官能小説

過日、奥さんと本屋に行ったら、平積みで気になる本が陳列されていた。

「官能小説用語表現辞典」

と題するこの文庫本、手にとってペラペラ捲って見たら僕の性的好奇心がいたく刺戟されたのですが、さすがにレジでこの本を買うのは恥ずかしかったので、そこでは買わず終いでした。

文学的エロスを求める人間は婉曲的であり、有り体に言えばムッツリ助平であるようなイメージが僕にはあるので、店員にそう思われたくなかったのですね。

さてそんなんで気になって仕方が無かったのですが、現代は便利になっていますのでネット通販アマゾンで早速購入してしまいました。

読んで見ると、まあ有るわ有るわ卑猥な表現が。

しかしそんなモノを数ページ捲ると次第に食傷気味になってきて、まさか思春期の中学生じゃあるまいし、さしたる興奮もせず淡々と用語の用例に読み耽る自分が居ました。

まあハッキリ言って、実生活で全く役に立たない辞典だと思います。

だいたいここに掲載されているような表現を実際に耳元で囁かれたら、僕が女だったら「ああコイツは変態で気持ちが悪いし妄想癖がありそう」と思うと思う。

じゃあなんで本を買ったんだと言われれば、興味があったからなんですが…。

官能小説の大家になろうと志している人にはオススメです。