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百日紅の花を見ると

2019-08-30 18:20:04 | Weblog

さるすべりの花が咲いているのをあちこちで見られる季節になると、いつも悲しい思い出が頭をよぎります。お話しようかどうしようかと迷いました。

実は昔まだ私が高校生だったころに、家の裏庭で飼っていたポチと言う犬のことです。坂下のお肉屋さんのおばあさんが、拾ったと言って連れて来た野良犬です。その頃は昔飼っていた鶏の大きな鶏小屋がそのままあったので、かなり広い裏庭で放し飼いをして、夜は鶏小屋で寝るようにしていました。洋犬と日本犬のあいの子で毛がチリチリした巻き毛で、かなり大型でしたが、気が優しくておとなしいわんこでした。よく弟や姉と散歩に連れて行ったものです。裏庭はかなり広かったので、そこで自由に駆け回ってもいました。そんなことで何年いたでしょうか?はっきり覚えていませんが。裏庭への窓を開けると飛んできて、ちぎれるように尻尾を振ったものです。可愛かったです。裏庭の中央になぜか1本百日紅の木がありました。今頃の季節になると、紅色のきれいな花を咲かせました。ポチがその花の事を意識していたかどうかはわかりません。

ある日学校から帰ったら、ポチがいないのです。どうしたかその頃家にいたお手伝いさんに聞いたら、何と保健所の職員が来て連れて行ったと言うのです。ポチはその時嫌がって、なかなか行こうとしなかったと彼女が教えてくれました。見てい可哀想で涙が出たと。彼女が犬の世話をしていてくれたのです。庭掃きや、ご飯やり、フンの始末など。私は驚いて、私も泣いて、母にどうして保健所になんかやったのか聞きました。父が秋田犬を飼うことにしたからだとの答え。だったら私が表の庭で飼ってあげたのにと泣いて母を責めました。今思い出しても可哀そうで涙が出てきます。本当に可哀そうなことをしました。丁度百日紅の花が満開の頃でした。

今の季節あちらこちらで百日紅の紅色の花が咲いているのを見ると、今年も又あの時の悲しいかった時のことを思い出し胸が痛くなります。

 

お母さん、悲しかったね❗️