末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

決算審査特別委員会 第一日目

2012-11-03 07:20:55 | 議会闘争
 昨日、水道と病院の決算について審査しました。

 どちらもすでに企業会計として独立採算性を求められていますが、2014年度(平成26年度)から会計表記が更に起債(借金)も分かるように改定されます。これは本来公共性の高い、インフラや医療をそこだけでやっていけという国の方針であり認めることは出来ません。

 国は起債の半分を利子として取り上げ、借金地獄にしています。人件費をこれでもかこれでもかと削減し、水道料金や医療費一部負担を増やし、最後は民営化する方向です。大阪府下では水道も病院も府市統合、広域化が進んでいます。

 八尾市立病院は、公営企業法の全部適用の時に「(少ない)医師にもっとがんばてもらうように、手当てを増やしてモチベーションを上げる」と説明されました。その効果が出て!?、患者一日一人当たりの収入が増え単年度黒字になったというのです。しかしこれでいいのか疑問です。極端な事を言えば、病気が減って収入が減ることは喜ばしい事なのに、そうなれば市立病院は責められるはおかしいではないでしょうか。

 今後特別会計(11月5日)や一般会計(11月8、9、12日)の議論で、国保費や扶養費(生活保護費)の赤字の増大は、診療報酬の一人当たりの点数が上がったからと報告されるはずです。部局単位で考えるとこんな矛盾が生じます。また八尾市だけで解決できる事ではありません。医療費が増えるのは、国の「命より儲け」の新自由主義の結果だと思います。

 市立病院は、9月29日に「八尾から癌をなくそう」という公演を行いました。この企画に賛成です。しかし、高度医療を進める事には積極的であっても、レントゲンやCTで癌の発生頻度が高まることを知らせることには消極的だと感じました。

 患者さんは、何かあったらレントゲンやCTを撮って欲しいと希望されます。それは安全神話があるからです。現在日本は最大のCT保有国です。2002年の調査で、世界にあるCT41000台のうち、12868台は日本です。2008年の統計で、100万人当たりの台数は1位日本で97.3台、2位オーストラリア38.8台、3位韓国36.8台と続きます。



 2004年4月10日、英オックスフォード大は、医療機関での放射線診断による被爆が原因の発がんは日本が最高で、年間の全がん発症者の3.2%を占めると発表しています。 

 下の表から、胸部レントゲンに比べて、透視やCTで受ける線量がいかに多いかわかります。
 

 このことを患者さんにしっかり説明した上で、必要な検査を行うべきだと思います。また累積する放射線量が問題となりますから、他の医療機関とあわせていくら医療被爆しているか分かるような仕組みも必要です。「八尾から癌をなくす」市立病院として、そのリーダーシップをとっていただきたいと思います。

 最後に、御用学者が振りまく「放射線安全神話」=「宇宙旅行士はたくさんの放射線を浴びているがまだ誰も癌になった人はいない」と信じている人に下のニュースを紹介します。もちろん放射線だけが癌の理由とは限りませんが、その頻度が高くなる事は事実です。
 


Photo: en.wikipedia.org

■米国初の女性宇宙飛行士、逝去
THE VOICE OF RUSSIA 2012年7月25日08:50 

 米国で初めての女性宇宙飛行士サリー・ライド女史が、がんのため61歳で逝去した。地元マスメディアが伝えた。

 1983年のチャレンジャー号で、最初の宇宙飛行に出て以来、総計約350時間、宇宙に滞在した。

 最後の17年間、女史は膵臓がんと闘っていた。ライド氏の訃報を受けて、米大統領のバラク・オバマは弔意を表した。大統領は女史を「少女たちを鼓舞し、宇宙への大志を抱かせた、国民的英雄」とたたえた。

 NASAの長官、チャールズ・ボールデン氏は次のように表明した。「ライド女史はアメリカの宇宙計画の顔ぶれを、文字通り一新した。国家は最良のリーダー、教育者、研究者を失ってしまった。」


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