簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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旧相模川橋脚(東海道歩き旅・相模の国)

2018-05-11 | Weblog

 鳥井戸橋を渡ると右手に赤い鳥居が立っている。鶴嶺神社の入り口で、その
下から見事な松並木の参道が伸びている。その長さは1キロにも及ぶそうだ。



 日本橋から60キロ余り、国道脇に「国指定史跡 旧相模川橋脚」の石碑が立て
られている。関東大震災の折、この付近の液状化現象により突然田畑から姿を現
した杭で、年代調査の結果鎌倉時代のものだと言われている。
史跡であると同時に、震災により現出した事で天然記念物の指定も受けている。



 直径60Cm余りのヒノキの丸材が使われていて、年輪から1126~1260年頃の間
に切り出されたものと判明している。
2m間隔で三本からなる一列の橋脚が、10m間隔で四列配置されていて、発掘
調査では10本確認されたと言う。
この事から橋の規模は橋巾7~9m、長さ40m余りと推測されているそうだ。



 ここで見られるものはそのレプリカで、本物は劣化が進まないように隠されて
いると言う。当時これだけの丸太を何本も切り出して、橋を架けると言うことは
どれほどの難儀が伴ったのか、そんな苦労が大いに偲ばれる遺跡である。
またここは桜の美しい公園としても知られているそうだ。



 相変わらず国道1号線を歩き、新湘南バイパスやその先の産業道路を越える。
寄り添ってきた東海道本線の向こうには、賑やかな町並みのビル群が見え始め、
相模川に架かる馬入橋にさしかっかった。



 かつて源頼朝が橋の落成式に出席後、平家の亡霊に驚いた馬が川へ落ち、その
落馬が元で翌月亡くなったと言う伝説から馬入川と呼ばれるようになったとか。
そこに架かる橋を越えれば平塚宿だ。(続)



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