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クリスチャン・ホールでのグレゴリアン・チャント

2007年06月29日 | Audio

 
クリスチャン・ホールは、なかなか広いホールであった(とはいえ、当たり前のことなのだが杉並公会堂小ホールよりは小さい・・・)。
天上高もとびきり高く、いい響きのホールなのかなぁ、と期待が高まるわけですが、実際には定在波が・・・。まぁ致し方ないでしょう。この作りなら。
さて、実際の音なのだが、SD05は慣れ親しんだ音が出ていたので安心して聴くことができた。ラインやCDPを換えると、それに機敏に反応して、音の違いを明確に表現しています。これはこのアンプの大いなる魅力の一つだと僕は思っています。普通のアナログ・アンプでは「出ない音」を出してくれるアンプであるというのも間違いはなかったし、音楽好きにはほんとうに堪らないアンプであることも、再確認出来たのがとても嬉しいわけですね。
さてPSDのT3なのですが、今回聴いたのは4作目とのことで1作ごとにその完成度が高くなっているとのことでした。確かに良くなっています。でも果たしてこのスピーカーがどこまで良くなるのかという説明(改善点)が聞けなかったのが残念なところです。まさに売る側のビジョンが聞けないというのがいつも残念に思う点。例えばいつになったらこのスピーカーの最終形が聞けるようになるのか?などという単純な疑問です。またこのスピーカーは当初よりもどうも相当お高くなるとのこと。まぁ、あのスピーカー・ユニットの総額だけでも、高級SPが買える値段ではあります。ましてや木工の粋を集めたようなエンクロージャーの佇まいゆえに「やっぱり」と思った方も多いと思うのです。そうなのです。この金額部分なども明確なステイトメントが無いわけです。僕にはそれがとても歯がゆい(HPにも記載されていない)のであるのですが。
いずれにしてもこのスピーカーは、エンスーなオーディオ人にとっては、一つの基準となるスピーカーと言える音質(資質)を持っています。それは間違いないところでしょう。でもオーディオ商品として売るならば、是非にもこれらの点を明確にして欲しいと思っているのは僕だけではないと思うのです。
スキャンスピークの高級ユニット群を使用しているので、当然外国製(デンマーク)なのですが、出てくる音は、いい意味でまさに日本的。いわゆる米国製や英国製などの海外SPのような変な癖が全くないものです。ただし「日本的な音という癖」は正直あるのかもしれません。変な色づけもなく、とても「端正な音」の佇まいを見せるスピーカーです。実際にクラシックなどを聴いても、とても緻密な(細密な)音を奏でてくれるのですから、本当に凄いスピーカーかと。
またこのSPは、自宅などのせいぜい広さが20畳ぐらいまでがいい、というのが再確認できました(この日本ではこのサイズ以上の部屋で鳴らしている人の方が少ないだろうけれども)。このホールでは、まだまだ大きすぎるように感じた次第。
なお今回お披露目となったCDPのソニー製XA1200ES改なのだが、個体の持つ重量(シャーシーなど)が軽いので、音もやっぱり軽い。この軽やかな音を「良し」として評価するか、もう少し濃い音を「良し」とするかによってその価値が分かれるのではと思う。僕にとってはT2、そして50Wの濃い音が懐かしいと言えば、一部の方には分かってもらえるかも知れません。
主催者の方々、ファンクラブのメンバーの方々、本当にお疲れ様でした。楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
PS
クリスチャン・ホールで聴くグレゴリアン・チャントっていうのが、とてーーーも素晴らしい。まさに聖なる響きでした。(^^ゞ
KunizoさんのトリオWith杉並公会堂小ホールは、最高のジャズでした。ドラマーの練習用に最適。ミュージックマイナスワンって感じ♪ タッドの声も聞けて最高です。
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翌日である6月30日、御茶ノ水ユニオンでの試聴会にも参加してきました。
細かい音がしっかり聞こえました。やっぱり部屋でしたねぇ。広すぎたわけです。
かなり前の方に座れたので超低域の量感が少なめでしたが、ホールとは別物のスピーカーでした。素晴らしい。値段が発表になりました。100万円1本とのこと。
欲しいけれど、もちろん買えません。(^^ゞ