絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

名画は嘘をつく

2016-06-16 | 読書
本屋さんで、こんな本を買ってきました。



最近、文庫本の大きさで、このような本をたくさん見つけるようになりました。
先日ご紹介した本と同様に、手軽に持ち運べて、気楽に読める本です。
どのページから読んでも良いので、その点もいいですね。

因みに、私が印象に残った一つをご紹介します。



これは、ルノワールの絵です。
母親と二人の娘たちという感じの絵ですね。

しかし、本当は中央の小さい子は、男の子だそうです。
「へえーーー」と思いました。

フランスでは、男の子に、女の子と同じ服を着せる風習があったようです。
小さいうちは、トイレに行くのも、スカートの方が楽だったからなどと、説明がありました。
本当かな?

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西洋絵画の謎

2016-05-30 | 読書
いま、読み始めた「西洋絵画の謎」という本をご紹介します。



文庫本と同じ大きさなので、手軽に持ち運べて便利です。

どこから読んでも良いので、短い時間に豆知識を得るにはもってこいです。

ちょっとした待ち時間、電車の通勤などには、とても良いと思います。

ーーー
私が今まで知らなかった知識を一つご紹介します。

スーラの「グランドジャット島の日曜日の午後」はとても有名な絵ですが、その絵の端には、細い枠のような部分が描かれています。
これは、この絵が後にどのような額に入れられるかを考えたときに、合わない額に入れらると困るので、仮にどんな額に入れられても困らないように、自分で外枠を描いたというのです。私はこのことを初めて知りました。
へええ、と思いました。

画家として、確かに絵は額によって見栄えが違ってしまうことを知っています。
だから、気持ちはわかります。しかし、この絵がそういう操作をしていることを知りませんでした。

額が買えないので、額も描いたという画家の話は聞いたことがあります。
ルオーは買えなかったのかどうかわかりませんが、額が描いてあったという記憶があります。

話をスーラの絵に戻すと、この外枠の色にも工夫がされています。
絵の色に合わせて、緑の部分には赤を、オレンジの部分には青をというように、補色を置いています。
ですから、外枠の色は一色ではないのです。微妙なグラデーションのような感じで、いろいろな色があるのです。
今度、その絵を見たら確認してみてください。

この絵です。



外枠があることは、わかりますが、色の工夫まではよく見えないでしょうか。
コメント (2)
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名画は嘘をつく

2016-04-24 | 読書
今日、本屋さんで、こんな本を見つけました。

まだ、読んでいませんが、楽しみです。



初めの方だけ、ちょっと読んだら、セザンヌの「首吊りの家」という絵は、本当は、首吊りなどはなかったそうです。その家の苗字が、首吊りという言葉と発音が似ていたので、セザンヌが面白がって、つけた題名だったそうです。

へえーーー、初めて知りました。



私は、てっきり首吊り事件があった家だと思っていましたから。

私が、自分の顔を11枚描いて、「十一面菅野ん」なんて題名を付けましたが、そんな遊び心でしょうか。

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因みに、この絵は、第一回印象派展に出品して、売れたそうです。






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ロストシンボル 読み終えました。

2016-04-18 | 読書
ロストシンボル下巻を読み終えました。



これは、やはりダン・ブラウンの前の二つの小説とつながっていました。
主人公が同じだから、そうかなと思い、途中ダビンチコードと天使と悪魔の内容がほんの少し出て来たので、
確信しました。サンピエトロ大聖堂と聖天使城をつなぐ地下通路を走っている時のことが出てきました。

読んでいて、途中で主人公のラングドンが死んでしまったので、驚きました。
主人公が死んでしまっては、小説はどうなるのだろうと思いながら、そんなはずはないと思いましたが、
明らかに死んだと思いました。死にそうになる場面でも、ここはどういう形で助かるのだろうと思いながら読んでいたのですが。

その後、死んだ状態で、あの世からの声が聞こえるかのような表現がされました。
幽体離脱という言葉がありますが、まさにそのような感じで、魂が語っているかのようでした。

黒沢明監督の「生きる」という映画は、途中で主人公が死んでしまいます。
そして、その後は、カットバックという方法で、語られます。
そのようなやり方で、小説が進むのかなとも思いましたが、ちょっと意外でした。
そこが、単純な私のような読者を驚かす手法なのかもしれません。
大抵は、危機一髪のところで、助かりますよね。

あーあ、死んじゃった。この後は誰が主役で進むのかなと思いながら読み進めましたが、
あれっという意外な状態で生き返りました。
そんな馬鹿なという感じです。こんなことはありえないだろうなあと思い、これはSFか?
という感じでした。

最後は、知ということが出てきましたが、なんだか納得がいきません。
それが、どうして世界を揺るがすような危機なのか私にはわかりませんでした。

聖書をよく理解している人でないと、わからないのかなという気もしました。

しかし、小説としては面白かったです。
近い将来映画化されるかもしれないですね。



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世界の名画 謎解きガイド

2016-04-16 | 読書
世界の名画 謎解きガイド

こんな本を見つけました。とても良い本です。
知っておいて損はないです。



今、これだけは読んでおきたいと書いてあります。

確かに、読んでおきたい本でした。

例えば、一つだけご紹介すると、巨人の絵は、ゴヤの絵ではないそうです。



この本によると、ゴヤの弟子が描いたものらしいです。
新しい情報です。びっくりしました。
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