スーパーでお刺身でも買って帰ろうと、駐輪場に着くと、友達とばったり会った。
「あら、久しぶり、元気だった?」
「それが・・・母親がホームに入って、足がねぇもう、動かなくて・・・」
軽い挨拶のつもりが、いきなり重い話なので、ちょっと気を引き締める。
「そう、身の回りのことができなかったら、しょうがないよね」
「そうだけど、毎月20万円もいるから・・・母親は無年金だし」
「へえ?・・・まぁ、あなたの兄弟でお金を出し合わないと、しょうがないね」
「まぁ、私は出していないけど、兄が全部出してるんだけどね」
「そらまた」
「だけど、兄が定年になったら、母親は家で介護するって言ってる、
20万円も痛いから、私も介護に行かないと・・・・
あなたはいいわねぇ、親がいないから」
ここで
「はいそうです、親がいないから良かった。」
って言わないことを見越して、
親がホームに入っていてお金がいるが、でも私の母親は生きているんだよ
の優越感を出している?
毎日のほほんと暮らしている私に対しての いらだち と愚痴ですかね。
私は軽い棘に刺さりながら、
「暗い顔で、棘を周りに撒き散らしたら、どんどん気持ちも暗くなって行くよ。」
と心の中で思うだけで、言わない。
自分の子どものことの愚痴も喋りだしたので、早々に話を切って、駐輪場に向かいました。
別の見方をすれば、友達は健康だし、家は持ち家だし、子どもはみんな健康じゃないの。
ちょっと高級なお刺身を買った。
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