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今さらにロック&AORの名盤を聴く!

2006年06月03日 | Music
5月15日(月)~5月21日(日)
この週は残業が4日間もあったせいで、音をマトモに聴いている時間がほとんど取れていないません。1日平均1.5時間ぐらいかと。しかしなぜかRockな盤を購入していたりするんですねぇ。ちゃんと聴けていないんですけど・・・。
列記してみると確かにジャズ・ファンというのを忘れそうなラインアップではある。
・サンタナ『サンタナ』
・サンタナ『天の守護神サンタナ』
・デビッド・フォスター『ア・タッチ・オブ・デビッド・フォスター』
・エアプレイ『ロマンティック』

という4枚。
  
  
「いったい何が起こったの?」「どうなっちゃってるの?」との声も聞こえそうなのですが、若き日に血をたぎらせた盤なわけです。さらにエルトン・ジョン、CSN&Y、GFR、BS&T、シカゴ、TOTO、スティーリー・ダン、ボズ・スキャッグス、ジノ・バレリなんていうのは、今でも大好き。ロック→AOR→ブラコンという流れで聴いていた盤も多いのです。正確言えばジャズがあって平行してこれらの音楽を聴くのが大好きだったということ。これにクラシックまで加わっていたから、結構めちゃくちゃ色々な音楽を聴いていたわけですね。
とは言っても、これらのバンドのアナログ(アナログですよ!)盤はみんな友人にあげてしまって手元にはまるでない状態。そこでロックの紙ジャケも喧しい状態なので「それじゃちょっとロックを聴こうか!」的ノリで購入しましました。
サンタナ、痺れますね。この2枚の盤は頭にアナログの音しか残っていません。これは三鷹の友人宅で良く聴かせて貰った想い出の2枚です。頭の中から“音”を引っ張り出し、今回と比べているんですが、1枚目の『サンタナ』は、間違いなく今回のCDはマスターからのダイレクトなサウンドのように聴こえます。テープヒスも聴こえるけれどかなり鮮度のある音で、これは納得の1枚。2枚目の『アブラクサス』は頭の中で鳴っていた音の方が明らかにいいんです。今回の盤は僕の耳にはオーバーダブ後遺症みたいに聴こえて、鮮度が無いように聴こえるんですけれど。遼(parlophone)さんのブログDAYS OF MUSIC & MOVIESにも書かれていますが、僕もSQ4チャンネル世代なので、当時いろいろなデモで聴いたイメージが残っているせいか、音に伸びやかさがどうも無いような。これは若干失望しました。まぁ、恐怖の『ロータスの伝説』が恐怖の紙ジャケで戻ってくるので、大いに楽しみにしています。
後の2枚ですが、説明するまでもなくキーボード・アレンジャーのデビッド・フォスター関連作で、AORの裏方にこの人がいたからこそAORを聴いていたと断言してもあながち嘘ではありません。その位好きです。で、フォスターの方は、オムニバス盤。値段1500円。安っ!!。全14曲、彼の代表曲がビッシリ。そして「買って良かった!!」と思ったのはこの盤の音質。特上です。「音が聴ければいいや」と思って買ったのですが、これは凄いです。まずアレンジャーであるフォスターが考えた音のタペストリー(編曲)を忠実に再現出来ているエンジニアの腕前が凄いですね(録音年もまちまちだからマスタリングというべきか?)。もう本当にスコアみたら気絶するくらい音を重ねています。それが再現できているこのCD、そしてそれが聴こえるステレオも凄い(手前味噌です)。それも本当にちいちゃい音で被せている楽器の音も拾っているし、なによりもスピーカーの右から左、そして奥の奥の方から響いてくる楽器群(ストリングスだったり、シンセだったり、ウッドウィンズだったり)。広大なパースペクティブとはまさにこのことで、オーディオファンの方は騙されたと思って1500円叩いてくださいませ。失望はさせません。(レコード会社の回し者か!)
次のエアプレイは、ギターのジェイ・グレドンとデビッド・フォスターの双頭バンド。この作品はよく聴いた。本当によく聴いたなぁ。アナログ盤はしっかりRCAのロゴが切り取られている。野蛮なことをやっていたんだよなぁ、昔は。まさに感慨もひとしおだ。ある本を見ていたらグレドンによる再マスタリング盤が出ていると書いてあるではないか。音も良くなっているだろうから楽しめるぞ!と勢い込んで購入したのだが、残念ながらアナログの勝ち。なんか薄っぺらいんですよ、音が。まぁこのCDを買ったので、安心して聴き続けられるのが朗報というぐらいかな。それにしても文句の付けようのない名曲揃い。ちなみに全曲口ずさめるんだなぁ、これが。
そうそう、ジノ・バレリの『ヨンダー・トゥリー』も優秀録音です。トランペットのチャック・フィンドレーがかなりフィーチャーされているジャズ・オリエンテッドなAOR。グレゴリー・ハインズのタップも楽しめるのもこの盤の面白いところ。ジャズ・ボーカル・ファンも安心して聴ける?!
というわけで、バイワイヤリングは続行中。ちなみに5月21日付で書いた「今日は朝からビル・エバンス」はバイワイヤリング試聴時に書いた物です。