末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

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JR西へ厳しい声 

2009-10-18 07:33:19 | 民営化・道州制絶対反対

「お詫びの会」の終了後、報道陣に感想を語る遺族の奥村恒夫さん=17日午後、兵庫県伊丹市

■JR西へ厳しい声「口先だけの謝罪や言い訳は響かない」
朝日新聞 2009年10月18日0時50分

 JR西日本は、宝塚線(福知山線)脱線事故の調査情報漏洩(ろうえい)など一連の問題を受け、17日午前に続いて、午後にも「お詫(わ)びの会」を兵庫県伊丹市内で開き、被害者に問題の経緯を説明し、謝罪した。参加者からは、同社の企業体質を問う厳しい声が相次いだ。
 17日の「お詫びの会」は非公開で2回開かれ、遺族と負傷者ら計219人が参加した。午前9時半に始まった最初の会が終了したのは午後1時半。出席者らによると、質疑応答ではJR西への批判が相次いだ。
 「公表前の調査報告書が社内にあって、おかしいと言う社員はいなかったのか」
 そう追及した男性に対し、山崎正夫前社長は「私の知る限りいなかった。当時の社内はそういう状況でした」と力無く答えた。負傷者の家族の女性は「『犠牲者の無念を思うとやるべきではない』と言える人がなぜいないのか。そんな会社は信用できない。今までで一番腹が立つ」と憤りをあらわにした。
 JR西の事故被害者に対する説明会は、今回で8回目。同社はそのたびに、「被害者への精いっぱいの対応が最優先」と言い続けてきた。
 「これが誠心誠意と言えるのか」「表向きは『精いっぱいの対応』と言いながら、裏では自分たちのことばかり。そんな幹部ではJR西は変わらない」。被害者は失望感を口にした。「あなたはなぜ社長になったのか」と問われた山崎氏は「企業防衛に考えがいってしまったのは事実としか言いようがない。おわびするしかありません」と答えるのがやっとだった。
 同社をめぐる一連の問題の発覚が、国土交通省の発表だったり、報道だったりした点にも批判が集中。「ずっと言わないつもりだったのか」と質問が飛ぶと、土屋隆一郎副社長は「検察の捜査を通じての指摘を、我々が申し上げるべきかどうか悩んでいた。結果的に後手後手になってしまった」と釈明した。
「口先だけの謝罪や言い訳は響かない。裏工作をしても命は戻らないと肝に銘じてほしい」。被害者の1人はそう訴え、責任の所在を明確にするよう求めた。
 大学生だった長女(当時21)を亡くした兵庫県三田市の奥村恒夫さん(62)は終了後、「言い訳だけの集会だった。JR側からは、これからの取り組みについての話があったが、本当にできるのか信用できない」と話した。
 午後5時に始まった2回目の会は午後10時すぎまで続いた。妻と妹を亡くした同県宝塚市の浅野弥三一(やさかず)さん(67)は「説明は表面的な見解を示しただけ。情報の漏洩を求めたり、意見聴取会の公述人の抱き込みを図ったりした問題がなぜ起きたのか、自己分析がされていない」と批判。「コンプライアンス特別委員会に、調査をすべて任せるのは間違っている」と指摘したうえで、「JRにはどうか立ち直ってほしい」と望みも託した。

■国鉄分割民営化が生み出した尼崎事故
当ブログ 2009年10月5日

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