簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

美作三湯・奥津温泉(JR乗り潰し・姫新線)

2018-03-19 | Weblog


 美作三湯とは岡山県の北部にある湯郷・奥津・湯原の三温泉を総称
する言葉である。JR姫新線の林野駅からほど近い湯郷温泉を除くと、
奥津や湯原
の各温泉は鉄道でのアクセスは難しく、岡山や津山、中国勝山あたり
から出るバスに委ねることに成る。



 奥津温泉の歴史は古く、神話時代まで遡るらしい。
戦国時代には戦傷した武将たちの傷を癒し、江戸時代には藩主の湯治場
として知られていて温泉街らしく開けたのは大正に入ってからだそうだ。



 四季折々に美しい奥津川に沿って開けた温泉地は、昔から文人墨客の
ファンも多く、棟方志功、与謝野鉄幹・晶子夫妻、藤原啓、岡野直七郎
などが訪れ歌や旅行記を残している。
藤原審爾の小説「秋津温泉」はここを舞台に書かれたもので、映画化に
際しては当地でロケも行われている。



 温泉街は奥津橋を中心に開け、懐かしい昭和初期の佇まいを残している。
近くには観光釣り堀や、美人の湯の温泉スタンドや、日帰り入浴施設「花
美人の里」なども有る。



 「衣を洗う奥津の親子」像の立つ橋の下の河原には、無料では入れる
足湯の他に、二つの露天風呂が有る。
そのうちの一つは「洗濯の湯」と呼ばれるもので、温泉名物の「足踏み
洗濯」が行われるところだ。
この地は山深く、熊、猿や猪などから身を守るために編み出されたもの
らしく、今では観光客用に休日の早朝に実演が行われると言う。(続)





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