簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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茅葺屋根の町並み

2017-12-08 | Weblog
 大内宿は戊辰戦争の舞台にもなり、そのため貴重な資料や図面が散失した。
町並みの中央付近に一際威容を誇る建物は、復元された「問屋本陣」ではあるが
その威容は、近隣の同様な施設を参考にしてのものだと言う。



 かつては参勤交代で行き来する藩主などの宿とされたのが本陣である。
しかし、復元された建物は宿場に有って人足や荷馬の手配をする問屋場で、
「町並み展示館」として内部が有料で公開されている。



 その裏手当たりにあるのが高倉神社だ。
反平家の挙兵をし、戦いに敗れ逃げ延びた高倉宮以仁王(後白河法皇第二皇子)
伝説が残る古社らしい。近くには宮が草鞋を脱いだとされる築400年の古民家や、
脇本陣を務めたと伝わる古民家などもある。



 通りの突き当りには、小高い丘が行く手を塞いでいる。
そのため宿場を貫く道はここで鉤の手に曲がる事になる。こんな地形的な特徴から、
この辺りに桝形門が有ったのかと想像してみるが、それは定かな事ではない。
桝形は各地の街道でも多く見られるように敵の侵入を容易にさせない工夫である。



 左に取ると坂の上に向けて階段道が有り、登りつめると「正法寺」と言う小さなお
堂が建っている。そこに植えられた巨大なイチョウ木が丁度紅葉期を迎えていて、
境内一面が金色の落ち葉を敷き詰めたようで、訪れた人を魅了していた。



 そこをさらに登れば子安観音のお堂が有り、丁度そのあたりでは前の眺望が開け、
見晴らし台になっていて、ここからは大内宿の茅葺屋根の町並みが一望だ。
テレビや雑誌、ポスターなどで紹介されるお馴染みのあのアングルである。(続)





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