簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

65番・三角寺(四国遍路の旅)

2014-05-23 | Weblog
 手すりを頼りに石段を登る。
折しも大型バスで訪れたお年寄りのグループが、「きつい、きつい」と言いながら、
途中何度も休み、その度にため息をつき登っている。



 石段の上に仁王門が建っていて、そこには梵鐘が吊るされている。
遍路が通り過ぎるたびに撞き紐を引くので、その度にゴオ~ンと鐘の音が辺りに
響いて、如何にも札所に着いたんだ、と思わせてくれる。



登りきると正面に庫裡、左に本堂を構えた境内の周りには、樹木が鬱蒼と茂り緑
が多い。中でも樹齢400年と言われる桜の古木が見事で、今まさに若葉を芽吹き、
大きな木陰を作っていた。



 庫裡の横に石柱で囲われた小さな池が有る。
大師が88か所開創の砌、この地に三角の護摩壇を築き、21日間護摩の秘法を修
された遺跡と伝えられていて、それが寺号の由来になっていると言う。



 本尊は子安観音で、子に恵まれない夫婦が杓子を密かに持ち出し、夫婦仲睦ま
じく食事をすれば子宝に恵まれると言う風習が伝えられているらしい。



 ここからは一気に山を下る。
次の札所・雲辺寺の所在地は徳島県に成るが、札所としては讃岐として扱われて
おり、これから宿の有る徳島県の池田町を目指す。
これで宇和島の観自在寺から始まった「菩提の道場」伊予26ケ寺を打ち終えたこと
に成り、残るは讃岐路の「涅槃の道場」23ケ寺を残すのみとなった。(続)






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