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18日杉並公会堂でビッグ・バンド・ライブ録音:Kunizo Big Band

2007年12月06日 | Jazz
MA Recordingsで何が一番好きな盤なの? と問われたら、僕は間違いなく『Contrasts+Parallels/Kalman Olah Trio』と答えることにしている。僕はこの盤をジャズだと思って聴いていたのだが、ところがジャズ・ファンにはあまり評判がよろしくないようだ。まぁ「似而非ジャズ」というように聴こえるのだろう。しかしこの盤で聴けるピアノの音は、いいチューニングのピアノを生で聴く感覚に非常に近いものなのだ。この部分を聴くだけでもこの盤の価値は充分にあると思っている。まぁ確かに曲素材がゴールドベルクだからなぁ・・・。
さて、そんなMA Recordingsタッドがなんとビッグ・バンドの音を録るというではないですか。タッド自身も「無謀なのだ!」と言っておりましたが、それはある種の謙遜が入った言葉と僕は受け取りました。ましてや木幡Kunizo光邦さんのビッグ・バンドによる演奏ということで間違いなく面白い音が録れるはず。そんなコンサート・ライブが18日(火)、東京・杉並公会堂小ホールで行われる予定です。
  
このコンサートの詳細はここを見ていただくとして、どういうバンド配置で、どういうマイク・セッティングをして、どう仕上げて録るのか。とても興味深いレコーディングではある。彼の使っているマイクはワン・ポイント、ましてや無指向性の物を使用しているので、マイクを中心にして同心円状にメンバーを配置しての録音だって考えられる。まぁ、ライブなので、無茶なセッティングをすることは出来ないだろうけれど、こんなことまで夢想させてくれるレコーディングなんていうのも、そう多くはないだろう。そしてさらにこのレコーディングは一般公開され、そのプロダクトも手に入れることが出来る。そう前回ピアニストのクリスチャン・ジェイコブのTUCでのライブと同じ趣向だ。生の体験をした後に、ライブ盤で当夜の音の確認が出来るという、一粒で二度美味しい、まさにグリコのアーモンド・キャラメル状態(キャー、古い)になれるわけです。
当日は午後からリハがあります。これも見たいなぁと言う方、メールまたはこの記事にレスをください。手配いたしますので。
なお、22日には、オーディオユニオン御茶ノ水店でPSDのT3スピーカーの試聴会があるようです。もしかしたら、この時の演奏のR焼きの音が聴けたりして。どうなのかなぁ。期待しております。