末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

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「世紀に1回のツナミだ」前FRB議長、失業増を警告

2008-10-25 07:22:47 | 世界金融恐慌の兆し

23日に米議会で証言するグリーンスパンFRB前議長=ロイター

■「世紀に1回のツナミだ」前FRB議長、失業増を警告
朝日新聞 2008年10月24日15時1分

 米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン前議長は23日、経済危機をめぐり「我々は世紀に一回のツナミ(津波)のまっただ中にいる」と発言し、失業がさらに増えると米議会で警告した。一方、06年までの自身の在任中の対応に、部分的に間違いがあったとの見方を示した。
 危機対策について下院政府改革委員会が開いた公聴会で証言。「これまでの金融面での打撃から、一時解雇や失業が大幅に増えるのは避けられないと思う」と指摘し、過去1年間で1.4ポイントも急上昇して6.1%になった失業率が、さらに悪くなるとの見通しを示した。
 危機の原因について、金融機関の審査が甘く、焦げ付きを生みやすい取引が急に増え、十分な対策がとれなかったとの考えを示した。厳しい規制がなくても金融機関がリスク管理を徹底するとの認識も「部分的に間違っていた」と発言。利益を追求する金融業界の動きが予想以上に激しく、結果的に規制強化が後手に回ったとの認識を示した。
 とくに、低所得者向け(サブプライム)住宅ローンを複雑な金融商品に仕立て直し、世界中への大量転売を可能にした「証券化(という金融技術)がなければ、この問題はかなり小さなものにとどまっていた」と指摘。金融危機は「私が推測していたものより、はるかに幅広いものになった」と述べた。
 結果的に対応が不十分だったことについて、「我々は人間としてそれほど明敏ではないということだ。はるか先に何が起きるか予見できない」とも話した。

 グリーンスパンがあれこれ小細工を試みたとしても止められなかった。労働者を賃金労働で物同然に使いまわしてきた資本主義の仕組みそのものが原因だ。生産手段を労働者に返せば恐慌はなくなる。


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