絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ルーベンスの部屋

2009-09-01 | 美術
ルーブル美術館には、ルーベンスの部屋と呼ばれるところがあります。

この部屋には、マリードメディシスの生涯が描かれた絵があります。
大きな絵ですが、それが、24枚だったかな?絵によって大きさが違いますが、一枚が幅3メートル、高さ4メートルくらいあるものです。

その大きさの絵が、一部屋グルッと並べられています。見事ですよ。

これは、一般の観光ツアーではなかなか見られません。なぜなら、大抵はモナリザコースを行って、一時間半くらいで終わってしまうからです。
ですから、見たい人は、希望を言って、ツアーから外れなければなりません。
私も、何回か行ったときに、モナリザコースは何度も見たのでと断って、団体から外れて、見に行きました。これは、一見する価値ありです。

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このテーマは、イタリアのメヂチ家からフランスのアンリ4世のところにお嫁に行ったマリードメディシスの生涯が描かれています。

メディシスとは、メヂチ家という意味ですね。

アンリ4世は、ルイ13世の父です。ですからマリーはルイ13世の母ですね。

ーー  この辺の歴史  ---

ルイ13世は、ベルサイユ宮殿を作り始めた人で、ルイ14世は太陽王と言われた絶対王政を行なった人ですね。ルイ15世は、プレーボーイで政治をまじめに行わなかった人で、ルイ16世はフランス革命でギロチンにかけられました。

私はこの辺の歴史をこのように把握しています。
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マリードメディシスの生涯は、まず、マリーがフランスに到着したところから、始まり、ルイ13世を生み、アンリ4世から戴冠を受け、アンリ4世が暗殺されると、その後の政治を行い、ルイ13世が成長すると、追い出されてしまうという流れで描かれています。
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ルーベンスはバロック絵画の代表的な人ですから、17世紀です。

私は、バロックの代表的な画家を三人挙げて、バロックの三角形と名付けました。

その一人がルーベンスです。フランドル地方にいた人で、今のベルギーに当たります。二人目は、スペインのベラスケス、三人目はイタリアのカラバッジオです。

ベラスケスの絵です。

この三人の居た場所を考えると、大きな三角形が描けます。それで、そのように名付けました。そうすると把握しやすいと思いました。
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ルーベンスは、キリストの十字架降下という絵が有名ですね。


バロックは、このほかに、フランドルの方ではレンブラントがいます。スペインにはグレコがいます。イタリアにはカラッチがいます。二人づつ覚えるならこの画家も入れてください。


レンブラントの絵です。

まずは、三人を覚えて、その後で加えていくとよいと思います。
ルーベンスの弟子に、バンダイクがいますね。そうやって加えて行ってください。

画家のエピソードとして、覚えておくといいのは、カラバッヂオはテニスの試合で喧嘩をして相手を殺してしまい、その後殺人犯として逃げ回った人です。
有名な画家では、唯一の殺人犯です。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
(ルーベンス) (サブマリン)
2009-09-01 13:20:13
コメントの返事、有難うございました。pikasoさんのブログに、最初にコメントした頃、ルーベンスの事をチョコッと描いたと思うのですが、ルーベンスの事が書かれていると、気になります。(アニメ、フランダースの犬の、ネロが好きだった絵(画家)です。
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サブマリンさん (pikaso)
2009-09-01 13:51:29
そうでしたね。フランダースの犬、私も見てみましょうか。レンタルショップで借りてこなくてはならないなあ。
返信する

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