいえ、尊敬。

そんなこんなで収録は終わり、私は他のシーンを撮っているのを見てました。
お弁当食べ、モニター見ながらADさんについでもらったお茶を飲み、スタジオにいる私って、ギョーカイぽいじゃんって妙に感動。
大女優とかにはこういう時にマネージャーが来て「新人の女優が挨拶に来てますけど・・・今いいですか?」とかってなるんだろうなー、とか、また妄想癖が・・・。

帰りに久しぶりに前に勤めていた会社のある駅からバスに乗りました
ぼーっとバスを待ちながら、6年前と殆ど変わらない風景を眺めて、6年前の自分を想像してました。
同じ場所に立っていたけど、6年前の私は、あんなこともこんなことも知らなかったんだなーって思うと不思議。まさか6年後の自分がこんな仕事をしてるなんて想像もしていなかった。あの人のこともこの人のことも知らなかった。

ほぼ毎日終バスに乗ってて、時間ぎりぎりだとこの坂を転がるようにして駆けたなあとか、明日の会議でどうやって言おうかなあと悩んだり、泣いてみたり、励ましてもらったり、そんなことを必死にしていました。

そして、今の私があるわけだけど、これでよかったのかな??
あれで歯を食いしばっていたら、どんな自分になってたのかな?
あの人やこの人と会わなかった代わりに誰かに会ってたのかな???

昔、テレビで「IF」っていうドラマ(?)があったけれど、実際に分かれ道に立ったときにもう一つの道を選んでいたらどうなっていたんだろうって、見てみたい気もするなあ。

なんてことをずっと考えていたら、懐かしい人(昔の会社の人)が横を通り過ぎました。もちろん向こうは覚えてないだろうけど、昔よりも疲れ果てて一回り小さくなったような昔の上司に私はなんだか哀愁を感じました。苦労してるんだな・・・。