絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

凱旋門からルーブルまで

2009-09-26 | 美術
昨日は、凱旋門辺りをお話しました。

今日は、凱旋門から歩いてみましょう。
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凱旋門から12本の道が出ていることは、お話しました。
その東側に伸びる道が有名なシャンゼリゼ通りです。
歌にも「オーーシャンゼリゼ」と歌われていますので、ご存知の方も多いですよね。その道は、凱旋門から歩くと、だらだらとした下り坂です。だから、歩きやすいです。
右側の歩道を歩いて行くと、ルイビトンのお店があります。左側にはリドディナーショウが見られるお店があります。
更に歩いて行くと、右側に美術館が二つ出て来ます。グランパレとプチパレと言われています。1900年のパリ万国博覧会の会場になった建物です。

そこを過ぎた辺りに、セーヌ川の橋が見えてきて、その奥にアンバリッドが見えます。ドームの形をして金色に光っているので、目立ちます。そこがナポレオンのお墓があるところです。その東にはロダン美術館があります。

セーヌ川は、凱旋門からシャンゼリゼを歩いていると、右側から近づいてくるように見えます。シャンゼリゼ通りを約2キロ歩くと、広場に出ます。
そこは、今は、コンコルド広場と言われていますが、以前は革命広場と言われました。フランス革命のときに、ルイ16世やマリーアントワネットがギロチンにかけられたところです。

広場の中央には、オベリスクが立っていて、かっこいい感じです。このオベリスクは、エジプトのルクソールから持ってきました。ナポレオン3世がエジプトに行った時、お土産にもらってきたと言われています。

この広場は、かなり広いので、オベリスクのある部分を中心にして、グルッと一周できる道ができています。
方角的には、広場の北西の隅で、ルイ16世がギロチンにかけられたそうです。
マリーアントワネットは、東の門の近くだったそうです。

その東の門とは、いまは、チュルリー公園になっています。私の感覚では、その公園はルーブルの庭という感じがするのですが、どうでしょうか。

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その公園の右隅に、オランジュリーがあります。凱旋門からルーブルを見る方向で、眺めると右隅です。公園の入り口の門から東を向いて右側です。
くどいですね。

そのオランジュリーにモネの睡蓮があります。
元々は、オレンジの温室だったそうですよ。だから、オランジュリーと言うのだそうです。その一階に、二部屋の壁いっぱいに睡蓮があるのです。これは見事ですよ。ここへ行ったらぜひ立ち寄ってもらいたいですね。

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ちょっと、休憩。
今日は、水彩の風景画講習会があったので、中断しました。
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続きを書きます。

私は、今お話している行程を、生徒6人と一緒に歩きました。
女子生徒ばかり6人を連れて行ってきたのです。

オランジュリーは、モネが描いた睡蓮を飾るのにふさわしい場所でした。当時は外光が入る部屋だったからです。今は、二階建になってしまい、電気の光で見ているので、モネが知ったら怒るでしょうね。

まず、入口は西側で、すなわちコンコルド広場側からで、入ると直ぐに両サイドに螺旋階段があります。そこは吹き抜けになっていて、上がりきると、グルッと一周バルコニーが歩けるようになっています。そして、その壁には、一回りスーチンの絵が飾ってあります。

スーチンは、かなり自由な絵を描きましたよ。ゴッホより激しいかもしれません。
エコールドパリの画家だと言われます。
また、二階の部屋に入ると、ルノアールの部屋、セザンヌの部屋と言ってもいいくらいのたくさんの絵があり、その後は、アンリルソーやピカソまであります。

二階が終わって、下に降りると、モネの睡蓮が二部屋、私の印象では楕円形の部屋が二つあって、二つとも睡蓮が壁一面につながって飾ってあります。静かなひとときが過ごせます。モネとの会話の時間です。神秘的な光の中で、ソファに座り、静かに過ごせます。

出口は、また二階に上がり、入口の螺旋階段を降りるようになっています。

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外に出ると、気持の良い木々の緑を感じました。
中央の門は金色をしています。その門からルーブルに向かって歩くと、池にぶつかります。そこに座ってのんびり空を見上げました。生徒たちも同じように座りました。
私は「おい、なんでこの椅子はこんなに空を見るようにできているのかな?」と言いました。ふんぞり返るという感じなのです。

池の端には、鳥が飛んできます。私たちがいてもあまり関係ないような感じで、鳥が池のまわりに止まっています。池にはアヒルがいました。
池に写る木々を見ていると、いい気持ちなのです。つい、うとうとと眠ってしまいそうでした。

その公園を歩いて行くと、中にメリーゴーランドがありました。これは、移動ができるらしく、公園の中にあると、いい感じです。

我々は、公園の中央ではなく、右端の高い部分を歩いてみました。セーヌ川を見下ろしながらです。その反対側には、オルセー美術館があるのです。チュルリー公園の反対は丁度オルセーなのです。

そして、オルセーが終わった位置で公園も終わり、ルーブルになります。

だから、ルーブル美術館とオルセー美術館は、セーヌ川を挟んで、東西にスライドした位置にあるわけです。

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我々が行ったのは、春休みでしたが、もう半袖の人がたくさんいました。
ヨーロッパ人は、肌を見せたがるのかなと思いました。

ルーブルは、書いていくときりもなくありますので、入るまでを書きます。
中央の庭に、ガラスのピラミッドがありました。
これも、作るときには、エッフェル塔と同じように賛否両論あったそうです。
伝統的な建物に、こんな近代的なものを作って良いのかという意見です。しかし、実行されました。それまでのルーブルは、入口が三か所あり、分かりにくくて、出口へどうやって行けばよいのか、迷う人がたくさんいたのだそうです。それを解決しようという試みで、ここを中央入口にしたようです。

ここを中心にして、右側がモナリザコースのあるドノン、中央がシュリー、左がリシュリューです。

分かりやすくなりました。

入口は、それぞれ一つ上の階になっていますが、入った場所からそのまま左に行くと、逆さピラミッドがあります。そこも一つの出入口です。
その途中の両サイドにお土産屋さんがあります。画集や、ポスターなど美術関係のグッズがたくさん揃っています。

右の隅には、喫茶コーナーがあって、疲れたらそこで休みます。

凱旋門からシャンゼリゼ通り、コンコルド広場、オランジュリー、チュルリー公園、ルーブル美術館と歩いて来ました。

セーヌのほとりのコンクリーの塀に腰かけて、休んだ時の気持ちよさを思い出します。また、行きたいなあと思いました。

もう、あのメンバーであの気持で行くことはできません。行ってきて良かったと思います。



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