本日は、慶應義塾大学商法研究会の判例研究に出席しました。
１．笹岡愛美（流通経済大学専任講師）
「堪航能力担保義務違反とフリーイン条件の対抗可能性（ホワイト・フジ号、ホワイト・コーワ号事件）」東京地判平成23年7月15日・2011WLJPCA07158007
２．山本真知子（甲南大学教授）
「MBOの場合における全部取得条項付種類株式の取得価格の決定(会社法172条1項)は、①取得日における株式の客観的価値に加えて、②強制的取得により失われる今後の株価上昇に対する期待を評価した価格をも考慮し、裁判所の合理的な裁量により決定されるとした事例（サイバードホールディングス事件）」東京高決平成22年10月27日資料版商事322号174頁・東京地決平成21年9月18日金商1329号45頁
１では、商法580・738条、国際海上物品運送法5条・12条の2など、海商法の基本論点を復習できました。また、２は、会社法172条1項をめぐる実務問題について議論できる裁判例で、勉強になりました。
