りんご病(伝染性紅斑)が例年になく流行しています。その名の通りほっぺたがリンゴのように赤くなり(紅斑)うつる(伝染性)病気です。ほっぺたのほか腕や太腿もモヤモヤと赤くなることが多いです。
こういう症状が出るまでは感染していることが分かりませんが、実はしばらく前(おそらく数週間前)にウィルスは体の中に入っています。免疫ができてそろそろ人にうつらなくなる頃に発疹が出ます。ですので、発疹が出たからと言って学校を休む必要はありません。
発疹はかゆみを伴うこともありますが問題ありません。しかし紫外線に当ると赤みが増したり消えにくかったりしますので、避けた方がよいでしょう。
ウィルスが体に入って発疹が出るまでの間に他のいろいろな症状が出ることもあります。インフルエンザ様の高熱、皮膚の出血斑等、成人は関節痛が続きリウマチを疑うこともあります。もともとある種の血液の病気を持っている人は急に貧血になることもあります。こういう症状の方が問題になりますが、特効薬はないので対症療法となります。またこうして流行していれば、もしかしたらりんご病かな?と疑うことはできますが、特有な発疹が出てくるまで(しかもしばらく日数があります)は普通はっきりさせることはできません。というのも、妊婦以外は血液検査に保険適応がないからです。
また妊婦がかかると胎児に影響がでる場合もあります。ですので妊婦だけは検査が保険でできます。
感染を防ぐことは全く流行していないところで暮らす以外難しいです。