末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

12・4三里塚緊急現地闘争、250人が農地死守誓う

2016-12-06 23:01:33 | 三里塚闘争






■12・4三里塚緊急現地闘争、250人が農地死守誓う
前進 速報版 2016年12月 6日 15:53

 12月4日、三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける三里塚緊急現地闘争が、全国から労働者、農民、学生、市民250人が結集して闘われた。
 晴天に恵まれたこの日午後1時、反対同盟は成田市天神峰の市東孝雄さんの畑の前に集合。その一角に立つ「強制収用実力阻止」と新たに書き換えた看板の前に並んで拳を突き上げ、闘魂を示した。
 1時30分、大量動員された機動隊と私服刑事の弾圧態勢をはねのけ、市東さん宅南の開拓組合道路で集会が始まった。周囲の誘導路をジェット機が間近でひっきりなしに走行している。
 最初に司会の太郎良陽一さんの紹介で、市東孝雄さんが拍手で迎えられマイクを握った。「私の農地法裁判は上告棄却というまったく残念な結果になりました。本当に許せない判決です。しかしまだ終わったわけではない。千葉地裁での耕作権裁判もあります。NAA(成田空港会社)が、すぐにでも私の畑を囲い込みに来るかどうかはわかりませんが、その時は体を張って闘います。みなさんとともに、一日でも長く農業を続けるようこれからも闘います」
 この鮮明な決意に惜しみない拍手が送られた。
続いて反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が発言した。葉山さんは、①「二度と強制的手段を用いない」と公約した空港公団=NAAがそれに反して強制執行で農地を奪おうとしている、②東京高裁小林昭彦裁判長は、忌避申立中であるにもかかわらず二審の判決を下した、③NAAは離作補償料の支払いを一切行っていない、という3点を挙げて確定判決は無効と弾劾し、反撃として「請求異議の訴え」と「強制執行停止申立」を行ったことを報告した。
 そして「1971年の強制代執行時において、人民の実力闘争で神奈川県警の堀田大隊が壊滅して3人の警官が死亡した。強制執行を行うならこのような事態が再び起きることを覚悟しなくてはならない」と、警察に向け鋭く警告した。
 動労千葉の繁沢敬一副委員長は、反対同盟と連帯して農地決戦を闘い、3月ダイヤ改定を粉砕する決意を明らかにした。
 関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会、市東さんの農地を守る沖縄の会に続き、全国農民会議共同代表の小川浩さんが連帯発言に立ち、「日本農民自身の課題として第3滑走路計画を粉砕し、市東さんの農地を守る」と決意を表した。
 集会の最後に東峰の萩原富夫さんが、デモ後に芋煮会を行うことを知らせ、「明け渡し強制執行が狙われる市東さんの畑になじみ、この農地を取られてなるかという怒りをともにし、英気を養ってほしい」と訴えた。
 意気高くシュプレヒコールを上げ、反対同盟を先頭にデモに出発。宣伝カーからは婦人行動隊の宮本麻子さんのアピールが響きわたった。
 デモは市東さんの天神峰農地と看板の前を通り、第3誘導路を突っ切って、小見川県道に出て交差点を右折し、市東さんの南台農地へ到着した。作物が豊かに実るこの場所をよけて、誘導路がへの字に曲がっている。伊藤信晴さんがハンドマイクで、「労農連帯の力でこの農地を絶対に守り抜こう」と熱く呼びかけた。
 再び開拓組合道路までのデモ行進を貫徹した後、天神峰の市東さん宅離れの前で芋煮会が盛大に催された。現地闘争本部の同志と全学連三里塚現地行動隊が腕によりをかけて大鍋で準備した、里芋と豚肉を中心にしたみそ味の芋煮が参加者にふるまわれた。市東さんはお酒をついで回り、交歓の輪が広がっていった。強制執行が行われれば、目の前の畑、離れ、作業場が、今立っているこの場所がすべて奪われる。そんなことを許せるか!
 婦人行動隊の木内敦子さんが司会を務め、反対同盟顧問弁護団、婦人民主クラブ全国協議会代表の三浦正子さん、動労水戸の国分勝之副委員長、福島の椎名千恵子さん、杉並で産直運動を担うふろむあす、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長などが次々と連帯発言を行った。全学連の斉藤郁真委員長は、京大同学会執行部への不当処分を撤回させて学生の団結をよみがえらせ、三里塚闘争に勝利する決意と展望を明らかにし、全参加者の闘志をかきたてた。
 早い日暮れですっかり暗くなる中、萩原富夫さんが「市東さんの農地を守る大きな闘いを!」と訴えて、最後に全員で団結ガンバローを三唱し、一日の闘いを締めくくった。(TN)

鉄道労組スト先頭に232万決起 韓国 パククネを引きずり下ろせ ハンサンギュン民主労総委員長の釈放要求

2016-12-06 06:55:32 | 世界の闘い




■鉄道労組スト先頭に232万決起 韓国 パククネを引きずり下ろせ ハンサンギュン民主労総委員長の釈放要求
前進 速報版 2016年12月 5日 13:17

 11月30日、韓国・民主労総は結成以来21年の歴史において初めて「政権退陣」を掲げたゼネストに立ち上がった。この闘いは韓国労働者人民をひとつに団結させ、巨大な決起を生み出している。12月3日には全国で232万人が「パククネを拘束しろ!」という怒りを爆発させ、たいまつを手に立ち上がった(詳報次号)。安倍とパククネの打倒に向け、全力で連帯し闘いぬこう。
退陣掲げ歴史的決起
 12月3日、韓国労働者民衆の怒りは文字通り炎となって青瓦台の100㍍手前まで迫り、パククネの共犯であるセヌリ党本部にも激しい弾劾がたたきつけられた。
 民主労総のゼネストがこの決起を切り開いた。
 「パククネが辞さないのであれば、われわれが社会を止めます。......社会を動かし、社会を止め、そして社会を変えるのは、腐敗した権力・財閥やそれに付き従う者たちではなく、まさにわれわれなのだと示してみせます」(パククネ政権退陣非常国民行動による11・30呼びかけ文)
 「第1次ゼネスト―市民不服従の日」となった11月30日、民主労総はパククネ即時退陣と一体で「労働改悪廃棄・労働3権保障・ハンサンギュン委員長釈放」を要求し、全国22万人の組合員がストライキに突入した。
 この日、2カ月を超えてストライキを闘いぬく鉄道労組を筆頭に、建設労組、プラント建設労組、学校非正規職労組、金属労組などが4時間以上のストを決行してゼネスト大会に参加した。
 「法外労組」とされている全教組と公務員労組も集団年休闘争の形で事実上のストに決起し、ほかの労組も組合員総会や早退などで合流した。
 ソウルの市庁前広場で開催されたゼネスト大会には農民や学生、障害者のほか、一斉閉店して参加した露天商など合計2万人が結集した。光州、大邱、釜山など全国各地でも6万人がゼネスト大会やキャンドル集会を行った。現代資本の拠点であるウルサンでは、現代重工業労組がストライキとデモに立ち、現代自動車労組とともに闘いをリードした。1987年の労働者大闘争以来初めての歴史的な事態だ。
 パククネのみならず、背後の財閥に対する怒りも解き放たれた。本集会に先立って行われた「パククネ退陣!全経連解体!財閥の頭目拘束!財閥糾弾デモ」は、サムスンやロッテ、韓進などの財閥本社を直撃した。
2カ月超す鉄道スト
 光化門広場で開催されたキャンドル集会には、民主労総組合員と市民など1万人が結集。チェジョンジン委員長職務代行は「この場所で1カ月前に始まったキャンドルは、今やたいまつとなり野火となって偉大な抗争の歴史をつくっている」「パククネは任期短縮ではなく直ちに退陣させ、拘束すべき犯罪者だ」「成果退出制、労働改悪、国定教科書、サード配備などのパククネの政策を全面的に廃棄しなければならない」と訴えた。
 キャンドル集会では「鉄道ストライキ65日」のプラカードを掲げて組合員やその家族たちが登壇し「頑強なゼネストで12月の勝利を切り開く」と宣言。その言葉通り、鉄道労組のスト参加率は12月1日段階で60%を超え、貨物列車の運行率は50%を割り込んでいる。
 ゼネストを目前に控えた11月28日には野党の議員団が「鉄道正常化」を訴えて収拾策動を強める一幕もあったが、現場の怒りは全人民の圧倒的な支持を力にこうした攻撃をはね返している。ゼネスト大会で、鉄道ストライキへの闘争支援金が手渡された地方もあった。
 公共運輸労組の国民年金支部、全教組に加えて、同日同盟休校に突入したソウル大生も発言に立ち「来るゼネスト闘争勝利の日まで、大学生もともにします」と宣言して参加者から大きな拍手を浴びた。ソウル大に続き、12月1日を起点として全国の大学でリレー同盟休校が行われている。
 集会後、青瓦へデモが行われた。
主導権は民主労総に
 同盟休校に決起したソウル大生は「この間、大学生は競争に駆り立てられ、生き残るためにお互いに牽制(けんせい)せざるを得なかった。しかし今、われわれ大学生は連帯する。われわれはつながればつながるほど強い。ともに闘う」と語った。
 始まっているのは、巨大な価値観の転換だ。全社会を揺るがす闘いの渦中で、膨大な数の学生たちが競争を放棄し、隣の仲間と手をとりあって生きる道を選び始めている。革命とは、歴史が動くとはこういうことだ。民主労総の不屈の闘いが、人生をかけた決起を続々と生み出しているのだ。
 情勢の決定権は、完全に民主労総の側にある。革命に恐怖する与野党はパククネの「名誉ある退陣」を後押しし、怒りをなんとかして抑え込もうと必死にあがいているが、こうした策動は、逆に立ち上がった人びとの怒りの炎に油を注いでいる。革命を真っ向から訴えるハンサンギュン委員長のもとで、民主労総の闘いが全労働者民衆の魂をとらえ、階級的な団結をつくり出していることが一切の基盤にある。
 求められているのは、これに呼応する日本の闘いだ。ゼネストの実現に向け、12月決戦への総決起をかちとろう!

〔写真上〕「鉄道スト65日」のプラカードを掲げて民主労総のゼネスト大会に参加する鉄道労組の隊列(11月30日 ソウル)
〔写真中〕「パククネを拘束しろ!」激しい怒りが爆発し、デモは青瓦台へと迫った(12月3日 ソウル)
〔写真下〕パククネの人形と財閥の看板をぐるぐる巻きにして進む民主労総のデモ隊(11月30日 ソウル)

警視庁公安刑事を告訴 全学連大会襲撃に大反撃 弁護団31人と共に権力を断罪

2016-12-06 06:50:44 | 学生運動


■警視庁公安刑事を告訴 全学連大会襲撃に大反撃 弁護団31人と共に権力を断罪
前進 速報版 2016年12月 5日 12:16

 全学連は今年9月の全学連大会に対して東京都警視庁の公安警察官が行った凶悪なテロ襲撃に対し、31人の大弁護団とともに11月29日に告訴および損害賠償請求訴訟を提訴し、大反撃に立ち上がった。闘うすべての労働者・学生の力を結集し、告訴・国賠闘争に絶対勝利しよう。
記者会見に10社
 全学連は公安警察に対する告訴と国賠闘争を安倍打倒の階級決戦として闘いぬきます!
 11月29日の告訴状提出と国賠提訴を受け、11月30日に弁護士会館で記者会見を行いました。記者会見には代理人弁護士8人とともに、告訴人兼原告である作部羊平全学連書記長(京都大学同学会委員長)と原告である斎藤郁真全学連委員長が出席し、10社のマスコミが取材を行いました。

 斎藤委員長は、「3・11大震災・原発事故以降、多くの人びとが立ち上がる中で、国家権力は民衆への監視、弾圧を強めている。告訴に踏み切ったのは公安警察の襲撃事件を全社会的に暴露し、闘えば勝てることを示したかったからです」と語りました。
 京都から駆けつけた作部書記長は、「昨年京都大学で反戦バリケードストライキを闘った。国家権力は私を含む6人を『威力業務妨害』で逮捕し、23日間勾留したが全員不起訴釈放せざるを得なかった。学生が行動することを絶対に認めない公権力を断罪して闘う。絶対に勝ちたい」と表明しました。
 告訴の主任弁護士の藤田正人弁護士は、11月29日午前11時過ぎに東京地方検察庁に告訴状を提出したことを報告し、「告訴人は作部君ら5人の全学連の学生です。被告訴人は警視庁公安部公安第一課に所属する警察官15人です。罪名罰条は『特別公務員暴行陵虐』、『特別公務員職権濫用(らんよう)致死傷』、『共同共犯』です。映像を見ていただければわかりますが、公安警察官が一方的な暴行を振るっていることは明らかです。検察庁に受理させて闘う」と決意を語りました。
 国賠の主任弁護士の森川文人弁護士は、「東京地裁に提訴が完了しました。原告は告訴人5人に全学連(代表者・斎藤委員長)が加わっています。各自200万円の慰謝料を被告の東京都(小池百合子都知事)と15人の公安警察官に求めています。全学連大会を公安警察官が物理的に破壊したことは、憲法21条『集会・結社の自由』の侵害であり、前代未聞の事件です」と公安警察を弾劾しました。
 質疑応答を挟んで、代理人弁護士全員が警察権力の襲撃への驚きと怒り、裁判闘争に向けての意気込みを語り、記者たちに注目を訴えました。
公安は意気消沈
 同日午後、都内で行われた韓国民衆ゼネスト連帯デモには、警視庁公安部約40人が弾圧態勢をとり、監視に来ていましたが、集会場に近づくことすらできず、まったく覇気がありません。斎藤委員長が集会の基調を行い、「闘い次第で敵を追いつめることはできる! 闘えば勝てる!」と喝破したように、国家権力との関係は一変しています。
 「戦争か革命か」の激動情勢の中で、日帝・安倍政権の弾圧実働部隊である警視庁公安部と真っ向激突し、彼らをグラグラにさせていることは決定的です。京大処分撤回闘争の大爆発をかちとる大チャンスです。
 攻撃の手をゆるめることなく、敵を追いつめ、闘いぬきます!
(全学連救対部・洞口朋子)